蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

詐称

2012-10-14 | 文化
iPS細胞移植の嘘がバレてしまった森口某って、なんか哀れ。いえ、メディアの袋叩きに遭ってるからじゃなくてですね、嘘でもつかなきゃやってらんない人生がその言動から透けて見えるから。

大学を出ても資格は看護師しかなく、あちこちの医療機関を転々とする根なし草人生。自分から職を変えたんじゃなく、契約期間が終わったら、また新しい職を探すという不安定な暮らしだったのだろう。

だが、その職場で間近にするのは、多額の給料と研究費をもらい、豪華な邸宅に住んで、時には華やかな脚光を浴びもする医師や大学教授。一方、自分は嫁さんもなく、勤務が終われば郊外の安アパートに戻って自炊する毎日。先の展望は、さっぱり開けない。

となれば、せめて夢でも見ないことには生きてく力も生まれない。で、自分も売れっ子の学者になり、世界初の業績を上げ、マスコミにもてはやされる夢を思い描くうち、夢うつつのけじめがつかなくなってしまった。

森口某が嘘をつくに至った経緯は、大方そんなとこだろう。計画的というには、あまりに幼稚でずさんな内容だもの。だから許せるってんじゃないが、どっちかというと人間て悲しい、て感じだね。昔、世間にチヤホヤされるのが嬉しくて、旧石器を次から次に偽造したオッサンがいたけどさ。
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