「北の山・じろう」日記

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ブルガリアがウクライナ紛争の和平交渉仲介を提案<ウクライナ紛争2024.07.07

2024-07-07 18:49:49 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ブルガリアが露とウクライナの和平交渉仲介提案へ NATO首脳会議で
2024/7/7 06:31
https://www.sankei.com/article/20240707-YX2BIRD3Z5N53OYGHDGVMSGOQU/

<記事から引用>
『ブルガリアのグラフチェフ首相代行は6日までに、9日からワシントンで始まる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、ブルガリアを仲介役としたロシアとウクライナの和平交渉開始を提案すると述べた。ブルガリアのメディアのインタビューに答えた。』

ブルガリアは、東ヨーロッパの小国であり政治的な影響力は、ほとんどありません。
以前、ブルガリアの大統領が同じ趣旨の発言をしたと思います。

東ヨーロッパでウクライナ紛争を煽りまくっているのは、バルト3国・ポーランド・チェコなどです。
一方で和平を主張しているのは、ハンガリー・スロバキア・ブルガリアです。

周辺諸国にしてみると現実問題としてウクライナ紛争は、迷惑以外の何物でもありません。
しかし、これまでは戦争熱が強すぎて和平について話すことは、出来ませんでした。話せば仲間外れにされEUから様々な嫌がらせをされるからです。
筋金入りの親ロ派で国内基盤の強いオルバン首相のように堂々と和平を主張することは、実際には難しいことです。
※ちなみにオルバン首相のロシア訪問に対するEU諸国の反応
『ハンガリー首相の訪露、EU首脳陣から非難相次ぐ 露は「愚か者たちのヒステリー」』
2024/7/6 10:19
https://www.sankei.com/article/20240706-IACS2RMD7BKQNDEGTFW7O4FKOE/

スロバキアの首相は、暗殺未遂に会い重傷を負いました。
背後関係は不明ですが、単純な単独犯とは思えない部分もあります。

ヨーロッパで和平を言うことは、余程国内の支持基盤の強い政治家以外には、ほぼ無理です。

そのような中でブルガリアのグラフチェフ首相代行の今回の発言がありました。
やはり一番大きな理由は、アメリカの大統領選でトランプ氏優勢の気配が出てきたことだろうと思います。
何とか停戦交渉の方に話を持っていきたいと言うことだろうと思います。

先頭に立って戦争を煽りまくってきたイギリスでは、それを主導した保守党は(他にも理由はありますが)歴史的大敗を喫して、労働党が新政権を作ります。
これまでとは違う部分も出てくるでしょうね。

フランスは、前のめりで欧州議会選で勝利しようとしたマクロン大統領は、極右のルペン氏に大敗しました。
総選挙が実施され極右のルペン氏の国民連合がかなりの議席を獲得して議会第1党になるのは、ほぼ確実です。
仮に反極右で過半数が取れたとしても、議会第1党の国民連合の意向を無視した政権運営は不可能です。

『フランスのウクライナ支援、極右政党から首相誕生なら抑制 ルペン氏が明言』
2024.07.06 Sat posted at 12:00 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35221139.html

少なくともフランスは、今後ウクライナへの関与を強めることは事実上不可能になりました。
実際には、もっと踏み込んだ発言をしているようです。

かなり以前とはウクライナ紛争を取り巻く政治環境が変わりつつあるように見えます。
それが、今回のブルガリアの提案につながったと思います。
このような声が増えていくのかどうか❓
今後に注目したいと思います。
アメリカの大統領選後は、トランプ大統領が誕生すればウクライナ紛争を取り巻く国際的政治環境は、大きく変化することは確かだと思います。

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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