「北の山・じろう」日記

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ウクライナでのロシア人の死亡者数の推計<ウクライナ紛争2024.07.07

2024-07-07 18:46:57 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.07.6
ロシア人ミルブロガー、ボルチャンスクでの犠牲者はアウディーイウカの1/3
https://grandfleet.info/russia-related/russian-milblogger-bolchansk-casualties-are-1-3-of-audiivka/

この記事にウクライナでのロシア人の死亡者数の推計が引用されています。
推計したのは、ロシアの独立系ネット・メデイアのメンドウーサ(Медиазона)です。
説明
『メドゥーザは2014年設立でラトビアを拠点に活動しており、ロシアで最も広く読まれているニュースサイトの一つ。 「好ましくない組織に指定された団体に参加または協力した者は、重罪に問われる可能性がある。 ニュース報道のために情報源と話さなければならないジャーナリストにとっては、特に深刻な制限となる」と述べた。2023/01/26』

反政府的傾向を持ち、どちらかと言うと親欧米的な傾向があると思います。どの程度信頼するかは、ご自分で決めてください。今回紹介する内容は、事実に近いかもしれないし、そうではないかもしれません。

これまで露独立系メディアのМедиазонаはBBC Russianやボランティアと共同で推計してきた方法は、限られたオープンソースによるもので正確性に欠けるものでした。どうしても情報が遅く少なく見積もってしまうからです。
そこで別の推計方法を考えました。
『「相続登録簿(RND)=ロシアの遺産相続は死亡が確認されてから6ヶ月以内に手続きを終えなければならない」を利用する方法』です。
これも正確とまでは言えませんが(行方不明者が含まれていません)概略の数字により近いことは事実です。

<その数字>
◎2022年~2023年の死亡者数は推定6.6万人~8.8万人
◎ワグネルの内部文書で確認されたバフムートでの死亡者数は1.95万人以上(内1.7万人がプーチン大統領の恩赦で刑務所から動員された囚人)
◎2024年の死亡者数は現在までに3.9万人~4.5万人
(内0.6万人は2023年までに死亡したのが今になって確認されたもの)
★約12万人のロシア人がウクライナで死亡した(推計の誤差範囲は10.6万~14万人)
◎「2023年の死亡者数は日120人で2024年は日200人~240人に急増している」

これまでの累計が★です。
負傷者が死亡者の3倍と仮定すると、12+36=48万人
大体、ごく大雑把にウクライナ側の兵士の不足数から推計した数字と一致します。

ウクライナ側は死亡者数をひた隠しにしていますが、ほぼ同じだと思います。ウクライナが主張するほどには大きな差はないと思います。

2024年になりロシア人の死亡者が増えているのは、ロシア軍が防御から攻撃に転じたからです。攻撃すれば防御よりは損失が増えるのは、普通のことです。
と言うことは、大体戦死者と負傷者で1日1000人の推計もほぼ妥当だと思います。

ウクライナが兵力不足に陥っている理由は、動員が少ないことに加えて逃亡兵や投降した兵士がロシア側より多いからだと思います。

『ロシア軍への入隊数、今年に入り19万人─メドベージェフ氏=報道』
By ロイター編集
2024年7月5日午前 4:21 GMT+92日前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/T63UWYTYPJKCHPD4XO2FOWSC6Q-2024-07-04/

戦場の優劣は、結局双方の動員能力により決まります。
ロシアは、2023年は1年で50万人弱の応募兵を集めたとプーチン氏が年末の年次会見でロシア国民に話していました。
そして現在、ウクライナにいるロシア兵は70万人だとも先月ごろ話しています。
そしてメドベージェフの発言です。
これらの発言や数字に嘘はないと思います。
単に現状を話しているだけでしょう。

ウクライナがロシア軍の死傷者数を少々膨らましても、ウクライナ領にいるロシア兵が減らない理由です。
ロシア側の死傷者数は、思いっきり膨らましてウクライナ側の死傷者数を極端に過少申告するから誤差が大きくなります。
ウクライナに公表通り100万人の兵士がいれば、70万人のロシア軍に引けを取るはずがありません。
しかし現実にはウクライナ軍の戦線から聞こえる話は、ウクライナ軍の兵士不足だけです。

ウクライナ軍の劣勢を見るなら前線に出ているウクライナ兵は30万人~40万人だと思います。どちらかと言うと30万人に近いと思います。それならロシア軍とウクライナ軍の兵力差が説明できます。

相当、ウクライナと西側はウクライナの兵力に関しては❓な部分があります。
だから資金や武器をいくら送っても戦況が改善しないのであろうと、個人的には推測しています。

おまけにウクライナの国防省が、榴弾砲弾や長距離ミサイルなどの大型の兵器ばかり要求するので、戦術大隊のレベルで主力兵器となる小口径の迫撃砲や砲弾、小型のミサイル、ひどいケースではソ連規格の小銃の銃弾などが不足しているようです。

第●●独立領土防衛旅団と言う名称の部隊は、国境警備隊を格上げしたものです。(国境警備隊は、正規軍ではありません。武装警察程度の組織です。)
元々練度が低いうえに年齢もかなり上の兵士が多いそうです。
しかも火力が不足しています。
普通の旅団が装備している武器や装備がありません。
火力と機動力にかけるライフル旅団のような部隊です。

このような弱小(と言っては失礼ですが)で火力と言う意味で戦闘力のない部隊が、激戦の行われている前線に平気で送り込まれています。
もちろん直ぐに戦死者多数になるでしょう。

このように具体的に書いてくると、なぜウクライナ軍がほぼすべての戦場で劣勢になっているのか分かると思います。
私は軍事知識や経験もない単なる素人です。
素人がパラパラと軍事ブロガーの記事を読んでいても、この程度のことは直ぐ分かります。

ウクライナ政府やウクライナの参謀本部は、頭がおかしくないですか❓
こんな調子ではウクライナ兵は無駄死にするばかりだと思います。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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