妖怪大魔王・コバ法王日記

オートバイを分解して磨き、正確に組み立て独自理論でラインを探り、ストップウォッチと頭脳で感性を磨き、日々の想い語ります

2019 EICMA、魅力的なBST電動バイク

2023-10-27 23:28:51 | オートバイのアレコレ

Cycle World Magazine 伝、
https://www.cycleworld.com/bst-hypertek-electric-first-look/?fbclid=IwAR08T3P92sMMs9lZ-FqNoBoHNFnsGryrfOv2w4y9lWfcCUM4Evowqpxt28Y

2019年 11月、イタリア・ミラノで開催されるショウ・EICMA用に作られた、優れたスタイリングの電動バイクです。デザイナーの Perre Terblanche が レース用&公道用のフルカーボンホイールを先駆けて発売した BST社( BlackStone )の CEO Gary Turner が協力して製作した車両です。
4年前の作品にも関わらず、一般的な電動バイクの多くが従来からのデザインから抜け出せない中、その特徴を活かした、直ぐに欲しくなる程に魅力的なスタイリングです。
  
  


ただ、記事にも書かれている特徴、急加速時のリアスクワット(沈み込み)を防止する働きとして、スイングアームの上下を走る駆動ベルトをアームと平行にする仕組みが組み込まれています。しかし、これは多くの二輪エンジニアの誤解による産物です。例え、駆動ベルトを並行にしても、通常のスイングアーム形式に於いて、駆動力でアクスルシャフトが路面と平行移動する事で車体が前進する原理が変わらない限り、適切なメカニズムではありません。その上、記事中に「リアサスペンションをフリーズさせる効果」とありますが、それはグリップを著しく失う事に繋がり、全くナンセンスな解説です。



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復活したか? ジャイロUP 君

2023-10-27 13:21:07 | 日記

 
はい!自覚していますし反省もしています。
ジャイロUP君の調子が悪くなっている事を知りながら、放置を繰り返し、ついには少し走るだけで急にエンストになるまでになったのは全て僕の責任です。
そして、苦手な原付バイクの修理に取り組み、ようやくエンストしない状態に回復しました。ただ、まだ何かおかしいのです。


『 二つの原因 』

不調になった原因の一つは ‘PBブランド’ の2ストオイルを使った事です。2ストエンジンの場合、メーカー認定の “OEMブランド” のオイルが良い事は知っていたのですが、ついつい、安さと宣伝に負けて、知らないブランドのオイルを使ったのですが、直ぐに効果はありました。パワー感が無くなり、エンジンがしんどそうな感じになるのです。が、そんな事、3度ほど繰り返しました。

二つ目の原因はガソリンです。実は、トライアンフ君のドナーとして長期間保管していた車輛(トライアンフ)があり、それの再始動を試みた際、ガソリンが完全に変質している事を考慮せずスターターを回してしまい、ドナー君を始動不能にしてしまった事件があったのです。ドナー君が始動不能になった原因は分かっているので、改めて時間をかけて修理しますが、その時に抜き取ったガソリンが発端です。何故か「もったいないな~」と思ってしまい、ジャイロUP君にそのガソリンを献上してしまったのです。当然ですが、ジャイロUP君、更に機嫌が悪くなりました。始動が悪くなり、急に 時速10㎞ しか出なくなったりしたり、時々、走行中にエンストする様になりました。


『 けなげなジャイロUP君 』

そんな虐待にあってきたジャイロUP君ですが、とっくに走らなくなってもおかしくないのに、往復50㎞ の遠出に付き添ってくれるなど、一般道でもそれなりの余裕のある走りをしてくれて、「さすが 2スト!?」と受け止めていたのです。
ただ、エンストを起こすまでの距離がだんだん短くなり、エンジン音もおかしくなってきたので、今回は分解修理となった次第です。


『 修理(手術)内容は 』

2ストオイルは純正(OEM)品を入れていたので、先ず、分解したのはキャブレターです。変質したガソリンによってキャブ内の通路が詰まっていると考えたので、「専用クリーナー」と「キャブレタークリーナーワイヤー」を使って掃除しました。ただ、意外な程に汚れや詰まりは無かったのです。



次は、点火プラグの交換です。30年近く無交換でしたから、これは当然でした。そして、外して確認すると驚きました。2本の電極の間に3本ものブリッジが出来ていたのです。恐らく、PBブランドの2ストオイルと変質ガソリンが大きな原因だと思いますが、それにしても不思議なのは、こんな状態でも点火していたなんて! “焼き玉式エンジン” の様になっていたのでしょうか。


ここまでの修理で走行確認したのですが、当然でしょう、やはり調子は悪く、走行中にエンストを起こしました。そこで、ガソリンタンクの洗浄へと移って更に驚きました。ガソリンに含まれている成分が変質したとは信じられない程に、赤い細かな粒が数多く堆積していたのです。それが、ガソリンコック部にあるコレクターパイプのフィルターにも堆積をして、徐々にエンストするまでの距離を短くしていたのでしょう。
当然、変質したガソリンは抜き、クリーナーと新ガソリンを使ってタンク内を洗浄して、廃液は全て廃油タンクに入れました。二度と使いません。


『 走行結果は 』

はい! 走行中にエンストする気配は全く無くなりました。 しかし! パワー感が足りません。分解・修理前よりも加速しません。はい!またキャブレターの分解・清掃をします。


でも、良い事もありましたので聴いてください。 あれほどに毛嫌いしていた原付バイクの分解整備、全く苦にならなくなりました。ジャイロUPに限りますが、キャブレター周りの分解が必要な時は、是非、お声を掛けてください。ただし、ハンドルとフロントカウル周りの分解整備はお断りします。今も苦手ですから。




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