この間NHKで、「よみがえる新日本紀行『石だたみの街で~長崎~』」という番組を観ました。昭和54年に放送された新日本紀行の映像を4Kで蘇らせ、その後に、番組に登場した人々の現在を伝えるという、優れものの番組でした。なにしろ、私が初めて長崎を訪れたのが昭和55年1月。嬉しくないはずはありません。
その番組中に、老舗のからすみ屋さんが出てきますが、やはりからすみは高級品ですね。
梅雨の季節になって、1年前の長崎が恋しくて、からすみを買ったという話は、すでに書きました。
からすみと生からすみを買ったのですが、どちらも冷凍で届きました。まずは、生からすみからと、解凍をして朝ごはんに食べてみました。これがほどほどに甘くてご飯がすすむ。魚卵の味に加えて、お酒か焼酎で漬け込んだような、カドの取れたまったりした味。うーん、近い味は何だろうと考えて…思いつきました。ツブウニの瓶詰。あれに似た感じのまったり感です。もちろん、塩漬けの塩っ辛さはあります。
この日は、同じくお取り寄せの山陰プレミアムといっしょに。
しかし。
1年前に長崎の居酒屋で食べた生からすみとは、傾向が違うような気がする。自分の舌にも表現力にも自信がない、さらに記憶力にも自信のない私ですが、居酒屋の生からすみは、もっともっとダイレクトに塩っ辛さが強かった気がする。店長が言った、「酒がすすみますよ」の言葉通り、生からすみをなめては日本酒で流し込んで…という印象が今回のにはありません。もしかしたら、生からすみというものには、味の具合が何通りもあるのかもしれません。また謎がひとつ生まれました。
ご主人様がジェノベーゼにするというので、からすみお試し用のも湯がいてもらいました。
それから、生からすみはスパゲティに使ってもうまいという話をどこかで聞きましたので、休日の昼食がスパゲティの日に、生からすみスパゲティを試しに食べてみました。何も難しい作業はありません。茹で上がったスパゲティに瓶から取り出した生からすみを和えるだけ。これが結構いけますわ。
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