太宰府木うそ保存会

木うその技術伝承と原木育成を目的とした会です。木うその歴史や会の活動内容などを紹介します。

木うそ絵付体験を開催しました。 

2010年02月14日 | 絵付体験
旧正月とお雛様飾りで人通りの絶えない小鳥居小路。

町屋でも雛飾り…

木うそ絵付体験の行われた太宰府館でも、雛飾りやさげもんが
お目見えし、多くの人でに賑わっていました。



木うそ絵付体験には、4か月連続で絵付にいらしてる常連さまが
上手に絵付をされています。


さあ、出来あがり!今回は一寸(約3㎝)のマメ鷽をプレゼント。


絵付体験教室の傍ら、木うそ保存会の新会員さん達は木うその
羽の巻き上げを練習しています。
ベテラン会員さんに見守られながら…



来月は3月14日に開催します!



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木うそ絵付体験のご案内

2010年02月13日 | 絵付体験
明日、2月14日は太宰府館2階で木うそ絵付体験が開催されます。



日ごろは2週間前までの事前申し込みが必要ですが、
第2日曜日は当日参加ができます。

体験場所   ;太宰府館        
        〒818-0117 福岡県太宰府市宰府三丁目2番3号         
        電話:092-918-8700、Fax:092-918-8701          
開館時間:午前10時~午後6時
受付時間   ;11時~15時
参加料    ;1000円
木うそサイズ ;7cm
所要時間   ;約1時間
問い合わせ先 ;太宰府市 総務部 観光交流課 観光交流係
        電話:092-921-2121(内線683)

木うそ保存会メンバーが、絵付の仕方を丁寧にお教えしますので、
お気軽にお越しください。



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太宰府天満宮の鷽替神事

2010年02月11日 | 記事
太宰府天満宮の鷽替神事は、現在、1月7日午後7時頃から楼門前の広庭で行
われます。広庭の中央には巨大な鷽が鎮座し、四方に注連縄が巡らされている場
に多くの参詣者が集います。


神事には木鷽を持っている人なら誰でも参加することができます。
木鷽は参加する人の手作りか、天満宮社務所で購入した新しいものでなければ、
なりません(使いまわしではご利益はありません)。
太宰府天満宮の幸運の鳥「鷽」(ウソ)をモデルに、災い除けの木「ホウノキ」
で作られる木鷽は、鷽替神事に欠かせない祭具です。
毎年、200名を超える人々が集い、暗闇の中で神事が行われます。
参詣者たちは「替えましょ、替えましょ」と言い合いながら、次々に木鷽を
替えあいます。神事で木鷽を替えあうことにより、天神さまのご利益で
一年の間についた嘘(ウソ)が誠に替わり、一年の幸運を得ることが出来ます。

さらに、神事の最中、群衆に紛れこんだ神職は、当たり番号や言葉が貼られた木
鷽を、参詣者の手へと渡しています。神事の進行を務める神職の合図によって、
木鷽の交換は一旦中断され、当たり木鷽が発表されます。
ここで当たり木鷽を手にした人は、本殿にて金鷽が授与される大幸運を得ると
されています。
金鷽は神事と福みくじで、1月7日に12個が神社から授与されています。



さあ、皆さんも鷽替神事発祥の太宰府天満宮で、一年の大幸運をかけて、神事に
参加してみましょう!って。
太宰府天満宮の鷽替神事は1月7日ですが、全国の天満宮では神事の時期は様々です。
実はまだ、鷽替神事に参加できる地域があるんですよ。











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木うそのモデル  

2010年02月10日 | 記事
木うそにはモデルとなっている鷽という鳥がいます。
鷽という鳥の名前の由来は、口笛に似た鳴き声に由来しています。
口笛を吹くという意味の古語は「うそぶき」「うそぶく」で、
貝原益軒が宝永6(1709)年に著した『大和本草』のなかにも、
「雄をテリウソ(照鷽)と云紅し、雌をアマウソ(雨鷽)と云、
アカカラス、其声嘯如し。故に名つく」とあります。
大きさはスズメよりもやや大きめの鳥で、頭と尾が黒く、
オスはのど部分が赤色をしています。

(この写真は木うそ保存会会員の宮崎さんが撮影されたものです。)

この鳥には太宰府で様々な伝承が残っています。例えば、

「菅原道真が自分の潔白を天に伝えようと天拝山に登って、行を行って
いました。満願成就の日、大量の熊蜂がやってきて、菅原道真の行の邪魔
をしました。すると何処からともなく鷽が飛んできて蜂を退治し、無事に
満願成就を果たすことができた。」

「菅原道真が亡くなり、霊廟(安楽寺)を建立していると、材木に大量の
虫が発生し、工事が進まなくなった。すると何処からともなく鷽が飛んできて
虫を退治してくれた。そして、無事に安楽寺(現在の太宰府天満宮)を建立
することができた。」

「昔追儺祭(鬼すべ)の時、御堂の中に熊蜂が巣くっていて、祭りが始まった
矢先、蜂が驚き怒って、奉仕の人々を刺し狂ったので、その後は祭事に、蜂を
好んで喰う鷽の形のものを手にするようになった。」

などがあり、鷽と太宰府天満宮の関わりが伝えられています。
鷽は太宰府天満宮やその祭事に降りかかる災難から救ってくれる幸運の鳥なのです。
太宰府周辺で聞き取り調査をすると、
「子供のころ、道端で蜂に出逢ったら、ヒューヒューと口笛を吹いていた。
鷽鳥の鳴き声を真似たら、蜂が逃げると教えられていた。」
という話を聞くことがありました。
鷽の名前の由来と伝承が息づいていた証拠です。

ただ、どの伝承でも蜂(虫)を喰らう鳥とされていますが、桜などのつぼみを好み、
虫は繁殖期に食べることがある程度です。伝承の大らかさは魅力的ですよね。
(東北などでは桜見に影響するくらいつぼみを食べてしまうため、害鳥と言われてる
そうです。)
鷽は1月末~3月初旬くらいまで、太宰府周辺に飛来しています。
出没スポットは、四王寺山や宝満山、宇美八幡宮の裏山あたりだそうです。
木うそを作っているにも関わらず、未だに鷽に遭遇した木うそ保存会の会員
は少なく、本物に逢ってみたい今日この頃です。


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木うその展示 ~JR二日市駅待合室内~

2010年02月09日 | 記事
前回は小鳥居小路での木鷽の移り変わり展を紹介しましたが、
このほかに木うそを常設で展示してあるところが何か所があります。

そのうちの一つにJR二日市駅があります。
駅構内の左側にある待合室に、木うその展示があります。
木うそ保存会メンバーが、製作した木うそを持ち寄り展示を行いました。



JR二日市駅に行かれた際には、電車の待ち合わせ時間の合間にでも、
是非木うそ展示を覗いてみてください。
展示してある木うそは大きさも異なりますが、それぞれの個性の違いも…。
新たな発見があるかもしれませんよ。


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コシアブラを育てよう! ~木うそ保存会の取り組み~

2010年02月07日 | 木のお話
木うその原木である、コシアブラは太宰府周辺で入手しにくく
なっています。



その理由としては

1、管理された森林の減少

 日々の生活に欠かせない燃料である、木(焚き物)を得ることは
 とても大切なことでした。ガスや電気が普及していなかった頃は、
 集落ごとに管理された森林を所有していました。このように管理
 された森林は減少し、コシアブラが育ちにくくなっています。

2、注目される山菜

 コシアブラは美味しい山菜として注目を集めるようになりました。
 山菜採りは春の楽しみのひとつですが、近年は乱獲されています。
 新芽が一つしかない幼木の芽を摘むと、枯れてしまいます。
 成長した木も、すべての新芽を摘むと、結果は同じことです。
 春の味覚を長く楽しむためにも、木鷽を後世に伝えるためにも
 ちょっとの我慢が必要ですね。

木うそ保存会ではコシアブラを育てる取り組みを行っています。
太宰府市環境美化センターの斜面に500本植樹(根付いたのは60本)し、
毎年下草刈りを行っています。

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木うその原木 ~ホウノキのお話~

2010年02月06日 | 木のお話
木うその原木は何の木かご存じですか?

木うそはホウノキと呼ばれる木で出来ています。太宰府ではホウノキは「方を
除くる」と言われ、災い除けの木とされ、昔から方角の悪い家の隅に植えたり、
新築の家の四隅に木を置いたりしていました。
この木を使って作る木鷽は、災除の効力が宿っていると信じられ、火除や悪霊
退散のお守りとして神棚に祀られる一面を持っています。

しかし、現在、木うその原木は本当のホウノキ(朴の木)ではないのです。
コシアブラという木を使って、作られています。
ホウノキ(朴の木)はモクレン科、コシアブラはウコギ科で全く種類の異なる
木です。

なぜ、ホウノキ(朴の木)じゃなくて、コシアブラなのか。

どちらの木も真っ直ぐに伸びやすく、木うその羽を巻き上げることができる柔軟な木です。
加工しやすい特徴を持つ木は、ホウノキあるいはウソノキとして長年使用されていた
いました。そのことから、太宰府周辺では昔からコシアブラのこともホウノキと呼んで、
木の区別がありませんでした。


左がホウノキ(朴の木) 右がコシアブラ
このように森の中では共生していることもあります。


現在はコシアブラを使って木うそを作る理由には、木肌の色に関係があります。

ホウノキ(朴の木)は木肌に黒の縞模様が入り、木鷽の羽に色が出てしまいます。
コシアブラは木肌が真っ白(たまに黒い筋の出るものもあります)で、彩色や仕上げが
綺麗に出来あがります。
 
二つの木の断面の色を比べてみると、違いがよく分かります。



左がコシアブラ  右がホウノキ(朴の木)

「木うそは神棚に祀るものだから、清浄な真っ白な木がよかろう」(某太宰府天満宮神職)

こういう木うそに対する作り手の心が、ホウノキや木うその信仰に結びついているのかも
しれません。
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木鷽の移り変わり展

2010年02月04日 | 記事
太宰府天満宮の門前町、小鳥居小路。
この通りの空き店舗を利用して、「木鷽の移り変わり展」を
開催中です。
空き店舗はもともと美容室で出窓のある構造になっています。
この窓を利用して、パネルと復刻木鷽が展示してあります。
鷽替神事の説明から、木鷽の歴史、木鷽の作り方、木うそ保存会の活動
までをパネルで解説しています。



窓の桟部分には古い順に復刻した木鷽が展示してあります。
木うそ保存会員が復刻した木鷽は、400年の木鷽のあゆみを観ることが
できます。

是非、小鳥居小路や太宰府館にお立ち寄りの際はご覧ください。
なお、2月から3月は家々にお雛様を飾られていますので、
華やかな雰囲気の小鳥居小路もお楽しみくださいませ。
この前のテレビの取材の時にも、映像を撮っておられたので、
放映されるかも・・・
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木うそ絵付体験のご案内

2010年02月03日 | 絵付体験
2月14日(日曜日)に行われる木うそ絵付体験のご案内です。



体験場所   ;太宰府館        
        〒818-0117 福岡県太宰府市宰府三丁目2番3号         
        電話:092-918-8700、Fax:092-918-8701          
開館時間:午前10時~午後6時
受付時間   ;11時~15時
参加料    ;1000円
木うそサイズ ;7cm
所要時間   ;約1時間
問い合わせ先 ;太宰府市 総務部 観光交流課 観光交流係
        電話:092-921-2121(内線683)

通常、木うそ絵付体験はひとつひとつ手作りの木うそを多く作るのに時間が
かかるため、2週間前までの事前申し込みが必要です。
木うそ保存会のメンバーも、ボランティアで木うそ絵付体験の
インストラクターをしています。

ただ、絵付体験教室の宣伝などを目的として毎月第2日曜日は、申し込みなし
の飛び込み参加がOKです。
ぜひ、この機会に木うその絵付をしてみませんか。

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きらり九州めぐりあい(TVQ)の取材

2010年02月02日 | 記事
「きらり九州めぐりあい」(TVQ)の取材で寿一美さんが、午後2時半頃に
カメラクルーを連れて太宰府館2Fの木うそ絵付教室にやってきました。



木うそ保存会メンバーの実演に続き、寿さんも羽の巻き上げにチャレンジ。
でも…やはり上手く出来ません。
そこで絵付体験を行って、ようやく木うその出来あがり。
木うそ保存会メンバーに、木うそを作り始めたきっかけや想いなどをインタビュー
されていました。

どんな番組になるのかとても楽しみです。

放映は2月27日(土)午後7~9時からの「きらり九州めぐりあい」です
(太宰府は午後8~9時の間に放送)。
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