「北の山・じろう」日記

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ウクライナ軍の前線で起きていること(兵士と指揮官の現状)<ウクライナ紛争2024.07.05

2024-07-05 20:04:11 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.07.5
トレツク方面で戦うウクライナ人、司令部が自殺行為同然の任務を要求すると批判
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainians-fighting-on-the-tretsk-front-criticize-command-for-asking-them-to-carry-out-suicidal-missions/

ウクライナ政府と参謀本部は、前線の状況を無視してひたすら戦争の継続を図っています。
西側もそうです。
金と武器を送り続け戦争遂行を支援しています。
おかげでウクライナとしては、資金と武器の面では戦争遂行が可能になっています。

しかし現場の兵士は違います。
ウクライナ軍は兵士不足を解消できていません。
志願する国民はいなくなり現在は、主に南部と東部から強制的に兵士を集めています。
そしてほんとんど訓練せず前線に送り込んでいます。

もう2022年にいた士気の高いあるいはベテランの兵士は相当数が失われ、未経験の連度の低い兵士に置き換わっています。
その上、急激に数の増えたウクライナ軍では2022年当時から各階級の指揮官クラスの人材が不足しています。
このようなレベルの低い指揮官が指揮すれば、攻撃は突撃オンリーになり、防御は陣地や塹壕の死守になります。

一方でロシア軍の方は、応募兵が主体ですのでそれなりの士気はあります。戦闘を経験することで2022年当時よりは、はるかに兵士の練度は上がっていると思います。
まだ無能な指揮官は見られますが、指揮官レベルの将校は、現在の戦況を見ればレベルが向上していると思います。

つまり、ロシア軍とウクライナ軍を比較するとマンパワーの部分で数量と質の差が拡大しています。

結果起きていることは、ウクライナ軍の無能な指揮官が未熟な兵士を次々に死なせている現状が、見られます。

オチェレティネOcheretyneの戦場でも見られました。
前線の守備が崩壊して、短期間にロシア軍が要衝を制圧して、更に周辺の拠点を大きく制圧しました。

アウデイーイウカ戦線の西部と北部では、ウクライナ軍の防衛ラインは存在せずロシア軍が時間とともに占領地を拡大しています。
相当西まで後退しないとウクライナ軍は、防衛にやりようがないと思います。

ゴルロフカГорлівка~トレツクТорецьк方面は、更にひどくドゥルジバDruzhba、ピヴニチネPivnichne、アルテーモヴェЗалізне、ニューヨークNiu-Yorkなど全ての方面で前線の守備が崩壊しました。
オチェレティネOcheretyneでは1か所だけでしたがゴルロフカГорлівка~トレツクТорецьк方面では、全部の前線で一気に崩壊が起きました。

ゴルロフカГорлівка~トレツクТорецьк方面は、アウデイーイウカ戦線以上にロシア軍の進撃は早まるのではないか・と思います。

記事から一部引用
『“我々の大隊にとって7月1日は暗黒の日だ。我々は極めてリスクの高い任務に同意することで「自殺行為同然の任務」を回避した。このように我々は「状況が良くなる」という希望がない中で日々を生きているのだ。上級指揮官は部下の能力を客観的に評価することが出来ない。数年間に及ぶ戦いで兵士が肉体的にも精神的にも疲弊し、歩兵を支援する手段や弾薬が不足しているという事実を無視して到底達成できない任務が設定されている。もし事実を口にすれば弱虫で鼻つまみ者だと排斥され嘲笑される”』

僅かに残っていたベテランの指揮官や兵士は、もう失われつつあり指揮官や兵士の英雄的な努力だけでは、もう前線を支えることは無理だという現実を表していると思います。

他の前線でもやがて、同じことが起きると思います。

今はまだウクライナ軍の後退はゆっくりしています。
しかし、どこかの前線で部隊が崩壊すれば現在、アウデイーイウカ戦線で見られるロシア軍の進撃速度が、あちこちの戦場で見られるようになると思います。
そうなってしまえば、全部の戦場でロシア軍の進撃を阻止するのは困難になると思います。

まだウクライナ軍が、後退しながらも持ちこたえているうちに停戦交渉をして停戦に持ち込まなければ、それすら不可能になります。
敗勢が濃くなれば、勝勢のロシアが今と同じ条件で停戦に応じるはずがありません。
無条件降伏になるでしょうね。

ウクライナ軍の前線の部隊の状況は、漏れ出てくる情報を聞く限りでは、日々悪化しています。
時間が経過すれば、やがて事態が改善すると考えているウクライナ政府は、完全に間違えています。
だから、本来ならこれまでテコ入れしてきた西側がウクライナを説得して停戦交渉を始めさせるべきだと思います。

結局のところ、2014年アメリカがウクライナの過激民族主義者や極右瀬力を組織してクーデターで政権を取らせたことが、現在のウクライナ紛争の直接の原因です。
これを「キレイに!」革命とごまかしている限り、終わらないかもしれません。

しかし、現在の戦況を見るなら今年か来年には終わるでしょう。終わり方は、ウクライナの無条件降伏かロシアの肝いりの新政府が出来るかどちらかだと思います。
あるいは、ウクライナ人が再度クーデターを起こすか❓


※気楽に戦争を煽る人は、特に西側には多いです。
しかし、ごく大雑把にでも双方の死傷者数を考えたことがあるのか!と言いたいです。
死傷者数にそれほど違いはないと思います。
数字はありませんから、ごく大雑把に推計するしかありません。
2023年が終わった段階で、片方40~50万人です。
双方合計で80~100万人。
これは、戦場からいなくなったであろう兵士のウクライナ側からの推計です。ロシア側は不明です。
(ウクライナ側の兵士の不足分からの推計数字です)

現在の双方の1日の死傷者数。
これは双方の相手方への戦果報告から推計すると1日片方1000人。1か月なら双方6万人。
1年なら双方72万人。
全部が戦死者ではありませんが、これだけの兵士が双方で戦争の犠牲になっています。

これでも尚、戦争を煽りまくる西側は精神状態に異常をきたしているとしか思えません。自分たちが死ぬわけではないから構わないのでしょうね❓
いかに代理戦争とは言え、ひどすぎると思います。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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