常日頃から、「 セッティング講座 」 などで話してきた事を 修正する必要に直面しました。
今まで、講習の度に、「オートバイには、大きく分けて 4つの成分があります。 それは、<金属>、<ゴム>、<油脂> そして<樹脂>ですが、それらの中で 一番早く劣化するのは <ゴム>です。 ですから、オートバイ整備の場合には <ゴム> 製品を定期的に交換する意識が大切です ・・・ 」 と 説明してきました。
が、他に 欠かせない <モノ> を、今回は 思い知らされました。
それは、バッテリー です。
【 見えにくい 劣化速度 】
VTR250 は、購入して 約 10年ほどですが、今までにも バッテリーは 2度程 交換してきました。
そして、今回は 3年以上の期間に亘り、殆ど乗らなかったので、その期間は バッテリー端子を外すなどの対策をしていたのですが ・ ・ ・
分からないものですね、バッテリーの劣化速度は。
定期的に使用している場合には、例え 3か月程度走らせなかったとしても、バッテリー端子を接続したままでも、端子電圧が 10 V以下になる事は滅多にないものです。
その端子電圧の低下程度を頭の中でグラフ化して、端子を外しての 1年後、2年後の 劣化度を予想していたのですが、予想を裏切る程に一気に劣化が進む様ですね。
いやぁ~、<金属> や <油脂>、<ゴム> は ある程度予測できるものですが、<バッテリー> は “生モノ” です。
いくら 充電を繰り返して、表面上では 12 V 近くに回復させた後でも、実際には 押しがけでないと 始動しないし、 走行中にも エンジンは とても不機嫌な音を立て、ウィンカーを出しても ハイスピードフラッシャー と化してしまうなど、ホント 良い事はありません。
そして、一念発起 ! 新バッテリー購入しました。
【 リチウム イオン バッテリー の 時代か? 】
VTR 250 の指定バッテリー形式は [ YTX7L-BS ] です。
用品店で購入すると 安くても 14000 円以上、 ネットで 台湾製 を探すと 3000 円程度になります。
・・が、 その過程で見つけたのが [ リチウム イオン バッテリー ]
既に、家庭用の 乾電池(主に充電用)で 一般的な形式になっているうえに、ハイブリッド車などでも広く採用されている形式だ。
しかし、何故か? 市販ガソリン車で 最初から採用されている 例は少ない。
もしかすると ・・・・、 コストの問題か? と、価格をチェックしてみると ・・
8500 円 ! ではないですか !
従来からの、鉛極板 と 希硫酸 を踏襲しつつ、更に 高効率化した モータースポーツ用バッテリー の価格の 1/4 程度なのです。
しかも、純正の[ YTX7L-BS ] の 重さが 約 2.4 Kg で、同等品の [ リチウム イオン バッテリー ] は、 0.65 Kg ( 650g ) と 約 1/4 !
これは 買うしかない! と、購入したのを 画像で紹介しています。
緑色の方が [ リチウム イオン バッテリー ] ですが、高効率な形式のため、黒色の YTX7L-BS よりも小さく作れるので、バッテリー本体の下に 2本の “ゲタ” をつけて バッテリー収納場所に収まるようになっているのです。
もちろん! きちんと始動もできましたし、普通に走り、ウィンカー君も認知症を解消しました。
きっと、これからは [ リチウム イオン バッテリー ] を 購入していく事、間違いないでしょう。
( だって、1.8 Kg もの軽量化が 簡単に出来るのですから ♪ )
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