『 トラブル発生 』
先週の日曜日、イベント開催した後の帰り道、VTR君にトラブル発生しました。高速道路を走行中に、燃料はある筈なのに、ガス欠症状に見舞われたのです。
燃料コックをリザーブにして、走行ペースを下げると走行可能なものの、ペースを上げると燃調が薄い症状が出たのです。 間違っても、高速道路で止まりたくないので、大阪府貝塚市辺りで(神戸は遠い)降りて、念の為、燃料を追加給油して、下道を帰宅したのでした。
原因は、恐らく、燃料コック部での詰まりかストレーナーの詰まり、或いはキャブレター内部の詰まりか水分の混入でしょう。燃料キャップ部のブリーザーの詰まりではないでしょう。
ただ、怖いのは、20年前に中古車で購入した時から、燃料コックが分解して、下手なパッキン剤(コーキング)で補修した跡があった事です。不気味です。
まぁ、取り敢えずは、コックを外すしかありません。
『 燃料コック 』
燃料コックを取り外しました。
ストレーナーには年月相応のダストは確認出来るが、果たして、これだけが原因か? 断定できない。
でも、コックの清掃で解決出来るといいな。
『 クリーニング完了 』
燃料コック内部の通路とストレーナー、一通りクリーニングを終了。
これで、治ってくれると良いのですが ・・・ 、きっと、年月の垢を落とす意味でも、キャブレターの分解整備はした方が良いでしょうね。
一つ気になったのは、コックを通常使用位置(プライマリー / PRI )の時と、リザーブ位置( RES )の時とで、負圧をかけてコック内部のバルブを開けた場合の吐出量が違っていて、通常使用位置 ( PRI )の時の方が少なく感じられた事。
もし、コック内部のバルブか、その通路の問題だとすれば、ガス欠症状になった状況の説明はつく。が、解決する為には、あの一度分解して下手な整備を加えられたコックを分解しなくてはいけない。中古部品で一番面倒なのが、誰かが分解修理した後の部品だ。コック外観から見る限り、スキルは高くない事が判るから心配だ。
『 ブロスのストック部品 』
・・・と、ここまで処理を進めて来て気づいた事が??
念の為に、20年以上前に乗っていた、ブロスのストック部品を確認してみれば、あったのです。新品の燃料コックが。
較べて見ても、VTR 用と変わらない様だ。これで完璧だ!
それにしても、当時は、エンジンの内部部品からブレーキキャリパー、サスペンションの消耗部品まで、いつでも交換できる様にと、常に多量に買い込んでいたんだ。
今でも、新品のシリンダーやピストン、ピストンリングも持っているけど、何かに使えないかな?
■ おばちゃん! これ、いくら?
僕が幼かった頃の楽しみは、子供向けのお菓子やおもちゃが置いてある、駄菓子屋さんでの買い物だった。
ほとんどの品には値段が書いてないから、お金を握りしめたまま、店主のおばちゃんに尋ねるしかなかったが、それも楽しみの一つだったかも知れない。
そんな風に、子供たちは尋ねる度に値段を覚えた品を増やし、おばちゃんに怒られず楽しく過ごすルールを覚えて、そんな大人の社会での生き方を楽しく覚えていたのは間違いない。
では、今の子供たちにとって、駄菓子屋に代わる場所は何処なのだろう?
■ ピッ、ピッ の時代
時は過ぎて、駄菓子屋さんに通うような歳ではなくなり、店も見当たらず、あの “おばちゃん” 的な存在を懐かしく感じている。
多くの販売店では、殆どの商品には値札が表示してあるから、「 これ、いくら? 」と聞くまでもなくなり、対応マニュアルがあるから、あの “おばちゃん” の様な対応はできなだろう。それだけではない、多くの飲み物は自動販売機で購入して、切符や食券を買うのも、ガソリンスタンドや病院での支払いも「ピッ、ピッ」、全て セルフレジの時代に変わってしまっている。
こんな「 ピッ、ピッ」の時代、子供達はどんな風に大人の社会での生き方を学ぶ、いや、大人との会話を楽しむ機会があるのだろうか?と、心配になる。
■ コンビニの対面セルフレジ
僕は、以前から、コンビニで買い物をするのが好きだった。 コンパクトなエリアに、食品から本、雑貨まで、常に最新の売れ筋の商品が並んでいるし、流行や商品リサーチも簡単だからだ。
だから、コンビニは良く通っていたし、行きつけの店では、オーナーやアルバイトの店員とも言葉を交わすのも楽しみにしていた。そして、レジで会計をする時には、レジ担当の人が コードリーダーで読み取り易い様に、必ず、商品1点ずつ JAN コードが記載された面を上側にして、 “小さな会話” をするのも楽しみにしていた。
でも、最近、そんな “小さな会話” が楽しめない様になった。 それは、対面式セルフレジ が導入されてからだった。
対面式セルフレジとは、商品の JANコード読み取りや個数の入力はレジ担当者が行ない、支払い方法の選択と支払いは客側が機械で行なう方式のレジで、スーパーなどで 5年以上前から採用されている方式だ。
だから、スーパーでの利用には慣れていて戸惑いは無いけど、コンビニのそれには違和感を覚えてしまった。 最初は、行きつけのコンビニだから余計に変化を残念に感じたからかと思ったが、少し違う気がする。
それは、人との距離感の違いの様に思う。
■ 人との距離感
同じように対面式セルフレジを採用している多くの店と比較すると、レジ担当者の年代と店の大きさの違いに原因がある様に思う。
スーパーなどレジ担当者の多くは年代層が高く、そして店員の人数が多いから対応サービス指導の人も常駐しているのだろう、清算はセルフレジであっても、「ピッ、ピッ」の間も心配りされた扱いを受けている気持ちになる。
しかし、多くがアルバイト学生で店員数も少なく、マニュアルだけが指導役のコンビニの対面式セルフレジでは、それを感じられない。その上、JANコード面を上にして商品を台に置いても、「ピッ」を済ませても、裏返しに置かれた商品を戻すわけでもなく、客側へ置き直すわけでもなく、ただじっと立っているだけだから哀しくなるのだ。
恐らく、支払方法の多様化や清算ミスの予防の他に、チケットや金券発売、宅配便の取扱いなどの様々なサービス対応の難しさ、そしてアルバイト従業員の安定的確保が困難なコンビニならではの事情もあり、セルフレジの導入は必然だったのだろう。
しかし、このままだと、コンビニの行く末も心配になるし、コンビニを利用する多くの子供達の事がそれ以上に気になってしまう。
幼い頃に駄菓子屋に通い、学生時代は校門横にあった小さなお店に入り浸り、切符を駅窓口で買って、改札口で駅員の人に検札してもらうなど、数多くの大人との接点が以前はあったが、今は全て機械相手に「ピッ」で済んでしまい、他者と接する機会も少なく育ってしまっている。 親や教師以外の大人と接する機会が少ないと、大人の社会との接点も少なく、いじめに遭っても孤立し易く、詐欺や甘言を適切に判断できずに惑わされる機会が増えてしまうのではと危惧している。
実際、駅に緊急停車した電車の車掌が、車内で殺傷事件が発生していたにも関わらず、対応マニュアル通りに降車ドアを開けなかったのも多少は関係があると思う。
いや、それ以上に、街角で急病や事故で倒れてしまった人を見ても、救急処置や緊急連絡をするでもなく、遠巻きにスマホで動画撮影するだけの人々の存在も関係がある様にも思っている。