大相撲初場所の千秋楽、悲願だった初優勝が決まり、NHKアナウンサーのインタビュー
を受けた大関稀勢の里の姿は実に感動的でした。
大関は感無量で言葉が出ず、紅潮した顔が数秒間アップされたとき、右の頬を伝わって
落ちる一粒の涙を見て、私も目頭をあつくしていました。
このような劇的なことだけでなく、私は最近ちょっとしたことにも目を潤ませたり目頭が
熱くなる自分に気づきます。
「歳を重ねると体のことはすべて衰えるが、心は豊かで寛容になる」と何かで読んだ
記憶がりますが、ひょっとするとこの私もそのようになりつつあるのかも?
最近の出来事では、例えば、15日(日)広島市で行われた都道府県対抗男子駅伝、
2区の中学生の力走で3区の走者にタスキを渡すときトップでした。(写真はTV画面)
1位でタスキがわたるのを興奮しながら見ていましたが、この中学生を育てた指導者
のことが頭に浮かぶと胸がいっぱいになり、心が熱くなるのを感じていました。
また、年賀状をくれた教え子に、今年は今、寒中見舞いを書いているのですが、
「毎年来る先生の賀状が来ないので心配になった」と電話をくれた教え子達。
新採で最初に担任した生徒も、今は古希を過ぎています。仲間同士で相談して
電話くれたとのこと。60年近い年月が過ぎているのに忘れずにいてくれて。
もうそのことがありがたくて、うれしくて。
もっと些細なことでは、近くに住む中1の孫が「おじいちゃん元気?」と毎週のように
部活の帰りに寄ってくれること。野球部に入って日が暮れるまで部活で忙しいのに。
昨年暮れの旅行で私が風邪をひいたので、それ以後気にしてくれているようです。
孫が心配してくれるほど老いぼれていないよと、時には言いたい気持ちもあるのですが
気にしてくれていることが素直にうれしいのです。
さて、メイーンテーマの「草花探訪」、今週は「蝋梅」です。真冬の花の少ない時に
梅よりも早く薄黄色の花を咲かせ、しかも芳香を漂わせる貴重な花です。
名前に梅とありますが梅の仲間ではありません。梅もそうでしたが日本が原産地では
無くて、梅も蝋梅も中国が原産地です。
上の写真のように花の芯が暗紫色の蝋梅が「和ロウバイ」。
下の写真のように花の色が少し薄い黄色く花の芯まで黄色いのが「素心ロウバイ」。
花弁に蝋細工のような質感があるところが名前の由来です。
先週は雪をかぶった花の写真をアップしましたが今週は雨に濡れた花です。
梅も蝋梅も花が小さくピント合わせに苦労します。それに背景が殺風景になりやすく
その点でも被写体選びが難しいです。
白梅にピントを合わせ、背後に紅梅をぼかして入れた写真を狙っているのですが
うまく写せません。狙った被写体に出会いません。苦労して見つけたのが下の1枚。