夏休みも終わり、忙しい日々が戻ってきました。週明けから就職希望生徒の応募書類の送付(=就職希望企業への出願)が始まるので、昨日は夜遅くまでその準備をしていました。ベテランの先生方のお話では、リーマンショック以降、第一志望企業への合格率は低下傾向とのこと。民間企業出身者の目線での試験対策指導をやって、一人でも多くの生徒が志望企業に合格できるように頑張ります。
つくばでの初任者宿泊研修では、同期の先生方と親しく情報交換を行ったのですが、それはイコール、「昨年の試験では、どのような人たちが合格したのか」というナマの情報を得ることでもありました。本ブログのコンセプトに合った情報として、「私より年長の合格者を、他教科で複数名確認した」と、「社会人特例受験で合格した方々の多数派は、すでに教壇に立っている方(講師、私学教員など)であり、私のようにまったく教員経験なしの人は少数派だった」という2点を報告させていただきます。
さて、今年の東京都教員採用試験の二次試験を受けて発表待ちの方々は、やきもきする日々をお過ごしのことと思います。昨年の今頃の私も同じでしたので、お気持ちはよくわかります。ひたすら我慢するしかないのですが、この期間に私が考えたのは「社会人特例で受けて一次試験に合格した人のうち、何割くらいが二次試験に合格するのだろう?」ということでした。というわけで、以前掲載した「選考区分別倍率を考察」
http://blog.ap.teacup.com/pr-teacher/19.html
と同様の手法で、「平成23年度東京都公立学校教員採用候補者選考における、社会人特例受験者の一次試験、二次試験それぞれの合格者数と倍率」を校種・教科別に考察してみました。ここでの「一次倍率」とは「その校種・教科で社会人特例受験した人のうち、何人に一人が一次試験に合格したか」、「二次倍率」とは「さらにそのうち何人に一人が二次試験に合格したか」を示しています。比較対象として、一般受験者の同じ数値も併記しておきます。なお、これはあくまで「私的考察」であり、かつ、数字はある程度前後に幅のある「概数」となりますのでご注意ください。
「H23都教採・社会人特例受験者の一次、二次別合格者数&倍率推測」
※<>内は一般受験者
小学校:一次254人(2.6倍)二次62人(4.1倍)<一次1518人(2.3倍)二次499人(3.0倍)>
中高国語:一次28人(6.1倍)二次10人(2.8倍)<一次211人(4.4倍)二次95人(2.2倍)>
中高地歴:一次14人(21.4倍)二次4人(3.5倍)<一次98人(12.6倍)二次33人(3.0倍)>
中高公民:一次16人(12.5倍)二次7人(2.29倍)<一次50人(11.4倍)二次22人(2.27倍)>
中高数学:一次40人(3.5倍)二次14人(2.9倍)<一次282人(3.0倍)二次129人(2.2倍)>
中高物理:一次14人(2.1倍)二次4人(3.5倍)<一次73人(2.3倍)二次32人(2.3倍)>
中高化学:一次16人(3.1倍)二次5人(3.2倍)<一次91人(2.4倍)二次43人(2.1倍)>
中高生物:一次19人(3.2倍)二次9人(2.1倍)<一次96人(2.8倍)二次45人(2.1倍)>
中高英語:一次54人(4.9倍)二次23人(2.3倍)<一次260人(4.2倍)二次107人(2.4倍)>
中高音楽:一次3人(10.0倍)二次1人(3.0倍)<一次43人(6.7倍)二次16人(2.7倍)>
中高美術:一次7人(4.6倍)二次4人(1.8倍)<一次65人(4.3倍)二次33人(2.0倍)>
中高保体:一次19人(7.9倍)二次7人(2.7倍)<一次154人(9.4倍)二次74人(2.1倍)>
この結果から、あくまで昨年度だけではありますが、私は「東京都教員採用試験の社会人特例受験および一般受験」には次の3つの特徴があると推測しました。
1.二次試験の倍率は2~4倍程度である。
2.全体的な傾向として、一般受験より社会人特例の方が倍率が高い(中高物理と中高保体の一次、中高美術の二次を除く)。
3.倍率の高い校種・教科は一次試験の倍率が高いのであり、二次試験の倍率は他の校種・教科と大きくは変わらない。
今後毎年、最終結果が発表される度にこのような分析が行われたら、立派な「都教採受験対策資料」が出来上がることでしょう(^^)。
つくばでの初任者宿泊研修では、同期の先生方と親しく情報交換を行ったのですが、それはイコール、「昨年の試験では、どのような人たちが合格したのか」というナマの情報を得ることでもありました。本ブログのコンセプトに合った情報として、「私より年長の合格者を、他教科で複数名確認した」と、「社会人特例受験で合格した方々の多数派は、すでに教壇に立っている方(講師、私学教員など)であり、私のようにまったく教員経験なしの人は少数派だった」という2点を報告させていただきます。
さて、今年の東京都教員採用試験の二次試験を受けて発表待ちの方々は、やきもきする日々をお過ごしのことと思います。昨年の今頃の私も同じでしたので、お気持ちはよくわかります。ひたすら我慢するしかないのですが、この期間に私が考えたのは「社会人特例で受けて一次試験に合格した人のうち、何割くらいが二次試験に合格するのだろう?」ということでした。というわけで、以前掲載した「選考区分別倍率を考察」
http://blog.ap.teacup.com/pr-teacher/19.html
と同様の手法で、「平成23年度東京都公立学校教員採用候補者選考における、社会人特例受験者の一次試験、二次試験それぞれの合格者数と倍率」を校種・教科別に考察してみました。ここでの「一次倍率」とは「その校種・教科で社会人特例受験した人のうち、何人に一人が一次試験に合格したか」、「二次倍率」とは「さらにそのうち何人に一人が二次試験に合格したか」を示しています。比較対象として、一般受験者の同じ数値も併記しておきます。なお、これはあくまで「私的考察」であり、かつ、数字はある程度前後に幅のある「概数」となりますのでご注意ください。
「H23都教採・社会人特例受験者の一次、二次別合格者数&倍率推測」
※<>内は一般受験者
小学校:一次254人(2.6倍)二次62人(4.1倍)<一次1518人(2.3倍)二次499人(3.0倍)>
中高国語:一次28人(6.1倍)二次10人(2.8倍)<一次211人(4.4倍)二次95人(2.2倍)>
中高地歴:一次14人(21.4倍)二次4人(3.5倍)<一次98人(12.6倍)二次33人(3.0倍)>
中高公民:一次16人(12.5倍)二次7人(2.29倍)<一次50人(11.4倍)二次22人(2.27倍)>
中高数学:一次40人(3.5倍)二次14人(2.9倍)<一次282人(3.0倍)二次129人(2.2倍)>
中高物理:一次14人(2.1倍)二次4人(3.5倍)<一次73人(2.3倍)二次32人(2.3倍)>
中高化学:一次16人(3.1倍)二次5人(3.2倍)<一次91人(2.4倍)二次43人(2.1倍)>
中高生物:一次19人(3.2倍)二次9人(2.1倍)<一次96人(2.8倍)二次45人(2.1倍)>
中高英語:一次54人(4.9倍)二次23人(2.3倍)<一次260人(4.2倍)二次107人(2.4倍)>
中高音楽:一次3人(10.0倍)二次1人(3.0倍)<一次43人(6.7倍)二次16人(2.7倍)>
中高美術:一次7人(4.6倍)二次4人(1.8倍)<一次65人(4.3倍)二次33人(2.0倍)>
中高保体:一次19人(7.9倍)二次7人(2.7倍)<一次154人(9.4倍)二次74人(2.1倍)>
この結果から、あくまで昨年度だけではありますが、私は「東京都教員採用試験の社会人特例受験および一般受験」には次の3つの特徴があると推測しました。
1.二次試験の倍率は2~4倍程度である。
2.全体的な傾向として、一般受験より社会人特例の方が倍率が高い(中高物理と中高保体の一次、中高美術の二次を除く)。
3.倍率の高い校種・教科は一次試験の倍率が高いのであり、二次試験の倍率は他の校種・教科と大きくは変わらない。
今後毎年、最終結果が発表される度にこのような分析が行われたら、立派な「都教採受験対策資料」が出来上がることでしょう(^^)。
文中に書いた通り、以前掲載した記事「選考区分別倍率を考察」と同様の手法で、社会人および一般の合格者数は、昨年度の合格者受験番号一覧PDFから、自分や友人達の受験番号を判断材料に推測しました。
倍率の方は応募者数の推測が必要ですが、こちらは、合格者受験番号一覧PDF、試験会場での受験番号掲示、自分の体験、友人・知人からの情報などを用いて判断しました。
どちらも、個人的な興味と若干のボランティア的精神から、公式発表されていない情報を私が勝手に推測した「私的考察」ですので、信じる信じないは読まれた方の自由です。
大変恐縮ですが、もし可能でしたら、特別支援も考察していただけませんでしょうか?
全く教育とは関係ない企業で通算18年勤務の社会人です(40歳)。
たきさんのHPを毎日のように開いて、狭き門で無理かもと弱気にならないようにしていました。
「まったく教員経験なしの人は少数派」とお聞きしてやっぱり。。と思いましたが、その「少数派」になるべく頑張ります。
是非これからも生の情報を教えてくださいませ。
先程、特別支援学校も含む完全版も掲載しておきましたのでご覧くださいね。
はじめまして。ご愛読ありがとうございます。
「まったく教員経験なしの人は少数派」というのは、私が宿泊研修で親しく交流した、主に高校文系科目の初任の先生方のお話をお聞きしての印象です。小学校は違うかもしれませんので、どうぞあまりお気にされませんようお願いします。また、「少数派」といっても、感触としては「7:3」程度の数字ですので。
お仕事されながらの受験準備は大変だと思いますが、頑張ってくださいね。私も現場で苦労していますが、頑張ります。