大学教授
2012-10-09 | 文化
どういうわけか小学生のころから教師運が悪く、いつもニラまれてばかりいた。で当然、教師教授の類が嫌いである。彼らは大体、傲慢横柄思い上がりが顔に浮いている。普段、生徒学生相手に威張り散らしているからだろう。
でもノーベル賞獲った山中さんは、ちょっと違うみたいだね。テレビ局の誘導もあるんだろうけど、エラそうな顔をするでもなく笑いを噛み殺すでもなく普通の顔で話しながら、そこにソコハカとないユーモアが漂う。見ていて思い出したのが、『股間若衆』という本。
東大の木下直之という先生が書いた本だが、書いたきっかけが、どこかの駅前で男性裸像彫刻を見て、性器が妙な具合にデフォルメされてるのに疑問を抱いたことだったそうだ。
文系の教授だから、書名になったダジャレがとっさに浮かび、以来そのダジャレに突き動かされるように日本各地の男性裸像をルポした研究書。
最初は芸術新潮に載せた単発記事だったらしいが、「股間若衆」「新股間若衆」と来て編集者も悪ノリしだし、『和漢朗詠集』てのもありまっせ、てんで「股間漏洩集」まで書いた。
という風に紹介すると、下ネタのお笑い本か何かに聞こえてしまうが、やはり淡々と格調を保ちながらソコハカとない可笑しさをにじませた文章である。「曖昧模っ糊り」なんて言葉が浮かず、品よく文脈に溶け込んでいる。こういうのを知性と言うんだろうなあ。
久しぶりに読んでいて、何度か微笑させられてしまった。ま、教授にもピンからキリまでありってことです。
でもノーベル賞獲った山中さんは、ちょっと違うみたいだね。テレビ局の誘導もあるんだろうけど、エラそうな顔をするでもなく笑いを噛み殺すでもなく普通の顔で話しながら、そこにソコハカとないユーモアが漂う。見ていて思い出したのが、『股間若衆』という本。
東大の木下直之という先生が書いた本だが、書いたきっかけが、どこかの駅前で男性裸像彫刻を見て、性器が妙な具合にデフォルメされてるのに疑問を抱いたことだったそうだ。
文系の教授だから、書名になったダジャレがとっさに浮かび、以来そのダジャレに突き動かされるように日本各地の男性裸像をルポした研究書。
最初は芸術新潮に載せた単発記事だったらしいが、「股間若衆」「新股間若衆」と来て編集者も悪ノリしだし、『和漢朗詠集』てのもありまっせ、てんで「股間漏洩集」まで書いた。
という風に紹介すると、下ネタのお笑い本か何かに聞こえてしまうが、やはり淡々と格調を保ちながらソコハカとない可笑しさをにじませた文章である。「曖昧模っ糊り」なんて言葉が浮かず、品よく文脈に溶け込んでいる。こういうのを知性と言うんだろうなあ。
久しぶりに読んでいて、何度か微笑させられてしまった。ま、教授にもピンからキリまでありってことです。