気象庁は6月4日に「九州四国~東海地方が梅雨入りしたもよう」と梅雨入りを宣言、
じめじめして嫌われがちな季節がはじまりました。
気候の変化に影響されやすい我々老人には、しのぎにくいひと月あまりです。でも稲を
育て田畑をうるおし、日本全土に夏場の水を蓄える大切な期間でもあるので、これまで
培った知恵とエアコンを駆使して頑張らねばなりません。子どもたちの元気さもお手本に。
さて、この一週間のニュースの中で特に目を引いたもの二つ、一つは子どものしつけの
あり方です。二人の子を育てそして教育に携わっていたこの私、「愛のむちは否定しないが
7歳の子どものしつけはいかにあるべきか」を考えさせられたのはたしかです。
もう一つ、世界保健機関(WHO)によると2015年の男女合わせた日本の平均寿命は
83,7歳、20年以上連続トップだということ。
近年、高齢になっても健康で暮らせる年齢「健康寿命」の延伸が注目されていますが、
私がかかわっている地域の老人会でも「健康で楽しい老後を過ごしたい」、「地域での
人とのつながりを広めたい」との思いを実現していただくため微力ですが頑張っています。
先日(6月5・6日)38名を引率?して山中温泉~金沢方面に出かけてきました。
越前海岸の景勝地「呼鳥門」・「東尋坊」を見学。下の写真は私も参加してる証拠写真。
蓮如ゆかりの寺と西国三十三番札所「那谷寺」を見学、特に那谷寺は
境内の奇岩・岩窟の風景は見ごたえありました。
健脚な成人でも足場を注意して歩かねばならないような岩場や階段そして坂道、
まして平均年齢80歳以上の老人団体ですから大変でした。
大半の方が手すりを両手で持って階段を上りくだり、平地でも杖を必要とされる方が約半数
おられました。お互いが助け支えあいながら、ゆっくり歩を進められるのだから少しの
距離の移動にも時間がかかります。
80歳を超えると一人旅が困難な状態の方も多く、息子・娘や孫たちに誘われる旅行は
迷惑をかけることを気にして行きづらい、でも旅の気分を味わいたい、という方が案外
多くおられることを、今回の行事を実施して知りました。
老人会も元気な老人向きの行事ばかりでなく、介護を必要として、やむを得ず自宅に
閉じこもりがちな方にも、気軽に参加できる企画を考える必要を今回痛感しました。
二日目は兼六公園・近江町市場へも行きました。月曜日というのに大変な人出で
集合写真はうつせませんでした。
季節の歩みが少し遅いようで、ツツジやカキツバタが見頃でした。
さて、梅雨にぴったりの花と言えば「紫陽花」でしょう。散歩コースで出会う庭植えの
紫陽花を写してみました。見慣れた丸い玉状に花がつくのが一般的ですが、日本の
「ガクアジサイ」が中国を経由してヨーロッパに渡り、品種改良されて再輸入されたという
歴史がある花です。
あじさいの「あじ」は「あつ」が転訛したもので集まるとの意味、「さい」は「真藍(さあい)」
の省略、青い花が集まっているという意味。
最近は赤っぽい色の花も目につきます。
土壌が酸性だと青く、アルカリ性だと赤くなるといわれてますが、実際はそれほど
単純ではないようです。
紫陽花の花はブルーやピンクのひらひらしているのを花弁と思われがちですが
あれは花弁でなく「がく片」、額縁上に装飾花があるから「がくあじさい」、日本の
野生種をどんどん改良されて現在に至っています。