「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

バイデン大統領のウクライナ支援大盤振る舞いとヴフレダルの戦況<ウクライナ紛争2024/09/27

2024-09-27 20:02:42 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.09.26
バイデン大統領、計80億ドルのウクライナ支援とJSOW提供を発表
https://grandfleet.info/us-related/president-biden-announces-8-billion-in-aid-to-ukraine-and-jsow-offer/

ゼレンスキーの「勝利計画」(=おねだりリスト)に答えてバイデン大統領は、今年の支援分については「満額回答」で答えました。
9月30日までに今年度のウクライナ支援予算の使い切りを指示しました。

ただ問題はあり、全部使い切るとその後は臨時予算を組むしかありません。去年の例を見ても共和党多数の下院ですんなり審議されるとは思えません。

その次の分は、大統領選挙の結果が判明した後でなければ対処のしようがありません。
ウクライナもそれを考えて節約しながら砲弾やミサイルを消費しないと、また砲弾不足になります。

「今、出せる分は全部出してあげる!」というバイデンさんの回答でした。
ロシア領に対する長距離兵器(ミサイル)攻撃については触れていません。

ゼレンスキーは、ハリス候補とも会談しました。
『ハリス氏、ゼレンスキー氏に米の支持約束 トランプ氏を暗に批判』
By Andrea Shalal
2024年9月27日午前 7:43 GMT+914分前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/IAPFHOYYGBOLJDJOCBCMCAIINY-2024-09-26/
ハリス氏は、バイデン路線を踏襲することを約束した模様です。民主党が政権を握れば、資金や武器の面では現在の政策が継続される模様です。

トランプ氏ともゼレンスキーは会談するようです。
『トランプ氏、ウクライナ大統領と27日にNYで会談へ』
By ロイター編集
2024年9月27日午前 6:58 GMT+91時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/NCIBXUXPAFNPBFNU2TU6JZOUNY-2024-09-26/
一応、会うだけは会ったというトランプ氏の選挙民向けのポーズでしょう。ゼレンスキーがトランプ氏の停戦案を検討したり受け入れることはないと思います。

『ゼレンスキー氏、中国・ブラジルのウクライナ和平案を批判 国連演説』
By Michelle Nichols
2024年9月26日午前 1:39 GMT+91日前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/JWTQWIBF6VO5JKDSCVXNREHOKE-2024-09-25/

こき下ろしたうえで拒否していますから、ウクライナが主張する和平しか受け入れないという姿勢を改めて鮮明にしました。
これで和平に向けた努力をする国は、なくなるでしょう。
戦場で決着を付けようと言うことです。

と言うわけでウクライナ紛争の無意味な継続が決定しました。それにアメリカが支援を継続することも明示されたと言えます。
ただし、民主党政権が続く場合です。

更には大統領選挙と同時に行われるアメリカ上院選挙と下院選挙の結果も絡んできます。
仮に民主党が大統領選挙で勝利しても、下院を共和党が握る限りはウクライナ支援予算は、拒否される可能性が高いと言えます。
その意味で大統領選、下院選と2勝しないと事実上、民主党がウクライナ支援を続けることは難しいと思います。
副大統領4年の経験しかないハリス氏が、議会対策が上手く出来るとは思えません。
はっきり言って政治経験(議員歴ではありません)の乏しいハリス氏が大統領になるとアメリカは国内でも外交でも、相当混乱すのでは、ないかと思います。
極悪であろうとトランプの方が、世界政治のためには望ましいような気がします。

(2)ヴフレダルVuhledarの戦況
もうすでに終わっていると思いますが、ウクライナの司令部からは撤退命令は出ず、抗戦命令が出ているようです。
ヴフレダルVuhledarの戦況は、航空万能論の管理人の戦況図を借りて説明すると以下のように推移しています。

2024.09.27
①包囲される寸前のヴフレダル、ロシア軍が接続道路を物理的に遮断
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/vhledal-on-the-verge-of-being-surrounded-russian-forces-physically-block-access-roads/

2024.09.23
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-occupy-kurti-yar-in-the-pokrovsk-region-and-advance-towards-vhledar/
2024.09.21
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-almost-take-control-of-hlodivka-in-the-pokrovsk-region-moves-to-encircle-vhledal/

ロシア軍が、ヴフレダルの西ではっきり包囲の動きを見せたのが9月21日です。
北に3km程度突出し、その後西から東に進撃しています。たった1週間程度で事実上包囲を完成させました。
①の戦況図では、主要な補給路を物理的に遮断されました。後は農道のような細い道を使って細々と補給するしかないでしょう。東西から迫撃砲の砲撃範囲に入っていますから、それすら難しいと思います。
北側に2km少々の開口部が残っているのは、ウクライナ軍の撤退を促すためであろうと思います。

ロシア軍は、西側ですんなりと深さ3km幅10kmのエリアを1週間程度占領していますから、ここにはほとんどウクライナ軍の守備部隊は、居なかったと思います。
西側のロシア軍が、さらに北に進撃するのは簡単だと言うことです。
そうするとヴフレダルのウクライナ守備部隊は、ロシア軍の包囲の奥底に沈んでいくことになり、完全に補給を失って抗戦不能になります。

ロシア軍は、無理にヴフレダル市街を制圧せず、北のボホヤヴレンカBohoyavlenkaに向かって東西から進撃すれば、ヴフレダル市街は立ち枯れるしかありません。

まあ、上級司令部が何を命令しようと現地指揮官がまともなら、もう部隊の撤退を始めていると思います。もうすぐ、重い大きな武器や装備を持つ部隊の撤退は難しくなると思います。既に無理かもしれません。
戦闘用車両を多く持つ部隊なら撤退できると思います。

その他では、デイミトロフМирноградの手前のフロデイフカHrodivkaでロシア軍がポケットを埋める攻撃を継続しています。直ぐ西の隣を攻めているだけですから、大きな攻撃ではありません。
しかし❓
ロシア軍の現在地は、デイミトロフМирноградの市街地の端から最短の場所だと2kmも離れていません。

ポクロウシクPokrovskとデイミトロフМирноградにロシア軍が総攻撃をかけようと思えば、いつでも攻撃を開始できます。
お寒いことです。
もう直ぐ、北国は冬ですが❓


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


2024MLB>9月26日>大谷翔平💮💮💮400塁打💮💮💮、優勝を決めるV打、多分MVP

2024-09-27 15:43:59 | MBL & プロ野球

大谷翔平、メジャー初V 第4打席で勝ち越し適時打 ドジャース3年連続地区優勝/詳細
[2024年9月27日15時7分]
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202409270000046.html
記事②
ドジャース大谷翔平、史上19人目の400塁打達成 1900年以降わずか30度19人
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202409270000601.html
大谷翔平がバリー・ボンズら“ステロイド時代”以来23年ぶりとなるシーズン400塁打を達成!残り3試合で100長打達成も視野
https://thedigestweb.com/baseball/detail/id=86496


まずは、優勝を決めておめでとうございます。
翔平君が、一番望んでいたことでしょう。
プレーオフでの大活躍を期待しています。
名門のドジャースに移籍して苦労は多かったと思います。
実際、8月まで極端に得点圏打率が低かったのは、やはりプレッシャーが大きく影響していたと思います。
9月後半は呪縛が解けて、得点圏打率の鬼になりました。
9月後半2週間なら5割を超えているでしょう。

今日シングル2、二塁打1の4塁打で400塁打を達成しました。
長打は97になりました、残り3試合で100長打の達成も期待しています。

本当に翔平君には、素晴らしいシーズンになりました。
春先の大スキャンダルに始まって困難は様々あったと思います。でも、多くのファンや関係者が翔平君を応援してくれました。本人の努力もあって偉大な記録を、二つも達成しました。
53ー56は、今後誰も達成できないと思います。
400塁打も達成の困難な記録です。
これが達成できたことが一番素晴らしいと思います。
打者なら誰でも挑戦できます。
そして、ほとんどの選手は達成できません。
偉大な記録です。
もう、これで翔平君は偉大な大打者列伝の一人として後世も語り継がれるでしょう。

DH専門の打者が、過去MVPを受賞したことはありません。守備の部分の評価が欠けることが大きなハンデイとなるためです。
50-50の達成と併せて400塁打も達成したとなれば、そのハンデイを補って余りあるものがあります。
私の予想では全員一致で翔平君がMVPに選出されると思います。
異論を唱える人がいたら、その人は相当おかしいです。

2年連続2リーグに跨ってのMVP受賞は、過去初めてでしょう。

これを、最後の10日くらいで達成した翔平君の爆発力も比類のないものです。
翔平君が本気になったら出来ないことは、何もない・と誰もが思ったでしょう。

本当に素晴らしいと思います。
あと3日、ベストを尽くしてほしいと思います。


※関連記事目次
項目「MBL & プロ野球」目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/11328fcdd47caf7c999058799251da3b


2024MLB>メジャーの二人の稀な強打者、アーロン・ジャッジと大谷翔平

2024-09-27 15:41:52 | MBL & プロ野球

中々今後ないと思いますがメジャーには、歴代の伝説の強打者に匹敵する強打者が、二人誕生しました。
アーロン・ジャッジと大谷翔平です。
アーロン・ジャッジは、ほぼ完成形の強打者であり、これから色々な記録を作っていくと思います。
大谷翔平は、まだ発展途上の強打者であり完成形がどうなるかは、今後分かります。

敢えて分けるならアーロン・ジャッジは、ホームランを得意とする強打者であり、大谷翔平は5ツールプレーヤー型の強打者です。
今シーズン50-50を達成したのがその証明です。
だから、どちらが優れているという評価は出来ません。
それぞれ自分の得意な分野で優れているからです。

大谷翔平について言えば、2023年シーズンに投手で10勝・打者で44HRを達成しました。
今シーズンの50-50もそうです。
こんな事のできるメジャー・リーガが将来誕生する可能性は、限りなく低いと言えます。

二人の過去の自己ベストと今シーズンの途中経過
アーロン・ジャッジ
自己ベスト
OPS1.111、長打率.686、出塁率.425、HR62、打点131、得点133、安打数177、打率.311
、塁打数391、長打数90
今シーズン(途中)※今日を含めて・58号2ラン
OPS1.163、長打率.699、出塁率.459、HR58、打点144、得点119、安打数180、打率.324
、塁打数387、長打数94

大谷翔平
自己ベスト
OPS1.111、長打率.654、出塁率.412、HR46、打点100、得点103、安打数160、打率.304
、塁打数325、長打数80
今シーズン(途中)
OPS1.024、長打率.642、出塁率.386、HR53、打点125、得点130、安打数187、打率.303
、塁打数396、長打数95

ジャッジは、打者としての安定度が格段に向上したと言えます。違う言い方をすると打撃技術が進歩したと言うことです。それは出塁率とOPSに現れています。
ジャッジも年々、進歩していると言えます。
HRの本数だけが、打者の能力ではありません。
自己ベストを更新している項目は、いくつかあります。

翔平君は、発展途上ですから自己ベストを大きく更新した項目が多いです。これを見てもジャッジほど完成度の高いバッターでは、ありません。
しかし、将来更に記録更新を期待できると思います。
翔平君に記録で驚くのが、塁打数と長打数です。
400塁打と100長打に、かなり近くなってきました。
これを達成したのは、過去の偉大な強打者だけです。
だから強打者としての比較では、翔平君とジャッジはそれほど差がないと言えます。

敢えて過去と比較するならジャッジは、ベーブ・ルースに近いタイプです。
翔平君は、ルーゲー・リックに近いタイプと言えます。
二人とも比較対象になるのが、球聖とも言える過去の偉大なバッターであるところが、凄いと思います。

ジャッジのことを見てみます。
ジャッジは、これで通算シーズン50本以上のHRを3回達成しました。
これを達成したHRバッターは、過去に数えるほどしかいません。
アレックス・ロドリゲス3回、アルバート・プホルス0回、バリー・ボンズ1回。
生涯、年間HR50本打つこと自体がかなり難しいです。
これをジャッジは、既に3回達成しました。
今のジャッジの完成度の高さを見るなら、もう数回達成できるでしょう。
こうなると比較できるのは、ベーブ・ルースだけになります。
1年にHRを沢山打つと言う意味での強打者としては、ジャッジは既に伝説の域に入りつつあると言えます。

このように見てくれば、今メジャー・ファンは今後見ることが出来ないであろう偉大な二人のプレーを、目撃していることになります。

翔平君のようなプレーヤーは、今後でないと思います。

ジャッジは、HRを打つことに関してはベーブ・ルース以来の選手です。
次が出てくるのは、100年後かもしれません。


※関連記事目次
項目「MBL & プロ野球」目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/11328fcdd47caf7c999058799251da3b