夏になると、「よくぞ日本人に生まれけり」と思うことがしばしばあります。それは、ナスビの糠漬けを食べるときです。いつの頃からか、夏の朝食には温かいご飯にナスビの糠漬けと味噌汁という組み合わせがとても好きになりました。
もちろん、子どものころから好きだったわけではないし、私の実家でも糠漬けはあまり出てこなかったような気がします。一人暮らしを始めてから、糠漬けってこんなに簡単だよと年配の男性から教わりました。糠をよくかき混ぜることと、水分を取ることだけを気をつけていれば、難しい技術が必要なわけではありません。
近頃は、冷蔵庫の中で管理をしていますのでより簡単になりました。カビなどの心配がまずありません。
キュウリはあまり好きではありません。ナスビの切ったときにほんのり紫色が実に染みていくような頃合が一番。冷蔵庫で冷えていたために、食卓に出すと汗をかいたようになってよりおいしそうに見えます。でも、すぐにナスビのきれいな紫色は消えていきます。酸化しているんでしょうか。家族は誰も喜びませんから、私一人で日に半本を消費、ありがたいことに材料のナスビは母の畑から食べきれないくらい届きますからいつもおいしいのが食べられます。
漬物から数々の料理まで、ナスビはオールマイティな「夏男」ですね。よくぞ日本人に生まれけり。
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