1880年代スペインの椅子の補修と座面編み替え
アンティークを扱っているお店からのご依頼です。
1880年代といえばゴッホの生きていた時代。
そんな時代に作られた椅子なんだと思うと感慨深い気持になりました。
約140年間どこで使われてきたのだろう。時代ごとに渡り歩いてきたのか?
そして今、日本の信州の山奥に流れ着き、具合の悪いところに手を入れられ、座面を編みかえる事で生まれ変わり、この先もどこかで人に座られるのだなぁ。
脚や貫などの部材は旋盤で装飾されていますが、足を掛ける部分は擦り切れ、削られ、まるでおびんずるさんのようにつるつるです。
古い座面を取り外し、その枠になっている材料を見ると、芯持ちのせいぜい15年生くらいの枝でした。
それも枝分かれした節も使われていて、それがまだまだ丈夫でしっかりしています。
ケヤキなど硬く粘りのある木で、芯持ちの枝は強い。と実感していましたがこれでまた確信を持てました。
補修や塗装、座面の編み替えは何度かされてきたでしょうが、ホゾの緩みはほとんど無くしっかりした作りです。
水拭きクリーニング、緩んだ枠は分解後接着剤を入れて組み直し、床面とのガタつきをとりました。
アンティーク感を残すため、新たに塗装は施さず、蜜蝋ワックスでやわらかい艶を出しました。
そして座面が真っ新になり生まれ変わりました。
当時の職人さんと会話しながらの時を越えた至福の時でした。
また大事にされて長く使ってもらえますように。
アンティークを扱っているお店からのご依頼です。
1880年代といえばゴッホの生きていた時代。
そんな時代に作られた椅子なんだと思うと感慨深い気持になりました。
約140年間どこで使われてきたのだろう。時代ごとに渡り歩いてきたのか?
そして今、日本の信州の山奥に流れ着き、具合の悪いところに手を入れられ、座面を編みかえる事で生まれ変わり、この先もどこかで人に座られるのだなぁ。
脚や貫などの部材は旋盤で装飾されていますが、足を掛ける部分は擦り切れ、削られ、まるでおびんずるさんのようにつるつるです。
古い座面を取り外し、その枠になっている材料を見ると、芯持ちのせいぜい15年生くらいの枝でした。
それも枝分かれした節も使われていて、それがまだまだ丈夫でしっかりしています。
ケヤキなど硬く粘りのある木で、芯持ちの枝は強い。と実感していましたがこれでまた確信を持てました。
補修や塗装、座面の編み替えは何度かされてきたでしょうが、ホゾの緩みはほとんど無くしっかりした作りです。
水拭きクリーニング、緩んだ枠は分解後接着剤を入れて組み直し、床面とのガタつきをとりました。
アンティーク感を残すため、新たに塗装は施さず、蜜蝋ワックスでやわらかい艶を出しました。
そして座面が真っ新になり生まれ変わりました。
当時の職人さんと会話しながらの時を越えた至福の時でした。
また大事にされて長く使ってもらえますように。