ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

姫路駅のえきそば1

2007-07-08 19:32:00 | 食べもの
  「そんなに美味いのか」と聞かれると、返答に困ってしまいますが、時折無性に食べたくなるものってありますよね。チキンラーメンなんて多くの人に共通する、無性に食べたくなるものかもしれません。
  JR姫路駅のホームに「えきそば」があります(330円。午後2時~5時は250円)。私は時折、これが食べたくなるのです。地元の人意外にも結構有名で、ホームに列車が入るたびに、昼飯時でもないのに、人だかりができたりします。
  いわゆるそばと違うのは、中華風麺に和風だしという組み合わせ。お店には起源を書いた張り紙が(少々黄色くなっていますが)ありました。引用します。
             えきそばの起こり
太平洋戦争の終戦後  姫路駅で
麺類を販売しようと計画し  うどんを試作、
うどん鉢は  出雲今市にあるものを仕入れ、
うどんの販売を始めました。
しかし  当時  うどんはいたみが早く
長持ちさせるには  と考えた末
うどんをあきらめ  度々の試作の結果
黄色いそば を考案
当社独自で  その製造に  のりだし
だしは評判が良かった為  そのままで
黄色いそば  に  和風だし という
一見  ミスマッチの商品が生まれました。
その後 昭和24年10月19日
姫路駅ホームにおいて
それをえきそばと名付け
えきそば の立ち売りを始めました。
その当時の 販売価格は
せともの容器付 50円 でした。
  5月にえきそばを食す機会があって、ひさしぶりに対面(対麺?)したのですが、うれしさのあまり、じっくり味わうというより、掻き込んでしまったというありさまです。
  知り合いに、「久しぶりにえきそばを食べられてうれしかった」と話すと、「そんなに美味しいのか」と聞かれて、返答に困ってしまいました。チキンラーメン好きの方、どう美味いのか説明せよといわれても困りませんか。そこで6月に再対面。今度はじっくり味わいながら考えたのですが、私にとって美味い不味いではないということ。これは私にとってのソウルフーズではないか。
  ウィキペディアでの「宇高連絡船」の項には、こんな記述があります。
宇高連絡船の追憶として、連絡船デッキで販売されていた讃岐うどんがしばしば挙げられる。四国へ向かう連絡船上で供されるうどんは、イリコかサバぶしの類による庶民的なだし汁に、製麺後時間が経ち過ぎてやや味の落ちた麺、という上等とは言い難いものであったが、香川県民をはじめとする四国の人々に帰郷を実感させる味であった。
 であるならば、私にとってのえきそばは、自分が今姫路にいることを実感させるものなのかも知れません。
  えきそばを営業するまねき食品は、1889年、日本初の幕の内弁当を販売した会社でもあります。
(つづく)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 特選黒松剣菱 1.8litre | トップ | 姫路駅のえきそば2 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

食べもの」カテゴリの最新記事