「北の山・じろう」日記

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ゼレンスキーの「勝利の計画」は❓千両役者も今は色褪せて・・・<ウクライナ紛争2024/09/28

2024-09-28 16:22:23 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2008年からウクライナ紛争の起きた背景を調べてみると、これほど利己的で醜い戦争は、少ないと思います。
似た例を探すならブッシュJr大統領が起こしたイラク侵略です。当時のイラクの独裁者のサダム・フセインは善人ではありませんが、アメリカが強大な軍事力を行使して一方的に攻め滅ぼすほどの悪人ではありません。よくいる独裁者の一人にすぎません。

イラク戦争(2003年)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AF%E6%88%A6%E4%BA%89

戦争と表記されていますが、現実は「アメリカのイラク侵略」です。まさしく「武力による国境線の変更そのもの」です。
出てくるメンバーも似ています。
アメリカ・イギリス・オーストラリア・ポーランドなど当時は、「有志連合」です。
「極悪連合」と呼ぶべきでしょう。
これを企画したのは当時アメリカの政治の中枢にいたネオコン勢力です。

本来、中立地帯であったウクライナをアメリカ(NATO)に引き込もうと画策を始めたのもネオコン勢力です。
アメリカの工作は、イラク戦争(2003年)の後から始まっています。
それが具体的な動きになったのが2013年から準備されたウクライナの2014年武力クーデターです。これは革命でも何でもなくアメリカの傀儡政権を作り出すための謀略です。
2015年CNNのインタビューに当時アメリカ大統領のオバマ氏がこの工作に対するアメリカの関与を認めたようです。
ヨーロッパでは、知らない政治家はいないでしょう。
結果、これが内戦を誘発し・・・・・
ドンバス戦争(2014年3月~)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%90%E3%82%B9%E6%88%A6%E4%BA%89

その総仕上げが、2022年2月24日から始まったウクライナ紛争です。
こうして過去の事件やニュースを見てくると「先に手を出したのは誰か❓」が分かると思います。

アメリカの犯した犯罪的イラク戦争(2003年)を批判する声は、ほとんど聞こえてきません。
アメリカの政治家で「イラク戦争は誤りだった」と発言したのは、悪名高きトランプだけです。
アメリカの犯罪的侵略戦争を否定的にコメントするからトランプは、アメリカ国内では極悪人のように叩きまくられます。

ウクライナ紛争もほぼ同じ構図です。
アメリカがウクライナをNATOに取り込むための最後の仕上げです。ここでロシアを叩き潰すか弱体化させれば、アメリカは堂々とウクライナを支配下に置くことが出来ます。(衛星国化)

そうなってしまえば、ロシアはNATOと国境を接することになり常にアメリカから謀略を仕掛けられ、ロシア西部や南部は、やがてウクライナ化するでしょう。
これ以上、アメリカの東方拡大(東方侵略)を見過ごせないから、ロシアは軍事力を持ってウクライナのNATO化の阻止に出ました。
これがウクライナ紛争の本質です。

「世界の民主主義を守るためです!」
嘘を言え!⇒実際は❓
「アメリカの東方拡大を成功させるためです!」

つまり、ロシアにとってはウクライナ紛争は自分たちの生存圏を賭けた戦争です。負ければアメリカに屈服するしかありません。
この戦争でアメリカの手先になっているのがウクライナです。アメリカに取り込まれた西ウクライナの過激民族主義者がウクライナの政権を簒奪して、これの協力しています。自分たちの独裁とウクライナ支配をアメリカに保障してもらうためです。
今のキエフ政府は、西ウクライナの過激民族主義者が独裁しており東部ウクライナや南部ウクライナは、植民地的に支配されています。
今のキエフ政府は西ウクライナの過激民族主義者の政府であり、ウクライナを代表する政府ではないことを認識するべきだと思います。

元コメデイアンで人気テレビドラマの主人公を演じるゼレンスキーは、アメリカにとっては格好の代理人でした。
ロシアのウクライナ侵攻を招き寄せ、戦争の激化を選択しました。
この時点でアメリカは、ロシアを潰せると判断していたのだと思います。
ウクライナに戦争をさせながら西側は、経済制裁と金融制裁を発動してロシアを締め上げればロシアは経済的に崩壊すると考えました。

だからカメラ映りが良くて演説の得意なゼレンスキーは、アメリカにとって絶好の「千両役者」でした。
ゼレンスキーにとって一番大切なことは、自分が「千両役者」であり続けることです。それには戦争を続けて独裁者でいなければ、なりません。
だから、和平など到底受け入れることは出来ません。
戦争が終われば、ゼレンスキーはウクライナ国民から八つ裂きにされるでしょう。

アメリカにとってゼレンスキーが必要であったのは、ロシア潰しの戦争を続けるためです。
しかし、最近の戦況を見る限りウクライナの劣勢は誰が見ても明らかだと思います。
ロシアを潰せなければ、やがてどの時点化でロシアと妥協するしかありません。
毎年、10兆円に近いような戦争費用を負担し続けることはアメリカと言えども負担が大きすぎると思います。

ここにアメリカ議会と大統領選挙が、決定的な影響を及ぼします。
トランプと共和党は、即時終戦論です。
ロシアに領土を割譲して妥協しろ、と言う意見です。

民主党はバイデンさんが始めたような戦争ですから止める事は、メンツ上出来ません。だからハリス氏は、引き続きウクライナを支援して戦争継続の考えのようです。

去年のアメリカ下院でのウクライナ支援予算の審議ストップを見ても、今後はウクライナ支援予算がすんなり可決されることは、ないと思います。
千両役者ゼレンスキーも共和党やトランプに対しては、全然効果がありません。トランプや副大統領候補に相当逆らいましたから、トランプが大統領になれば、確実に停戦交渉が始まると思います。
逆らえば支援を止められるでしょう。

仮にハリス氏が大統領になっても、下院で共和党が勝利すれば予算通過が困難なのは同じです。共和党が下院で多数を握れば、意地でも予算を通さないと思います。

ゼレンスキーの「勝利の計画」は、そもそも「おねだり計画」をかっこよく言っただけです。
予算がなくなれば「勝利の計画」の中身もなくなります。
バイデンさんは、今年度の予算の使い切りを指示しました。使い切れば、あとは来年の大統領選挙後までありません。

そもそもアメリカのエゴでしかないウクライナ紛争に巨額の税金を使うことをアメリカ人がいつまでも支持するとは思えません。
どっちにしても来年は、千両役者ゼレンスキーも「おひねり」が集まりにくくなると思います。
もう季節も冬に向かいます。冬を越せるかどうか❓
ゼレンスキーは、このままアメリカに亡命した方が、いいような気がしますが❓

国民や国家を犠牲にしてやる戦争は、もう止めた方がいいと思います。周囲がそれを煽り立てるのも止めるべきだと思います。

ウクライナ国民や国家を犠牲にしてやる戦争が正しいのかどうか❓
よく考えるべきだと思います。
今の戦争は西ウクライナの過激民族主義者とアメリカのための戦争です。

<そのような事を書いた航空万能論の記事>
ウクライナの反主流派が意見を述べるときは、「New York Times」や「Economist」を利用することが多いです。
2024.09.27
ゼレンスキー大統領に今必要なもの、戦争に負けていると認める勇気
https://grandfleet.info/european-region/what-zelensky-needs-now-is-the-courage-to-admit-hes-losing-the-war/
2024.09.27
ゼレンスキー大統領のスター性が低下、将来のウクライナ支援は不透明
https://grandfleet.info/us-related/president-zelenskys-star-rating-declines-future-aid-to-ukraine-uncertain/

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


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