施設のお祭りとモモカちゃん

2021年08月02日 | 日記
今日はデイの施設の夏祭りイベントをした。

子供達は紙で作ったお金を持って、焼そばや駄菓子、かき氷やくじ引きなど、職員のお店を回って買い物をして楽しく過ごした。

お祭りのBGMもガンガンかかり、雰囲気作りもバッチリ。

子供達も大騒ぎで嬉しそう。

だけど、ただ一人モモカちゃんだけは苦しそうだった。

モモカちゃんは支援学校の中学生で、自閉症の女の子。お話しは出来ない。いつもピョンピョン跳ねている。

今日のデイはいつもと違う雰囲気にとても戸惑っていた。

一人、離れた場所で大声を上げて動き回っていた。

私はくじ引きのお店の担当だったが、モモカちゃんが心配で、他の職員にお店を頼み、モモカちゃんに付いた。

とにかくモモカちゃんは辛そうだった。

大声を上げたり泣いたり、自分自身の腕に噛み付いたりして、苦しみながら堪えている感じだった。

私は「モモカちゃん、だいじょうぶだよ、だいじょうぶ」となだめたが、まったく落ち着かないモモカちゃん。

それなのに誰もモモカちゃんを気にしてくれなかった。

職員も子供達も楽しそうにしている。笑っている。

モモカちゃんはこうして苦しんで泣いているのに。

私はモモカちゃんの苦しさを受けとめて、時々抱きしめようとしたが、モモカちゃんは泣きながら暴れて私を押した。

ただモモカちゃんが危なくないように見守るしかなかった。

そのうちモモカちゃんが私の背中に被さって来た。そして首の後ろに頭を強く押してきた。

痛いが我慢。モモカちゃんはもっと辛いのだ。

クソ。
何がお祭りだ。

一人も残らず楽しい気分にならなきゃ意味が無い。重度の自閉症のモモカちゃんは見捨てるの?だったらこんなイベントやめた方がいい。

そんな気分だった。

夏休み明けの職員会議で言っておこう。