「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ポクロウシク戦線>セリダブの南とウクラインスクでロシア軍が西に進撃<ウクライナ紛争2024/09/25

2024-09-25 20:26:05 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.09.25
ロシア軍がクラホヴェ方面で大きな前進を遂げ、ウクライナスクも陥落
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-forces-make-major-advances-in-the-krahove-area-and-ukrainianske-falls/

やや小休止に入っていたロシア軍ですが部隊のローテーションや補充・補給などが終わったようで、再び攻撃を始めました。

ポクロウシクPokrovskに近い方は、フロデイフカHrodivkaの市街地の残りを制圧しノヴォホロデイフカNovohrodivkaとのポケットを制圧する動きを見せています。まだポクロウシクPokrovsk攻撃を始める気配はありません。

セリダブSelydoveの南方面での活動が活発化しました。
クラスノホリフカKostyantynivkaの北でルートE-50の南にある大きなポケット(包囲されたエリア)を西に進撃しています。と言っても、このエリアにはウクライナ軍は、ほとんどいないと思います。空白地帯を埋める動きです。

ハリツイニフカHalytsynivkaからその南のゼランヌ・ペルシャを制圧し、ヴォブチャ川Vovcha River沿いを南下しつつあります。
南のウクライナ軍の大きな拠点のヒルニクHirnyk方面に進出しようという動きです。

セリダブSelydoveの南のウクライナ軍が余りいない方を西に進んで線路まで到達しました。これで鉄道は完全に遮断されました。
その南のウクラインスクUkrainskからも西に進撃していて、ツクリネTsukuryneを目指しています。

更に南のクラスノホリフカKostyantynivkaからホストレHostreを制圧してクラヒウカKurakhivkaに進撃しようとしてるロシア軍の動きを合わせると、ヴォブチャ川Vovcha River沿いのウクライナ軍の拠点は、三方向から攻められることになり長くは、持たないと思います。

その後カルリブスケ貯水池(東西に長い大きな貯水池)の北側を面的に西=セリダブSelydoveの南方面全域に進撃するのであろうと思います。

分かっていても兵力が全く不足しているウクライナ軍に出来ることは、ほとんどありません。
ロシア軍を消耗させながら西の拠点に撤退するしかないと思います。

もっともセリダブSelydove攻撃は、もっと早いと思います。今、セリダブSelydoveの南の郊外をロシア軍が西に進撃しています。

セリダブSelydoveの少し北に離れたロシア軍の拠点のノヴォホロデイフカNovohrodivkaのロシア軍が、西に動き始めればセリダブSelydoveの包囲を目指す動きだと思います。ノヴォホロデイフカのロシア軍が動き始めれば、セリダブSelydove攻撃が始まると思います。

こうして見てくるとロシア軍のやりたい放題です。
塗り絵を丁寧に塗りつぶすように支配地を順番に広げています。
ウクライナ軍は無駄な抵抗は止めて、西の大きな拠点に撤退した方が、いいのではないか・と思えます。
※ドニプロ川の西がいいと思います。そこまではロシア軍も追いかけてきません。

抵抗するのが無駄と言うより順番にウクライナ軍が排除されています。
ロ:「はい!はい!ウーちゃん、邪魔なんだから西に行きなさい!」
ウ:「はーい💛(良かった!)」
と、ウクライナ軍はロシア軍に促されると西に退却しているような有様です。
ここまで見ていると2週間抵抗できた拠点は、ないです。精々1週間。小さな拠点だと2~3日。

6月までは頑強に抵抗していたウクライナ軍ですが、兵力差がありすぎ火力でも段違いくらいの差があります。
これでは、戦いようがありません。

誰と誰が、こうしたんですか❓
(自分の保身しか考えない某Zと某Cです)


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


大人気のフワフワのペンギンの赤ちゃん、1600km旅したネコ、他動物の話題<2024/09/25

2024-09-25 20:24:27 | 動物と植物と自然

☆このペンギンの赤ちゃんは、可愛いけれど超デカイのだそうです。
体重22.5キロ、ペンギンの巨体ひなが人気 豪水族館
2024年9月25日 18:46 発信地:シドニー/オーストラリア [ オーストラリア アジア・オセアニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3540405?cx_part=top_topstory&cx_position=4

大きな赤ちゃんペンギン人気者に、フワフワの姿で親鳥より背が高く オーストラリア
2024.09.24 Tue posted at 15:30 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35224190.html


☆人間のママは大喜びですが、ニャンコはやや引いているような❓

外出先の公園で行方不明の猫、1600キロの旅をして飼い主と再会 米
2024.09.23 Mon posted at 14:42 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35224162.html

コアラ、スーパーに立ち寄る 豪南東部
2024年9月17日 18:35 発信地:シドニー/オーストラリア [ オーストラリア アジア・オセアニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3539118?cx_part=top_latest

壁の中に4万匹のハチ、農場の建物から巣箱へ移動 米メーン州
2024.09.24 Tue posted at 16:45 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35224191.html

深海に生息する新種のギンザメ、NZ近海で発見
2024.09.25 Wed posted at 12:30 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35224234.html
サーフィンするペンギンから捕食するコンドルまで、鳥写真コンテスト受賞作を紹介
2024.09.24 Tue posted at 20:30 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35224195.html


動画:イルカの群れが島の海岸に 大掛かりな救出活動 フランス
2024年9月18日 13:05 発信地:レ島/フランス [ フランス ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3539222?cx_part=top_latest

ユキヒョウが住むカシミール ヒマラヤの紛争地でたくましく生きる野生に保護の手
世界行動学
2024/8/28 07:00
https://www.sankei.com/article/20240828-ANTLGSWLI5K47LGE6CYSNSB2YA/
東南アジアから消えゆく野生のトラ、タイの保護活動に希望
2024.08.04 Sun posted at 17:30 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35222363.html
126年記録が途絶えていた巨大ヤスデ、熱帯雨林で再発見 マダガスカル
2024.07.20 Sat posted at 13:26 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35221737.html
地球上でも珍しい「クマのすむ首都」東京 増える出没に住民「動物園にいるもんだと…」 現場を記者が歩いた
2024年9月15日 12時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/354269
動画:逃走45キロ、2週間ぶりペンギンを捕獲 愛知
2024年9月12日 16:08 発信地:東京 [ 日本 アジア・オセアニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3538484?cx_part=top_latest
奈良の鹿、頭数増えた オーバーツーリズムの恩恵?
2024.07.24 Wed posted at 11:03 JST
https://www.cnn.co.jp/travel/35221862.html
アラスカ近海から消えた数十億匹のズワイガニ、温暖化による餓死だった
2024.08.22 Thu posted at 13:33 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35223049.html


※関連記事目次
項目「動物と植物と自然」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8835f5fca1b4e3065d08a3ab556f3c0e


南ドネツク戦線>ヴフレダルVuhledarで市街戦が始まっている模様<ウクライナ紛争2024/09/25

2024-09-25 15:10:02 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

Hara Blog
2024年09月25日04:55
ウグレダール方面9月24日21時現在の状況 ウクライナ軍の作戦危機の悪化とウグレダールへの攻撃
https://hara.livedoor.biz/archives/52341529.html

Hara Blogはロシア側軍事ブロガーの記事を元に書かれています。だから確度の高い情報ではありません。
記事によるとヴフレダルVuhledar市街の東側の一角にロシア軍が取り付いているようです。
『かつてのパン屋とポンプ場建物の地区を占領した。』
と具体的に建物名が指摘され、映像もあるようですから多分、一時的かもしれませんが現在は、そうなっているのだろうと思います。

『ドネツク南部戦線は、ロシア軍がウクライナ軍の防衛ラインを突破<ウクライナ紛争2024/09/24』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8732f1f9ff855fa31b8bd94f2c85f0ca
『南ドネツク戦線>ロシア軍がヴフレダルVuhledarの三方向包囲を完成<ウクライナ紛争2024/09/23』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/dd9f5cc4179534d03d32cac73415253b


既にヴフレダルVuhledarは、南・東・西の三方向から大雑把に包囲されています。補給路も迫撃砲の砲撃範囲に入っているので補給は、困難と言うより不可能に近いと思います。
そのため既にウクライナ軍は撤退作戦を行っている可能性があります。
補給を失い包囲されて全滅するより撤退を選択すると思います。現地の指揮官が、まともであるならです。

やたら炭鉱の話が出てくるのは、元々ヴフレダルVuhledarが炭鉱の町だからです。炭鉱労働者のために作られた町です。

ウクライナ軍の撤退が始まっているから、ロシア軍も市街地への攻撃を行っているのではないか・と思います。

この情報が事実かどうかは、確認されるまでもうしばらく時間がかかります。
個人的には、これまでの流れを考えると事実だと思います。

ついに南東ドネツクを守ってきた難攻不落の要塞も最後を迎えたのかもしれません。
増援部隊が送られず、補給も困難になり周辺の拠点も次々ロシア軍が制圧すれば、防衛するのは不可能です。

本当にクルスク侵攻作戦は、中部ドネツクと南ドネツクのウクライナ軍の敗北を早めました。
どちらも適切な増援部隊の応援があれば、まだまだ戦えたと思います。実際、クルスクには分かっているだけで8個旅団は投入されています。もっと多いかもしれません。
その部隊を中部ドネツクと南ドネツクの応援に派遣すれば、ロシア軍がこうも易々と攻撃することは出来なかったと思います。

現地で戦っているウクライナ軍の将兵は気の毒である・としか言いようがありません。
自分たちの保身しか考えないキエフ政府と参謀本部に見殺しにされました。

※追記、ロイターが速報するようでは事実のようです。
『ウクライナ東部の要塞都市(ブフレダル)、ロシア軍が攻撃開始』
By ロイター編集
2024年9月25日午後 1:17 GMT+931分前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/AUFSIBA34VNQBLR575SPX7FYOI-2024-09-25/

※関連日記

ウクライナ軍のクルスク侵攻作戦とロシア軍のハルキウ北部侵攻の関係<ウクライナ紛争2024/09/25
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/7dd4c1e6de9ff4fbdcdfab885d8d0efc


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


2024MLB>9月24日>大谷翔平3打数二塁打1もドジャース負け

2024-09-25 14:54:39 | MBL & プロ野球

大谷翔平は3打数1安打1四球 ドジャース首位攻防初戦黒星 9回裏、まさかの結末/詳細
[2024年9月25日14時1分]
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202409250000061.html
<ドジャース2-4パドレス>
『ドジャースは3点を追う9回裏、1点を返しなおも無死一、二塁。9番ロハスはまさかの三ゴロトリプルプレーで試合終了。』
勘弁してよね!次、翔平君じゃん!
今日は地区の首位攻防戦。好調パドレスに撃破されました。
何だか、プレーオフが心配です。

翔平君は、3打数二塁打1の1四球。
これで・・・・
393塁打、95長打
残り5試合、偉大なる大記録(400塁打、100長打)なるか❓

ジャッジは、56号ソロ
383塁打、93長打
(この勝負は、翔平君がリードしています・・)

※関連記事目次
項目「MBL & プロ野球」目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/11328fcdd47caf7c999058799251da3b


ポクロウシクはドネツク州の物流の要でありポクロウシクが砲撃されると南ドネツクの物流が途絶える理由<2024/09/25

2024-09-25 09:51:29 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

今、色いろな事が分かるとロシア軍が甚大な損失を出してまでアウデイーウカ攻略作戦を実行した理由が理解できます。
ドネツク州制圧のためです。
アウデイーウカがウクライナにとってドネツク防衛の要であったことが分かります。
これはポクロウシクPokrovskがロシア軍の砲撃範囲に入り、南ドネツクの物流(兵站)が失われると、納得できます。

「素人は戦術を考え、玄人は兵站を考える」
兵站(補給)の重要性を説明する言葉です。
兵站(補給)を失った軍隊は、必ず負けます。
古今東西変わることのない戦場の掟です。

こう考えるとロシア軍は常に兵站(補給)を考えて攻撃計画を立案していることが分かります。
ウクライナ軍は、その反対で兵站(補給)をほとんど考えません。

ウクライナ軍が今、敗勢に近い劣勢に陥っているのは、この差が大きな原因であろうと思います。何故ならほとんどの戦場でウクライナ軍は、兵站(補給)を失い敗北しているからです。
その意味で評価の高い前最高司令官のザルジニーも同じです。兵站(補給)を理解しない無能な将軍です。

ロシア軍が、アウデイーウカ攻略作戦を開始したのは2023年3月頃です。
どうやったか❓
アウデイーウカ市街の北の郊外は、かなり東までウクライナ軍が支配していました。
今はロシア軍が制圧したニューヨルクNiu-Yorkの南を、ロシア軍は西に向かって削り始めました。

この段階で気が付けばウクライナ軍は防衛部隊を増やして塹壕や陣地を建設して防衛ラインを築けばロシア軍の進撃を阻止できたはずです。
これは、ザルジニー時代のことです。
その頃は、ロシア軍がバフムトを猛攻しておりウクライナ軍が防衛に必死の時期でした。
その後はウクライナ軍は、ザポリージャ戦線に全力投球してアウデイーウカ防衛を軽視し続けました。

ウクライナ軍がアウデイーウカ防衛に本腰を入れたのは、なんとロシア軍がアウデイーウカ北の郊外を大きく西に進撃してアウデイーウカが包囲される気配が出てからです。9月過ぎですね。
つまり約半年ウクライナ軍は、アウデイーウカ防衛のために何もしませんでした。そのころは、既に遅かったと言えます。

ここでポクロウシクPokrovskの話をします。
ウクライナ軍の物流(兵站)は、西のドニプロ市から鉄道を使ってポクロウシクPokrovskに運ばれます。
北はポクロウシクPokrovskからクラマトルスクКраматорськに運ばれます。
南は、ポクロウシクPokrovskからクラホヴェKurakhoveに運ばれます。
中央は❓
ポクロウシクPokrovskからアウデイーイウカに運ばれます。
これは全部、鉄道を利用して運ばれます。

ロシア軍がアウデイーイウカの北の郊外を西に進撃したのは何故か❓
分かりましたね。鉄道路線を遮断するためです。
鉄道路線が砲撃範囲に入るまでロシア軍が進出した後は、アウデイーイウカへの補給は、脇道を使ったトラック輸送しか出来なくなりました。当然、補給量は激減します。
アウデイーイウカが陥落した理由は、兵力不足もありましたが、補給量の激減が大きな理由です。
これを、ほぼ無視したゼルジニー以下ウクライナ参謀本部は、兵站(補給)を理解しない事になります。

これはバフムトでも、考えてみると同じです。

ポクロウシクPokrovskを見ると、更にはっきりしています。
ポクロウシクPokrovskがロシア軍の砲撃範囲に入るだけでポクロウシクPokrovskの物流拠点としての機能は無くなります。
そうであるなら何が何でもロシア軍が砲撃可能な位置ま
で進出するのを防がなくては、なりません。


その時、ウクライナ参謀本部は何をやったか❓
クルスク侵攻作戦のために精鋭部隊をかなり引き抜き、兵力不足を悪化させました。
バカでしょう❓

シルスキー以下ウクライナ参謀本部はバカ者の集まりとしか言いようがありません。兵站(補給)を理解しないウクライナ軍の重症な病気と言えます。
こんな調子では、どんな戦争にも勝てるはずがありません。ほぼ軍事の素人が集まってシルスキー以下ウクライナ参謀本部を形成しています。ウクライナ軍には現場の指揮官はいても、参謀本部に必要な将軍や参謀がいません。参謀の方は、ペーパー参謀ばかりでそうです。
※理由は旧ソ連式の戦術や部隊運営を嫌ってベテランの年配の将軍や参謀を排除して、若手ばかり登用したからです。

ポクロウシクPokrovskがロシア軍の砲撃範囲に入ると南ドネツクの物流拠点のクラホヴェKurakhoveへ運ぶ鉄道路線が事実上使えなくなります。
鉄道で運んでいたのをトラック輸送に切り替えるしかありません。そんなに大量のトラックを急に準備できますか❓
南ドネツクへの輸送量は激減します。
こうして南ドネツクの東半分くらいの地域で極端な物資不足が発生しました。

補給のない軍隊は戦えません。
南ドネツクの東半分くらいの地域でウクライナ軍が、余り戦わず撤退するケースが増えているのは、これが理由です。

※ご参考
ポクロウシクPokrovsk~クラホヴェKurakhoveへの鉄道輸送を失うとウクライナ軍の補給経路は、どうなるか❓

ドニプロペトロウシク州ドニプロ市~Slov'yanka鉄道
この先は、トラック輸送
Slov'yanka~ルートT-0428~ドニプロペトロウシクNovopavlivka~ドネツクAndriivka
Andriivka~ルートT-0515~Kostyantynopil'~ルートN15~クラホヴェKurakhove

ポクロウシクPokrovsk~クラホヴェKurakhoveへの鉄道輸送で簡単に運べたのが、このように幹線道路を乗り換えながらクラホヴェKurakhoveまで運ばなければなりません。結構、距離もあります。
おそらく時間がかかる上に輸送量は鉄道輸送の20%~30%程度だと思います。

更にオマケがあり、クラホヴェKurakhoveから先は幹線道路はなく、脇道のような貧弱な道を、ウネウネと運びます。

このような運送事情があり、もうドネツク南部の東半分くらいは補給が事実上激減しています。
だからウクライナ軍は、少なくともドネツク南部では西の補給の届く地域まで撤退するしか方法がなくなりました。

このような事態を招いたのは、アウデイーイウカからポクロウシクPokrovskへのロシア軍の進撃を阻止しなかったことが原因です。
誰と誰が、そうしましたか❓


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


ウクライナ軍のクルスク侵攻作戦とロシア軍のハルキウ北部侵攻の関係<ウクライナ紛争2024/09/25

2024-09-25 09:49:42 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

(1)今となっては、全く無視されている戦場があります。
ハルキウ州北部にロシアが電撃侵攻を行いました。

ロシア軍がハルキウ州北部を攻撃(とのウクライナ側の発表)<ウクライナ紛争2024.05.11
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/b6114b0b3d18ccf111cf1de839b53ab0

これはウクライナ軍の不手際でロシア軍がベルゴロド州に3万5千人程度(ウクライナ側発表)集結しているのは事前に確認されていました。
突然、ロシア軍が越境攻撃を開始して短期間にかなりのウクライナ領が占領されました。ウクライナの国境守備部隊は、簡単に蹴散らかされました。
ロシア側の主張はベルゴロド州への攻撃を防ぐために緩衝地帯を設けるという理由です。予め占領するエリアも軍事ブロガーを通じて示されていました。

そしてこの時、既に建設されているはずのウクライナ軍の防衛ラインが、手抜きによりほとんど建設されていないことも判明しました。ゼレンスキーの肝いりで建設が命令された防衛ラインです。ウクライナの腐敗と汚職の構造が、防衛ラインの建設と言う戦争の大事ですら行われていたことを証明しました。防衛ライン建設の手抜きは、ここだけでなく他でも常習的に行われています。

このような事があり、ウクライナ国内ではキエフ政府と軍に対する大きな批判が起きました。
ゼレンスキーの支持率が低下し、領土割譲付きの停戦論が主張されました。

汚名を挽回するべくウクライナ軍は、予備部隊をかき集めてハルキウ北部に送り込みました。同時にゼレンスキーはロシア軍を国境の外に叩き出すことを宣言しました。
ゼレンスキーは宣言したり宣伝することは得意です。
テレビの映像を使い、まるで本当のように言います。

1か月ぐらいウクライナ軍はロシア軍を追い出すために(無謀な)突撃を繰り返しました。
しかしロシア軍が既に準備していた防衛ラインが存在し(ロシア軍は塹壕や陣地を作るのが異常に速いです)この防衛ラインにウクライナ軍は跳ね返されました。
この時期、ロシア国防省発表のウクライナ軍の死傷者数がそれまでの1日500人~1000人程度だったのが、2000人程度に跳ね上がりました。その差の分だけウクライナ軍は無謀な突撃により損害を出していた可能性を示唆する数字です。

どうやってもロシア軍を叩き出せそうもないことが1か月すると分かってきました。ゼレンスキーの宣言は実行できそうもありません。
これは、今も同じで当時の前線がそのまま動いていません。つまりロシア軍が占領した地域もそのままです。

(2)このように見てくるとクルスク侵攻作戦が計画され実行した背景が分かります。

ロシア軍にハルキウ北部の侵攻を許し占領された領土を回復できる見込みがなければ、キエフ政府と軍に対する批判はさらに高まるでしょう。ゼレンスキーの支持率は更に低下し停戦論が高まると思われます。
ゼレンスキー政権自体がジリ貧です。

これを一気に吹き飛ばす起死回生の方法はないか❓
あるでしょう❓

ゼレンスキー政権維持のためなら、何でもOK!な訳です。
ウクライナ紛争は、それを目的として引き起こされた部分が強いです。2021年10月26日、何が起きたか❓
それと同じことです。

ゼレンスキー政権維持のためなら、東部戦線を犠牲にしようと構わないわけです。
だから予備部隊のほとんどと東部戦線から精強部隊が沢山引き抜かれました。機甲部隊も多く含まれています。
こうして現在の戦力を考えるならウクライナ軍最強のクルスク侵攻作戦用の部隊が編成されたと言うわけです。

ロシア軍がほとんどいない、クルスク州の片田舎をウクライナ軍の最強機甲部隊が攻めるわけですから、クルスク侵攻作戦が最初は成功するのは、当然です。

こうしてウクライナ軍の大戦果が作られ、様々あったゼレンスキー政権の問題は、一時的には一気に解消されました。
ゼレンスキー政権や軍に対する批判は称賛に変わり、国民の戦意は高揚しました。
停戦論など、どこかに吹き飛びました。

以上が、クルスク侵攻作戦の本当の目的だろうと思います。

(3)この作戦の特徴は全体との整合性は最初から無視しています。目的がゼレンスキー政権の維持にあるからです。
後のことは、その場その場で胡麻化そうというわけです。

(4)結論、どうなるか❓
大戦のリスクが高まるウクライナ紛争<2024.05.10
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/a48d382fe071569fe5a02bac6e9180dc
とうとう出てきたウクライナの究極のおねだり(NATO派兵要請)<ウクライナ紛争2024.05.10
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8a732539100bf0874d1216035390c403

ウクライナ単独では、ロシア軍に勝利するのは不可能です。あとは、NATOの参戦を頼むしかありません。頼んでも、さすがにこれはすんなりとは聞き入れられません。

だからゼレンスキーは、あの手この手を使ってNATOを戦争に引きずり込もうとしています。
西側の兵器をどっさり使ってクルスク侵攻作戦を行ったのも、ハイマースのミサイルでロシア領をガンガン攻撃するのも、ロシアがブチ切れてポーランド辺りにミサイルを撃ち込むのを期待してのものです。

それでもロシアがやらないから、今度は西側の長距離ミサイルをロシア領攻撃に使う許可を求めています。
これが、ロシアのレッドラインだと知っているからです。
アメリカが西側の長距離ミサイルでのロシア領攻撃を認めれば、ウクライナの希望通りロシアはポーランドを攻撃するでしょうね。

<ロシアは、それを事前に警告しています。>
西側兵器使用、ウクライナに許可すれば核戦争に=プーチン氏側近
By ロイター編集
2024年9月20日午前 5:01 GMT+95日前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/VRVOIVMXUJL2ZK5E5OV3AKVUXI-2024-09-19/
ロシア国連大使、NATOに「直接戦争」警告 長距離攻撃容認なら
By ロイター編集
2024年9月14日午前 1:14 GMT+911日前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/7LX2S6UMAVIJ7IZKZDM5YB5WQI-2024-09-13/

単なるコメントや談話ではありません。
ロシア国連大使が国連で発言していますから公式な事前警告と言えます。
つまり❓
アメリカが西側の長距離ミサイルでのロシア領攻撃を認めれば、確実にロシアとNATOの紛争に拡大すると言うことです。

<一方で、ロシアはアメリカに「飴」も用意しています。>
ロシア、米国が控える限り核実験実施せず=リャプコフ外務次官
By ロイター編集
2024年9月24日午前 2:45 GMT+91日前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/KAMFEM3TBZKTDNT7CLY6OOBOMA-2024-09-23/

アメリカが、ここで折り合うならロシアも他の部分でアメリカの顔を立てると言っています。
アメリカもゼレンスキーの世迷いごとの相手をするのは、いい加減にやめるべきでしょうね❓
戦争に負けたら停戦交渉して和平を目指す義務が負けた方にあります。
それが嫌なら最初から戦争をするべきではありません。
ロシアとの戦争を招き寄せたのは、ゼレンスキー自身です。初期に停戦合意も出来かけました。それを反故にして戦争を選択したのもゼレンスキー自身です。責任を取るべきですね❓
あるいは取らせるべきです。役目に失敗した傀儡は、もう必要ないはずです。

(5)ゼレンスキーのような見せかけの和平主張でなく、真剣に停戦と和平を仲介しようという国も少数あります。

ブラジル大統領、中国とのウクライナ紛争終結へ計画提案 国連で
By ロイター編集
2024年9月25日午前 1:36 GMT+94時間前更新
https://jp.reuters.com/world/us/UZO5IVRBWVKRNBIS3CKLKCHQ6A-2024-09-24/


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27