椅子の脚先の差し替え修理

2018-04-08 | 椅子
椅子の脚先が欠けてしまっているところを修理しました。



全ての重さがかかる一番負担の大きい部分です。その上細く脚先がくびれているので、目切れしたところから欠けてしまっています。
木口を見ると、ミズメのようなウダイカンバの赤身のような材でした。かなり硬い材です。



 

 

 



これは粘りのあるケヤキで木取りしてみました。
どうでしょう。もしもまた欠けてしまうことがあれば、責任を持ってもう一度修理します。

料理屋さんの椅子です。
今大阪で修行を積んでいる息子さんが松本へ帰ってきてこの店を継ぐ時のためにということで、せっかくいい椅子なので直して使いたいと依頼していただきました。
4脚づつ入れ替えながら修理し、座面を編み替えています。
古い良いものを直して使い続けることは素晴らしいことですが、意識の高い人、使い手でないとなかなか実践できないものです。
本当にありがたく、また20年30年とお店で活躍できるように、心を込めて直していこうと思います。
もし20年後にまた直してくれないかと言われたら、「ほいきた。はいよっ!」と直してあげられたらと思っています。
ずーっと現役でいくよ。
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