一週間前、孫の小学校の卒業式に参列したときは指先が凍えるほどの冷たさでした。
巣立ちの子らを見送った校門横の桜のつぼみは、その後わずか一週間でほぼ満開です。
今年の桜は突然にパッと咲きました。「節目の季節に咲く花」として親しまれている桜も
この春は、卒業生を蕾の状態で見送り、散る花びらで入学式を祝いそうです。
さて、81歳の私にも節目の春になりました。4年間続けた地域小学校区の老人会の会長を
70歳前半の若い?人にようやくバトンタッチできました。正直ほっとしています。
会長を引き受けた動機は「何か地域のお役に立ちたい」「わが子がお世話になった地域に
少しでもお礼がしたい」というものでした。でも4年間を振り返ってみると達成感や充実感が
ほとんどないのです。しんどかった、です。
ボランチィア活動は無償、見返りを求めない、人様のためにでなく自分のためにする活動だと、
頭の中では認識しているつもりなのに、この徒労感は何なのか?
人様のために「やってあげている」という意識があるためなのだろうかと、反省しています。
世間の風潮は「機会があれば何かボランチィア活動に参加してみたい」と思っている人が
多いと聞きます。でも、実際に携わって感じたことはその真逆でした。
京都市内200余りの小学校区に「老人会」の組織がありますが、そのほとんどの組織で加入会員
の減少が問題になっています。我が翔鸞学区老人会も同じ悩みです。
現在会員数780人という大きな組織ですが、10年前と比較すると約100人減少しています。
「500円の会費払ってどんなメリットがあるの?」「自分には必要ないです」「入ると何か役が
回るのでは?」とか、こんな声を聞きながらそれでも一人一人に説明しお願いして、入会して
もらうようにきた4年間でした。
さて、今回のブログのシメは「今週の花」です。桜と言ってもその種類400種いやもっとある
その中から「枝垂れ桜(一重咲き)」です。エドヒガン桜の一変種だとか。今は「紅枝垂れ桜」
に主役を取られているようですがかっては神社仏閣、豪邸の主役はこの桜でした。
前回紹介した平野神社の神門横の「魁桜」、御所の近衛邸跡の「糸桜」はその代表です。
私がウオーキングする北野平野衣笠界隈で出会うしだれ桜を紹介しておきます。
まずは千本釈迦堂の「おかめ桜」
七本松仁和街道の立本寺の本堂前の桜。
御所の西側「旧有栖川邸」の桜。
京都府庁 中庭の桜。
そして平野神社の神門前の「サキガケサクラ」と御所の「イトサクラ」です。
来週は紅枝垂れ桜を紹介する予定です。