びっくりうどん 三好野

  セルフの製麺所でもなく、立ち食いでもないのに一杯250円で食べられるうどん屋さんがあります。
  近鉄奈良駅から東向商店街を下ると、三条通へ突き当たったところに"びっくりうどん三好野"はあります。地元の人や観光客でいつも賑わっています。年に1,2度行きますが、"あんかけうどん"が好きです。
  "びっくりうどん"というメニューはいわゆる"かけ"のことです。
  初めて入ったのは30年前。記憶が正しければ当時"びっくり"は180円だったように思います。当時も安いと思っていましたが、30年後に250円のほうがもっと"びっくり"しますよね。写真のうどん、一杯250円に見えます？。
  名称を知らないのが悔しいのですが、注文した品をお店の人が書いておいて品物と一緒にテーブルに置き、支払いにはそいつを持っていくレシートのようなものがありますよね。ここに、あらかじめ"びっくりうどん""きつねうどん""天ぷらうどん・そば""中華そば"と4品だけは印刷されているところを見ると、一番安い"びっくり"はよく食べられているということでしょうか。かやくごはんとのセットで注文する人も多いです。
  だしは薄味で、駅などの立ち食いうどんとは一線を引いているという感じです。食事時でなくても結構客も入っていて、女性の一人客も多い、初心者でも安心のお店。
  食べる以外のこの店の楽しみは、注文の連呼にあります。私が店員さんに、「びっくりうどんをください」と注文したとしましょう。その店員さんは「びっくりワーーン（一つの意味）」と大声で言い、厨房近くでまた別の店員さんが「びっくりワーーン」、それを受けて厨房でも「びっくりワーーン」と、こだまのように繰り返されます。30年前と少しも変わっていません。