
4月、5月と続けて結婚披露宴に招かれました。
4月に行った会場はシティホテル。招待状にも○○家○○家両家結婚披露宴と書かれていました。媒酌人、いわゆる仲人がいなかったことを除けば概ね旧来の披露宴を踏襲したものでした。
5月のは近頃流行りらしい、結婚式専用のパーティー会場でした。まだ新しい会場らしい。招待状を眺めてみても、結婚披露宴とは書かれていません。結婚披露パーティーとありました。もちろん、両家なんとて言葉はどこにもありません。そこで私も気合を入れて、タンスの奥から、ウィングカラーのシャツと蝶ネクタイを久々に引っ張り出したのでした。
演出が凝っています。杜の中にある感じのチャペル。神父さんは日本語で話すもののスペインからやってきたと言っていました(そういや、4月の神父さんも外国人でした)。電子ピアノを弾いて歌うのはサングラスをかけた黒人。これが様になってはいるのですが、ここはどこの国やったかなぁと思います。結婚式が終わって杜の中で、参列者全員の記念写真。花びらを投げて、パーティーまでの待合室でコーヒーを飲んでいたら、突然背後のカーテンが開いてそこがパーティー会場でした。
その会場はどちらかというとシンプルです。置かれているウェディングケーキも高さを誇るようにものではありません。デコレーションケーキが、参加人数分だけ大きくなったくらいのシンプルなものです。いわゆる高砂の下手にケーキ、上手にはキャンドルですが、これもあっさり。高砂とは言いましたが、高くはなっていません。参列者と同じ高さです。ぐるっと見回して気づいたのが、スポットライトがないこと。その代わりといえるかどうか、このフロアに下りてくる階段がしつらえてあります。きっと、主役はここから登場するのでしょう。パーティーの間、何度かカーテンを開けたり閉めたりで、”借景”を上手く利用してあります。ロケーションのよさがウリのようです。
進行の中身は主役たちの思いを反映したものでしょう。新郎新婦がテラスに出てバティシエに扮し、スイーツのサービスをするというようなシーンもあって、主役はご苦労さんです。最後はスクリーンにエンディングロールが出ます。今日の参列者の名前が、映画の終わりよろしく、次々と画面の下から上へ上がってきます。驚くべきは、その背景映像にこの3時間ほどに取材した動画が使われていること。参加者たちの受付シーンから、チャペル、そしてたった今のパーティーのシーンまで画面の中に納まっているのには一同驚嘆やら笑いやら。
それにしてもスタッフの多いこと。始まりに、「このテーブルは私がお世話をいたします」とスタッフから挨拶があったくらいです。二人の人生のスタートには、さまざまにコストが掛かるのだろうなと却って気の毒に思うくらいでした。
パーティーもおひらき。余韻に浸りながら腰を上げようとしたとき、小さな紙と鉛筆が配られました。主役たちにメッセージを書くのかなと思ったら、この会場のアンケートでした。スタッフのもてなしはどうだったか、料理はどうだったかなど5段階で評価せよと書かれています。競争競争の世の中ではありますが、結婚関連業界も大変なもんだと、スタッフにも気の毒に思いました。
おっと、忘れるところでした。お二人のこれからの幸いを願います。呼んでくれてありがとう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます