「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

日・中・韓が世界の製造業の中心&アメリカ海軍の低迷<2024.11.02

2025-01-10 23:33:51 | アメリカ合衆国

こう書くと、嘘でしょう!アメリカとEUでしょ!
と思う人がいると思います。

現実には、アメリカのハイテク製品はほとんど日中韓+台湾のどこかに依存しています。
基本的な製造業は、もっとひどく鉄鋼や造船では、中日韓の3か国でほとんどを占めています。

新造船建造シェア(2024年2月)
中国51%
韓国26%
日本14%
世界鉄鋼生産シェア(2023年)
中国 1091080(千トン)
インド140171
日本 86996
米国 80664
ロシア75800
韓国 66676
ドイツ35438
以下略

造船などを見ると、欧米はもう終わっています。
鉄鋼生産では、アメリカはまだかろうじて生産量が残っていますが、USスチールが経営不安になり日鉄が買収しようとしてアメリカの政治問題化しています。
同盟国である日本企業が買収しないと、アメリカの鉄鋼業はやがて、なくなると思います。
鉄鋼では中国が、世界の鉄鋼需要を満たしている現状が分かります。

仮に欧米に高品質の工業製品を作る技術があるにせよ、基本的な素材や部品については東アジア3か国に依存している現状が見えてきます。

資本主義の原則により儲からない産業は切り捨て、儲かる産業に経営資源を集中した結果が、今の姿です。
資本主義の当然の帰結です。
そして欧米の企業は、利益はほとんど株主配当に回します。結果として資金が常に足りません。足りないから企業買収を繰り返して規模の拡大を図ります。
不採算部門は、その都度捨てられます。
これを経営の合理化と称していますが、それを繰り返した結果が、東アジアと欧米の今の違いでしょうね。

資本主義や自由主義、民主主義で社会を運営すれば、やがてこうなると言うことです。

アメリカの力の象徴の海軍を考えてください。
鉄鋼生産量と造船量がなければ、どうにもなりません。
1960年のアメリカの鉄鋼生産量は世界で26・4%を占めていたようです。造船業も同じでしょう。
その後、アメリカの鉄鋼業と造船業を右肩下がりに衰退しいき、今見る影もありません。
世界最強のアメリカ海軍は、この時代までに建造されました。その後は、細々と新造艦を就役させてきたものの、最近では定期メンテナンスすら予定通りには出来ず、順番なのだそうです。
新造艦計画は、価格が跳ね上がり工期の遅れもあり「どうなるんでしょうね?」という状況のようです。

これが何を意味するか分かりますか❓
今、軍事界隈でされている議論はアメリカ海軍は世界最強でありアメリカの戦闘艦が撃沈されることは無い!と言う前提でなされています。

しかしミサイル技術が発展し、ドローン技術がこれから開発され進化していきます。
アメリカ海軍の戦闘艦と言えども、軍事力の強い国との戦争になれば、かなりの数を撃沈されるでしょうね。
あれあれ❓
お次が出てきませんよ❓
撃沈されるほどに数が減っていき、やがては戦力を減少させるでしょう。

21世紀は海の優位が失われ、陸の優位が軍事力でも生きてくると思います。
海洋国家より大陸国家が優位になるでしょうね。
広大な国土を持ち奥行きの深い国が、戦争では優位でしょう。
第2次大戦のうち太平洋戦争型の戦争は成立しにくいと言うことです。仮に海の戦いで勝ったとしても、次に陸の戦いがあります。
ヨーロッパの戦争を考えてください。
独ソ戦の犠牲者数は、ドイツ・ソ連併せて民間人を含めて3000万人を超えると言われています。
大陸で本格的に戦争をして勝敗を決めれば、今でもこれくらいの犠牲は出ると思います。

台湾有事がどうの、ウクライナはあすの日本だ・とか勇ましい主張を見かけます。
まともにそんな事に参加したら日本は滅びます。
アメリカ海軍は、中国海軍に追い払われて来なくなると思いますよ。(撃沈された分の補充が出来ません)
日本単独で何が出来ますか❓


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