航空万能論 2025.01.23
ロシア軍がクルスクで領土を奪還、ポクロウシクでもT-0504を遮断寸前
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-forces-retake-territory-at-kursk-nearly-cut-off-t-0504-at-pokrovsk/
この記事では、略図左端の国境近くのニコラエヴォ・ダリノNikolaevo-Dar'inoをロシア軍が奪還したことを報告しています。最近は、航空万能論の管理人もあまりのウクライナ軍の負けっぷりに嫌気がさしたのか、記事の更新がまばらになり現在の戦況が分かりません。そこで今日は、「Hara blog」の記事から戦況を見てみます。ただし、ロシア側軍事サイトのRYBARからの転載ですので、ロシア側からの情報になります。
2025年02月03日04:13
クルスク方面 スヴェルドリコボ地区でのロシア軍の成功
https://hara.livedoor.biz/archives/52343901.html
1月23日の航空万能論の記事では、ロシア軍の位置はかなり西です。
スジャСуджаから北西方向に延びる幹線道路ルート38K-030を北西方向に行ったニジニ・クリンNizhnii Klinの直ぐ右付近に前線位置があります。ニコラエヴォ・ダリノNikolaevo-Dar'inoの地図:上(北)です。
『ロシア軍が、ルート38K-030を東南方向に進撃し、その先にあるスヴェルドリコヴォSverdlikovoに到達し攻撃中、と言うのが記事内容です。』
航空万能論の記事だとRYBARの主張する1月23日時点の前線位置は赤の破線で示された部分です。それから10日ほど経過して、ロシア軍は目測4km位進撃しました。ウクライナ軍が塹壕や陣地で防衛しているエリアですから、そう簡単には進めません。
仮にロシア軍が、スヴェルドリコヴォSverdlikovoを制圧するとすると、ウクライナ軍の最大防衛都市のスジャСуджаまで目測8~9km見当です。ロシア軍がスジャСуджаの近くまで進撃すると、スジャСуджаの北にいるウクライナ軍は、補給を失い袋のネズミ状態になります。
目測ながらロシア軍は、10日で4km見当進撃しています。単純計算なら20日程度でスジャСуджаの近くまで進撃することになります。段々、クルスク州の戦いは最後に近付きつつあるようです。(TASS通信が報道するロシア国防省の発表によればウクライナ軍は、毎日少なからぬ損失を出しています。)
※googleマップで見た方が、見やすいかもしれません。
【★私が時々、TASS通信の記事を転載するのは、現在の情報が余りにもウクライナ寄りに偏向しすぎているからです。一応、中立の立場ですから双方の情報を書きます。】
※トランプ政権のウクライナ停戦への取り組み
TASS通信 2月3日11:51
US plans contacts with Russia, Ukraine — Trump
(日本語訳)『米国はロシア、ウクライナとの接触を計画している ― トランプ大統領』
これはSNSではなく、直接の発言です
『「非常に忙しい週末だった。イスラエル、ウクライナ、ロシアとの交渉だ。ウクライナやロシアを含むさまざまな関係者との会合や会談が予定されており、協議は実はかなり順調に進んでいると思う」と同氏は語った。』
2月2日 20:30
Organizers of terrorist attack in Sudzha to face punishment — Russian Foreign Ministry
日本語訳『スジャでのテロ攻撃の主催者は処罰を受けることになる — ロシア外務省』
<同省報道官マリア・ザハロワ氏はさらに、内部に人がいた寄宿学校への計画的な砲撃はキエフ政府の一連の非人道的犯罪の最新のものだと述べた。>
『「キエフ政権に執拗かつ無責任に武器を提供し、血なまぐさい犯罪行為を手助けしているすべての国は、このテロ攻撃(スジャの寄宿学校への攻撃)に間違いなく責任がある」と外交官は指摘した。「この事件やキエフの他の犯罪の計画者や実行者は全員、法に基づいて必ず処罰されるだろう」とザハロワ氏は強調した。』
※関連日記目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27