「北の山・じろう」日記

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(ロシア)ジョイグ国防相が国防相退任、国家安全保障会議書記に就任<2024.05.13

2024-05-13 20:15:16 | ロシアと周辺国

<時事通信>プーチン氏、ロシア国防相交代 ショイグ氏更迭か、後任ベロウソフ氏
2024年05月13日05時21分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024051300106&g=int&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
https://www.asahi.com/articles/ASS5D6FXTS5DUHBI024M.html
https://www.tokyo-np.co.jp/article/326671

時事通信の記事タイトルを見て、ロシアの人脈に変化があったのかと思いました。
『ロシア、国防次官を収賄容疑で拘束 ショイグ国防相の側近』
By Guy Faulconbridge、 Lidia Kelly
2024年4月24日午後 7:41 GMT+918日前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/WBMSLIVNZBJCNA5ARQJQCKLYSQ-2024-04-24/

このような事件があったからです。
時事通信の記事タイトルだけ見ると引責解任かと思います。
しかし他のメデイアの記事を見ると違います。
ショイグ国防相は国家安全保障会議書記に就任する予定です。
国家安全保障会議書記はニコライ・パトルシェフ氏でプーチン氏の側近中の側近です。解任と書いていますが退任=引退です。
息子の農相だったドミトリー・パトルシェフが副首相に昇格することが決まったからです。72歳のニコライ氏は息子の昇進を見て引退と言うことです。

相当、マスコミの記事もおかしいし言葉の使い方も敢えて歪めているのか、違います。
退任と解任では、全然意味が違うでしょう❓

ジョイグ氏は、プーチン氏の側近のポストである国家安全保障会議書記に昇進しました。ここから伺えることはジョイグ氏はプーチン政権のNo3かNo4(多分)になったと言うことです。

プーチンの側近
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-60614782
ニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記
アレクサンドル・ボルトニコフ連邦保安局(FSB)長官
セルゲイ・ナルイシキン対外情報局長官

この3人がプーチン政権の中心人物だと目されています。
ニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記が引退してジョイグ氏が、その後任として昇格したことが推測されます。
ジョイグ氏は、これまで最高幹部3人の次の序列でした(4番目)。
一時期は、プーチン氏の後継者と見られていたこともあります。
ジョイグ氏が3人の最高幹部入りしたことにプーチン氏の意図が表れていると思います。

ここまで書いて記事でしょう❓

※マスコミの論調は、特別軍事作戦が上手く行っていない責任を取らされたという論調です。だから昇格人事ではないと言っています。
果たして本当にそうなのかどうか❓
時間がたてば分かります。
少なくとも責任を取らされたのなら、安全保障会議書記のような重要なポストに就任することは、ないと思います。

ポイントは❓
ロシア軍のヘロヘロと連邦保安局の大甘の戦争予測で特別軍事作戦は、一時危なくなりました。またプリゴジンが政権をかき回しました。
これはジョイグ氏の責任ではありません。
その後、スロビキン将軍を特別軍事作戦の司令官に抜擢し戦線の立て直しと安定化に成功しました。
その後、プリゴジンを排除してロシア軍とロシア政府の一本化に成功しました。
また兵器生産と供給ではジョイグ氏が指導した通りに生産は拡大し、現在武器供給でロシアが困ることはありません。これは、全部ジョイグ氏が指導したものです。
更には、外交官的に北朝鮮との関係を深め現在のロシアと北朝鮮の良い関係の基礎を作りました。去年の3月か4月ごろジョイグ氏の所在が不明になりました。その後北朝鮮に行っていたことが判明しました。結構、長かったですよ。2~3週間ぐらい北朝鮮に滞在していました。

プーチン氏は、愚かではありません。
部下の働きをよく見ています。
その証拠は、西側の一般的な見解と違いロシア政府の幹部や上級官僚に無能な人間は、いません。

このような点を考え合わせると、ジョイグ氏の安全保障会議書記就任は、どのような意味があるのか❓
考えるまでもなく分かると思います。

※共同通信
2024年05月13日 07時54分
ロシア、ショイグ国防相が交代 安保会議書記に昇格
https://www.47news.jp/10912495.html

ジョイグ氏の人事は、メデイアの理解度を判定するのに丁度よいリトマス試験紙です。

※関連記事目次
項目「ロシアと周辺国」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/c/a23a051cf8ecfe4e9a324034dc37f999



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