「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ドネツク州チャシブ・ヤールの現状と第67旅団<ウクライナ紛争2024.05.03

2024-05-03 22:44:40 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ウクライナ応援サイトのDavid Axe氏によると、第67旅団の後退と部隊解散の理由は❓
2024.04.17
ウクライナ軍で痛恨の「内紛」発生、要衝の部隊入れ替え 火力弱体化
https://forbesjapan.com/articles/detail/70394

極右の過激派(過激民族主義者)と国防省の対立が原因とされています。過去日記でもそれに沿った記事を書きました。
しかし、今日航空万能論の記事を読んでいたらそうではなさそうです。
「現在、第67旅団(の残存部隊)は後方に移され、・・」と書いている部分にやや怪しさを感じます。

2024.05.2
ウクライナ軍指揮官、新たな攻勢も防衛ラインの必要性も認識していなかった
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-military-commanders-did-not-recognize-the-need-for-new-offensives-or-defensive-lines/

この記事の半ば過ぎに第67独立機械化旅団の兵士の発言が引用されています。
現地はひどい状況で準備された陣地はなく、部隊はロシア軍攻撃で壊滅的な打撃を受けました。
旅団としての機能を失い戦闘力をなくしたため後方に撤退させられ部隊は、解散してほかの部隊に編入されたのであろうと思います。
だから応援サイトの記述も・・・
「現在、第67旅団(の残存部隊)は後方に移され、・・」
となっているわけです。
「ロシア軍の攻撃が激しく第67旅団は壊滅しました・」
これが正しい記述です。

これは、3月中旬の話ですがチャシブ・ヤールの現状は、そのころから同じです。
その後、ロシア軍は運河の手前で攻撃を止めているような気配があります。
もし総攻撃するのなら、もうやっていると思います。

ウクライナ総司令官、東部前線「状況悪化」 ロ軍攻勢で後退
By Dan Peleschuk、 Tom Balmforth
2024年4月29日午後 1:03 GMT+94日前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/UFAXNN43YBKKDMNSRNJDLEKSWM-2024-04-29/
シルスキー総司令官の話では・・・
『チャソフヤールとその北東の村が「最もホットな場所」』
と発言しています。
意味が分かりませんね❓

Hara Blog
2024年05月02日09:04
チャソフ・ヤール5月1日の状況 運河越え南側は襲撃セットアップ完了
http://hara.livedoor.biz/archives/52338861.html

ロシア軍は小休止方々部隊の補給と再編をしていたと思います。その間、何をしていたか❓
滑空爆弾で攻撃し、徹底的な砲撃を続けてきました。
「最もホットな場所」とは、このような意味です。
滑空爆弾を、ドコドコ撃ち込まれ砲撃されまくりでは、確かに超ホット!です。

それも大体済んで、一部の部隊は運河まで到達したようです。
南のルートT-0504と北のルートO-0506の間の森林地帯を進軍していた部隊です。
北のボダニフカBohdanivkaを制圧した部隊も運河に接近しつつあります。
ルートO-0506に沿って正面から攻めるのではなく、チャシブ・ヤールChasiv Yarの北と南にやや外れた地点から渡河して南北から市街地を包囲する作戦のようです。

いよいよチャシブ・ヤールChasiv Yarの決戦の時が近づきつつあるようです。
やらないのか❓と思っていましたが、やっぱりやるようです。

アウデイーイウカ戦線では、既に防衛ラインを突破されていますから、ウクライナ軍がチャシブ・ヤールChasiv Yar防衛に失敗すると、ドネツク州は相当危なくなります。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。