「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

クルクス侵攻>ウクライナに歯止めをかけないと原発事故が起きる<ウクライナ紛争2024/08/30

2024-08-30 18:07:49 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ロシア、クルスク原発に新たな安全対策 周辺への立ち入り制限へ
By ロイター編集
2024年8月29日午前 2:33 GMT+91日前更新
https://jp.reuters.com/markets/commodities/VAY5NXOMQFJSJHOBOR32RABCIA-2024-08-28/
ロシア、西部原発付近で不発弾処理 米国供与武器と主張
By ロイター編集
2024年8月28日午後 7:22 GMT+91日前更新
https://jp.reuters.com/markets/commodities/MAWT5IFNN5KHJKSLOV6WQWH4PA-2024-08-28/
『原発から5キロの場所で、米国が供給した「ハイマース」の砲弾、180発の不発弾が詰まったロケットの破片』
ロシアがIAEA批判、原子力の安全性巡り「客観的」姿勢求める
By ロイター編集
2024年8月28日午後 4:25 GMT+91日前更新
https://jp.reuters.com/markets/commodities/5M7KNZXLKVIYLAAFU32RQ7YMAI-2024-08-28/
『前日にIAEAのグロッシ事務局長がロシア西部クルスク州にあるクルスク原子力発電所を視察』
『核事故が発生する恐れがある』
『安全性を巡る状況は深刻になっている』
ウクライナがクルスク原発攻撃試みたとロシア主張、テロと非難
By ロイター編集
2024年8月23日午後 6:11 GMT+96日前更新
https://jp.reuters.com/markets/commodities/7AQQXEIA2BLB7P5YXI2LJY34XY-2024-08-23/
『ウクライナのドローン(無人機)3機を撃墜』
『ドローンは使用済み核燃料の貯蔵施設の近くで撃墜された』

以上が、ウクライナがクルスク原発を攻撃した記事です。
少なくともドローンで1回、ハイマースのミサイルで1回攻撃しています。
ミサイルが原発のどこを狙ったのかは不明です。
ドローンは、「使用済み核燃料の貯蔵施設」を狙った可能性があります。

「使用済み核燃料の貯蔵施設」を狙うとどのようなリスクがあるか❓
「核火災」が起きます。
使用済み核燃料であろうと核爆発は起きなくても「核火災」は起きます。
「核火災」が起きると高温が酸素を吸収し巨大な火災旋風が発生します。
火災旋風
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E7%81%BD%E6%97%8B%E9%A2%A8
簡単に言うと強力で巨大な火の竜巻です。
周囲の酸素を巻き込んで巨大化した火の竜巻はジェット気流の高さまで吹き上がります。
当然、ここには大量の残留放射性物質が含まれています。
ジェット気流に乗ってしまえば、広範囲に大量の残留放射性物質が巻き散らかされることになります。
チェルノブイリ原発事故を見れば、大体範囲が分かります。原発周辺だけでなく、ヨーロッパ全域が放射能で汚染されました。

「使用済み核燃料の貯蔵施設」にドローンやミサイルを撃ち込むと「核火災」が発生するリスクがあります。
「核火災」が発生すると自動的に「核の火災旋風」が起こり、広範囲に放射能汚染が発生します。

ウクライナが狙っているのは、これです。
「使用済み核燃料の貯蔵施設」にドローンやミサイルを撃ち込むことが、どれほど危険なことか分かりましたか❓

ウクライナには、前科があります。
2022年には、執拗にザポリージャ原発を攻撃しました。
この時は砲撃がほとんどでした。
狙っていることは同じです。
攻撃を受けたザポリージャ原発は、外部電源をかなりの期間失いました。非常用電源(自家発電)での電力供給が間に合って、過酷事故は免れました。
電力供給が足りないと原子炉の冷却が出来なくなり、チェルノブイリ原発事故と同じような過酷事故が起きます。
このときは、IAEAの職員が原発に常駐してそれ以上のウクライナの原発攻撃を防ぎました。
人間の盾です。

原発をドローンやミサイルで狙うのは、原発の過酷事故を狙っていると言うことです。
原発の過酷事故が起きてしまえば、人間が止めることは不可能です。事故の度合いが酷ければ酷いほど、より広範囲により強く放射能に汚染されます。
放射能汚染と言う意味では、核爆弾よりはるかに悪質です。汚い放射能が、長い期間環境に残留するからです。
チェルノブイリ原発の周辺では、まだ立ち入り禁止区域が残っています。汚染度の高いエリアも残っています。
原発は、核シェルターで封印されたままです。

原発の過酷事故が起きてしまえば、このようになります。
戦争だから原発を攻撃して良いという論理は成り立ちません。
核爆弾で攻撃するのと、ほぼ同じです。
これをウクライナは、実行しました。
幸いドローンは撃墜され、ミサイルはロシアの迎撃ミサイルが迎撃に成功したようです。
迎撃に失敗すれば、原発の過酷事故が起きる可能性が高いと言えます。
原発本体だけでなく、「使用済み核燃料の貯蔵施設」で核火災が発生しても、広範囲でひどい放射能汚染が起きる可能性があるのです。

このように理解すれば、原発攻撃の恐ろしさが分かると思います。
もし原発で過酷事故が起きれば、それは核ミサイルで攻撃されたのと大した違いは、ありません。
ロシアは、確実に核ミサイルで報復すると思います。

核ミサイルを撃ち込む先が、首都キエフか西部のリビウになるかだけの選択があるだけです。
どちらかに報復の核ミサイルを撃ち込むでしょう。

アメリカが真剣にウクライナの原発攻撃を止めさせないと、最悪以上のような事が起きます。
起きてしまえば戦争どころでなくなるのは確かです。
もっともロシアは、首都キエフと西部のリビウの両方に核ミサイルを撃ち込んで戦争を終わらせるかもしれません。

そう言うことになっていいかどうか❓
アメリカは真剣に考えるべき時です。
原発事故が起きれば❓
『一発レッド!カードが何枚かの問題!』


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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