東京オリンピック

落選予想が外れて、オマエ恥ずかしくないかって？　ぜーんぜん。７年後には中止もしくは返上って可能性、大ありだもんね。

「状況はコントロールされている」「汚染水は0.3平方キロの港湾内にブロックされている」等々、安倍の嘘八百はすでに内外から痛烈に叩かれているから、ここでは触れない。

原発以前に、日本の社会そのものが原因で開催中止に追い込まれる可能性がある。そのことを的確に衝いた記事を読んで、胸につかえていた溜飲が一気に下がる思いがした。いまの日本の情勢は、中止になった1940年の東京オリンピック前夜とそっくりなんだよ。

辺見さんて、すでに70歳近く。しかも脳出血や大腸ガンを患ってるんだよな。その人が、これだけ透徹した目で社会を分析している。すごい気骨、眼力だ。これぞジャーナリスト。

文末に付された記者のコメントもいい。「ファシズムは合理的な思想体系を持たず、もっぱら感情に訴える」

石原、橋下から在特会、ネトウヨまで、行動原理は感情以外の何物でもないではないか。招致成功を喜ばないのは非国民、などという同調圧力がその典型だ。

辺見さんのインタビューは、神奈川新聞という地方紙に載った。Gunosyが拾ってきてくれなかったら、読むことはおろか気づくことも多分なかっただろう。やっぱり登録しておいて、よかった。

それにしても、信頼に値する記事はいまや地方紙でしか読めないのかも知れないね。朝日をはじめ大手紙は霞が関にも永田町にも近すぎ、それが縛りになっているから。