「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

(中国)秦剛外相の解任と王毅氏の現場復帰<2023年7月

2023-07-26 15:23:53 | 中国と東アジア

ワールド
2023年7月25日10:32 午後Updated 2時間前
中国、動静不明の秦剛外相を解任 王毅氏が復帰
https://jp.reuters.com/article/china-politics-idJPKBN2Z516I

秦剛外相解任、後任は王毅氏 理由や動静不明―中国
2023年07月25日22時31分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023072501070&g=int

秦剛
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%A6%E5%89%9B

余り記事は、解説しているとも言えません。
と言って、本当のことも書けないでしょう。

秦剛氏は、「戦狼外交」の代表的人物です。それを評価されて異例のスピード出世をして中国外相に就任しました。その「戦狼外交」の結果は、NATOの中国への警戒心を高めました。NATOは現在、中国を注意深く見守るべき国と定義しています。それどころか、NATOの東京事務所開設の動きさえありました。今回は見送りとなりましたが、中国が「戦狼外交」を継続すれば、次はNATOの東京事務所が開設されると思います。

そして、これまで東南アジアに姿を見せなかったイギリス・フランス・ドイツの軍艦や戦闘機がちらほらと姿を見せるようになり、アメリカの主導する軍事演習に参加するようになりました。つまり、NATOはアメリカの同盟国として東南アジアに関与する場合があり得る事を、実際の行動で示しています。
日本に最近訪れるNATO諸国の国防大臣や軍幹部も増えています。ドイツのピストリウス国防大臣が3月に訪日しました。この時ドイツからはシュルツ首相以下主要閣僚が訪日しています。

ドイツ空軍トップ、自ら戦闘機ユーロファイター操縦し訪日へ…「協力緊密化探る」
2022/09/27 07:05
https://www.yomiuri.co.jp/world/20220926-OYT1T50320/
<ドイツ空軍の戦闘機が初めて日本を訪問しました。>
独海軍艦艇の寄港 対中懸念を共有し連携を
2021/11/10 05:00
https://www.sankei.com/article/20211110-DKUL3CZFIVIO7BH2IGNQ35YREU/
「ドイツ海軍のフリゲート艦が、東京港に寄港した。日本訪問はおよそ20年ぶりとなる。これに先立ち、同フリゲート艦と海上自衛隊の護衛艦は、関東南方の太平洋上で共同訓練を行った。

英仏両国は今年、相次いで海軍艦艇をインド太平洋へ派遣し、日本に寄港させた。これに続いてドイツが、インド太平洋地域の平和と安定に関与する姿勢を示したことを歓迎したい。」

秦剛外相の「戦狼外交」は、NATOの実際の戦力を東南アジアに呼び寄せつつあります。

秦剛外相の「戦狼外交」は、明らかに失敗であることになります。

加えてアメリカとの摩擦が大きくなり、経済的な締め付けが増えました。今、中国経済は不調ですからアメリカとの摩擦を増やして更に経済的締め付けを招く事は非常に不味いことになります。

アメリカの方が、中国に助け舟を出しました。
BBC
イエレン米財務長官が訪中 中国に共感示す「良い警官」は米中関係を修復できるか
2023年7月7日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-66130130

アメリカが暗黙に中国に言っている事は?
『「戦狼外交」は止めて、お互い歩み寄ろうよ・・』

「戦狼外交」代表の秦剛外相が解任された理由が、分かりましたか?

王毅氏は、それとは反対に日本とは凄く関係が良いしアメリカとも関係の悪くない人物です。政治局員である大物をリリーフで出す理由です。

つまり答えは、中国は外交政策を変更すると言うことになります。

そして、おそらく?
何となくプーチンにくっついているように見える中国ですが・・・西側と仲良くした方が中国には、オイシイ事が多いことが分かったと思います。落ち目のプーチンは、冷たく中国から見放されるような気がします。これがアメリカの最大の狙いでしょう?

もっと、エグイ話をするならば?(単なる、推測です・・)
中国がロシアを独り占めするのではなく?
みんなで分け合おうと言うことかと思います?



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