僕には、時々、「もういい」と独り言(ひとりごと)を言う癖があります。
別に、社会とか周囲の誰かに言うのではないのです。
いつも、いつも、自分自身に向かって言ってしまうのです。
昔の、ちょっと失敗したコトを思い出してしまったり、
あの時、人の心を傷つけてしまったのかも知れない、という後悔が、
まるで、階段を踏み外してしまった時のように、急に襲いかかるのです。
まるで、デジャヴのように、フラッシュバックする光景から目をそらし、
思わず、「もういい」と心の中で独り言するのです。
緊急事態宣言がまた延長されそうです。
高齢者の人だけでなく、働き盛りの人も重症者ベッドでウイルスと闘い、
医療従事者の人達も、次々と運び込まれてくる患者の人に対応を続けています。
介護施設の人達は、充分な医療が受けられない現状を受け留めて、
緊迫感の中、再びクラスターで無残に亡くなる方が生まれないように奮闘しています。
だから、緊急事態宣言が延長されても、「もういい」なんて言えません。
でも、ウイルスには、目をそらさず「もういい!」と言おう。