私は何もしてあげられなかった

2021年08月16日 | 日記
12日まで、私と息子はお墓がある夫の故郷に居た。

そこの葬儀屋で宿泊していた。

12日の火葬、葬儀の時までは意外としっかりしていた自分がいたけど、

家に帰って来てからは涙ばかり出てくる。

息子は家に帰って祭壇を組み立ててくれて、そのあとはすぐアパートに戻った。

だからこの数日は一人で過ごしている。

一人なのか、もしかしたら側に夫が居るのか…

帰った日の夜に、一人でボンヤリしていたら、窓がドン、ドン、と何かがぶつかった音がしたから、夫だったのかもしれない。



本当に、いくら何でもこんな突然の別れが来るなんて。

就寝中に看護師が巡回していた時、夫は嘔吐して意識を失っていたそうだ。

急性心臓死という死因だった。

真夜中に携帯が鳴る音で起こされ、

「○○さんの奧さんの携帯ですか?○○さんですが、先ほどお亡くなりになりました」

と言われた時、何を言ってるんだこの人はと思った。

驚きとかショックとか悲しいとか、そんなひと言に表せるような感情ではない。

こんな突然の永遠の別れ、あんまりだ。あんまりだよ。ひどいじゃない!

いつも私は怒ってばかりで何もしてあげられなかった。最後もこんなに怒らせるの?そしてこんなにも泣かせるの?

これから私は後悔を背負って生きていかなければならないじゃない。

きっとそう言えば周りの人は、「そんなことないよ」と言うだろう。

でもそんなことはある。気安めの言葉や慰めは要らない。むしろ辛い。そっとしておいて欲しい。

しばらく一人で居たい。