「北の山・じろう」日記

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(ロシア)ワグネル武装蜂起事件の結末<2023年6月

2023-06-27 18:29:45 | ロシアと周辺国

ワールド
2023年6月27日4:54 午前Updated 1時間前
プーチン氏、流血回避でワグネル傭兵に謝意 ベラルーシ移住確約
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-putin-idJPKBN2YC1IJ

ワグネル武装蜂起事件は実質的にロシア国防省とワグネルの闘争です。ワグネルを傘下に収めたいロシア国防省とそれを拒否するワグネルの闘争です。

前の日記で詳しく書きましたが、ワグネルの統率者のプリゴジン氏は、ウクライナ紛争に見切りをつけています。だから、ウクライナ紛争からの離脱を図りました。

結果として、ワグネルはベラルーシに移動する事をプーチン氏から保証されました。ウクライナ紛争の英雄部隊ですからね?その功績とやや暴挙(モスクワへの行進)を持ってワグネルの無理な言い分は通りました。

ワグネルとロシア国防省の対決は、実質的にワグネルの勝利と言えるでしょう。

プリゴジン氏が望んでいたワグネルのウクライナ戦線からの離脱が認められました。ワグネルの部隊のうち望むものは、プリゴジン氏とともにベラルーシに移動します。

つまり、プリゴジン氏は自分の配下を引き連れてウクライナ紛争から離脱し、ベラルーシで同じようにワグネルを統率することになります。

負け戦から自分の部隊を離脱させたプリゴジン氏の勝利と言えるでしょう。

これでロシア軍は、最強の突撃部隊を失いました。それがウクライナ戦線にどのような影響があるかは言うまでもありません。

ワグネルを潰そうとしたロシア国防省は完全に失敗しました。権力闘争に勝利したのは、プリゴジン氏であるようです。ロシア国防省は、今後ロシア軍を統率するのに苦労するのは、目に見えています。そして、このような形でしか事件を解決できなかったプーチン氏も指導力を問われることになります。

普通に考えるなら?武装蜂起したワグネルの部隊にロシアの大統領が、行進を止めたから謝意を表するなどあり得ないことです。

(ロシア)ワグネル問題の特殊性と今後<2023年6月
https://smcb.jp/diaries/9080365
(ロシア)プリゴジン氏とワグネルのその後<2023年6月
https://smcb.jp/diaries/9080157
(ロシア)プリゴジン氏の武装蜂起は何だったのか?<2023年6月
https://smcb.jp/diaries/9080017
ワグネルの武装蜂起がロシアにもたらしたもの<2023年6月
https://smcb.jp/diaries/9079431
(ロシア)プリゴジン氏ベラル-シに移動・ワグネルは行進中止<2023年6月
https://smcb.jp/diaries/9079254



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