神様の前で

2020年12月27日 | 日記
年内の勤務は明日と明後日の二日間。

今日は1年の御礼参りに神社に行って来た。

日曜日で大安で、天気も良かったから神社は混んでいた。

お参りはそれほど並ばなくてもすんなり出来たが、神棚の御札を買うためにはかなり並んだ。

お守りや御札等を買い求める列がこんなに長蛇になっているのは初めてだ。

例年なら誰も並ぶ感じじゃなく、ドヤドヤと押し寄せて買い求める光景だが、やはりコロナの影響か、皆キチンと列を作って待っていた。

私もその列に並ぼうとしたら、地元テレビ局のカメラが来ていて、私にインタビューをしようとしてる感じで歩み寄って来た。

しかしながら今日の私は化粧をしていない。
 
マスクをしてるとはいえ、ノーメイクの顔半分は見られる。

前に息子の大学合格発表の時、地元テレビ局にインタビューされたことがある。

その時テレビに映し出された自分のシワシワの顔を見て、そしてテレビで自分の声を聴いて、これが私かとガッカリしたものだ。

あの時は化粧をしていてもああだったから、今日はすっぴんのババアづらをお見せするわけにはいかない。

マイクを持った人が来た瞬間、何気に顔をそむけた。

迷惑を感じたらしく、マイクを持った人はよけて行った。

いつか化粧バッチリ、ヘアスタイルもキチンとした時に、またインタビューを受けたいものだ。

声は前回の反省を踏まえ、一段階高いトーンを出そうじゃないか。

そんなことを考えながら御札を求めて長蛇の列に並んでいた。

気がつくと、私の後ろにもかなりの列ができていた。

すると、向こうからまた人が近付いてきた。

今度はテレビ局でも何でもない、ただの一般中年女。

そして、え?

その一般中年女、なぜか私の隣に並んだ。

ちょ、何?この人。まるでこれでは私たち神社に一緒に来ましたって感じじゃないか。

そして列が前に進んだ瞬間、その中年女はなんと私の前にスッと入ったのだ!

絵に画いたような見事な横入り。

いや、褒めてる場合じゃない。

1番後ろに並ぶよう注意しなければ。

しかし…

できなかった。

結局そのまま30分以上並んでいた。

悔しいったら。

しかももっと前に進んだ瞬間、いつの間にかその女はサササッと前に入って行った。

神様の前であのババア。

いいんだ。あとの皆さん同様、私は正しい行いをするのだ。


そういえば、神様の前といえば5年前、神社に息子と二人でお参りに来た時、あろうことか私はつまづいて前につんのめり、そのまま転んだことがある。

けっこうな人数の前で。

とっさに「キャー」という可愛い声が出るわけはなく、「ワアァ!」という情けないババア声で転んだ私。

しかもだ。その時、息子のやろう他人のふりをしやがった。

とにもう。

あれは大恥だったよ。  

でもま、私のそんなおっちょこちょいな恥よりも、今日の横入り女の方がずっと恥ずべき人。

神様私は正しく生きます。

それであのすみませんが、もしよければこんな私に来年はお恵みを。