「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

BBCの「ドイツ空軍会議の会話音声漏洩事件」の報道に見る情報操作の例<ウクライナ紛争2024.3.14

2024-03-15 23:07:26 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ドイツ軍会議の音声、ロシア側がSNSに投稿 ウクライナ支援を議論
2024年3月5日
https://www.bbc.com/japanese/articles/ce5edymdpe7o

この記事を最初に読んだときは、既に事件を知っていたので読み流しました。
その後、読み返してみて気が付いたことがあります。

記事の結論は、ドイツの巡航ミサイル・タウラスの供与をロシアが妨害するために、ロシアの情報組織が盗聴した内容をリークした・と読めます。

現実は、どうなのか❓

この記事が出た時点では(2月のドイツ国内のアンケート)ミサイル供与の賛否は、ほぼ半々です。
その後、3月のアンケートでは反対が約60%に急増しました。
その意味では、BBCの記事は当たらずとも遠からずと言えます。

しかし、記事の写真を見てください。
「ドイツ製ミサイル「タウルス」をウクライナに供与するよう政府に求めるドイツの人々(ケルン)」
この写真を見ると、ドイツ国民はミサイル供与を求めているのに、ドイツ政府がそれを抑えているように見えませんか❓
(実際には、この時点ですら賛否半々です)
半分の意見を出して残りの半分は消しています。

ドイツ政府にミサイル供与を促すイギリス政府の意図が見えます。それにBBCが協力しています。

更にドイツ国民の意見を言うなら・・・
ウクライナ武器支援について・
もっと支援するべき 約20%
今で十分 約40%
多すぎる 約40%

今程度で十分か多すぎると考えるドイツ国民が約80%います。
つまりBBCの記事はドイツ国民の大まかな意見は無視してミサイル供与を求めるドイツ国民が多いかのような印象を作り出しています。
ほぼプロパガンダ記事と言えます。

どちらかと言うと中立性の高いBBCですら、こんな調子です。文面もそうですし記事に使われている写真、動画などを「さりげなく」利用して、様々な情報操作が行われています。

このドイツ空軍幹部の会話漏洩事件にも何らかの意図があるのかもしれません。

ドイツのシュルツ首相は、ミサイル供与に断固反対です。理由は、このミサイルがロシア領の攻撃に使われるとロシアとの対立が激化します。それを避けたいのが1点。
二つ目には、ミサイルを供与すると支援要員をウクライナに派遣する必要が出てきます。ドイツ軍がウクライナ紛争に関与することになります。

『ドイツのシュルツ首相の考えが分かってホッとしました<ウクライナ紛争2024.3.10』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/f54fa95294ba9ebaa9faf5c87ecb62a0

シュルツ首相は、これを機会に全部まとめて断固否定しました。
そうするために❓
敢えてドイツ側がロシアに盗聴させて、ロシア側からリークさせた可能性が浮上します。
オンライン会議に利用していた一部ドイツ空軍幹部の使用していた手段が、簡単に盗聴できる手段です。普通、そんな手段を使わないでしょう❓
ロシア側に裏から通知しておけば盗聴してくれるでしょう❓

ロシアにもメリットは大きいです。
ドイツ国民の反対が大きくなり、シュルツ首相はミサイル供与を拒否しやすい⇒ウクライナにはドイツのミサイルは供与されない
ウクライナにアメリカとイギリスの私服を着た人間が沢山いるのをドイツからの情報として暴露できる⇒アメリカとイギリスがウクライナに関与している事を間接的に証明できる

現状以上のウクライナ紛争への関与を絶拒否したいシュルツ首相とそれを利用したいロシアの、コンビ・プレーに見えなくもありません。

情報の世界には様々な目的や操作の可能性があります。
新聞やテレビの垂れ流す情報を単純に信じたり鵜吞みにするのは、止めるべきだと思います。
まともな情報を流すメデイアは、ほぼないと思うべきです。

あるいは❓
中国やロシアの新聞やテレビの言うことを真に受けたりはしないでしょう❓
しかし、聞くべき中身も含まれています。
西側のメデイアの情報も、全く同じだと言うことです。
情報の正確さと質と言う意味では、ロシアも中国も西側も同じ程度の価値があり、価値がないとも言えます。

プロパガンダやフェイクニュースも、どちらにも似たくらいに含まれています。西側の情報であろうと、中国やロシアと同じように注意して受け止めるべきです。
西側の情報は正しく安心だと思うのが間違いです。
私が見る限りでは、ドッコイドッコイです。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。