例年よりも遅く19日に高知を出発した「ソメイヨシノ」の桜前線、今日の雨で一気に加速し
京都も間もなく通過予定です。
さて、サクラと一言でいっても日本には約400種の品種があり、その中でも「ソメイヨシノ」桜
は全国の桜名所の約8割で植えられており、今では桜の代名詞になっています。
でも三十六歌仙の一人素性(そせい)法師の一首に「見渡せば 柳桜をこきまぜて 都ぞ春の
錦なりけり」とあるように、古くから桜は柳とともに平安京の春景色を彩っていたようですがこの
桜は染井吉野ではありません。ソメイヨシノは江戸末期に日本の野生種桜の「オオシマサクラ」
「エドヒガンサクラ」の交配種としてつくられたものです。桜が春の花なら柳は地味ながら春の緑
を代表する木でしょう。植物園で写した写真です。
上の写真は御所の旧近衛邸に植わる一重咲き枝垂れ桜で23日に写したものです。このように
各地で「ソメイヨシノ」にさきかけて咲いている桜の品種が多くあります。私の散歩コースにある
平野神社の「魁桜」も一重咲き枝垂れ桜です。左が22日開花の様子右が25日の開花状況。
名前の通りソメイヨシノに先駆けて咲き、影の標準木として有名です。この木が満開になる頃
染井吉野が開花しますので、多分明日(27日)には開花するでしょう。
ここには円山公園の一代しだれ桜の親?にあたる木や、大阪造幣局の桜トンネルを飾る品種の
元木、ほかにも狭い境内には珍しい里桜も多く観桜客でにぎわいます。
今は下の写真のような寒桜・河津桜・桃桜・寒緋桜などが楽しめます。
次回のブログには、散歩の足を延ばして訪ねるれることのできるソメイヨシノの様子を紹介する
ことにして、今咲き誇っている春の花木を紹介しておきます。
アセビ・ユキヤナギ・ジンチョウゲ・コブシと、ついつい見過ごしてしまいそうな花木ですが散歩
で疲れた足を休めて一息入れる年寄を和まし励ましてくれる存在です。
最後に早朝散歩で出会ってコンデジでとらえた小鳥を付け加えて終わります。