蒲田耕二の発言

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秘密保護法案

2013-09-17 | 社会
藤原紀香が秘密保護法案への疑問を自身のブログに綴って話題になっている。気取らない言葉で素直に心情を綴った、とてもいい文章だ。それを日テレ出身の水島宏明が、勇気ある発言と讃えた。

「勇気ある」と言わなければならないところが、日本のいまの状況を物語っているよな。自分の考えをありのままに公表する。憲法が言論の自由を保証しているなら、当たり前の行動ではないか。しかし当たり前のことをすると、日本では叩かれる。

原発廃止を訴えた山本太郎は、見事に俳優の仕事を失った。だけでなく、隠し子がどうのこうのとバッシングされた。紀香の発言に対しても案の定、低脳ネトウヨが低次元のインネンをつけている。引用するのも恥ずかしいほど愚劣な言説だから無視するが。

では、そういう手合いが日本を本当に愛しているのかというと、とてもそうとは思えない。たとえば、仏カナール・アンシェネ紙が最近、三本足の力士という悪趣味きわまりない風刺画を掲載したが、彼らがこれを非難するかというと、「この程度で怒るのは韓国並みに大人げない」「フランスが親日国であることを忘れないように」などと書き込んでいる。

フランスのどこが親日なのだ。

かつてドゴールは、池田勇人をトランジスタのセールスマンと呼んだ。サルコジは相撲を、デブの大男が取っ組み合う醜いスポーツと侮辱した。サルコジはまた、洞爺湖サミットで握手を求めた福田首相(当時)に知らん顔をした。議長国の首相に対してだよ。

ダフトパンクのように日本のマンガとアニメが大好きな若者は確かにいるが、だから彼らが日本という国も好きなのかというと、全然違う。彼らから見れば地球の裏側の遠い島国など、日常的に意識することはほとんどない。

それにしても、身体障害を笑いのネタにするフランス人の心の荒み方には慄然とするね。

彼らは数百年、アフリカや東南アジアを植民地化し資源を収奪してきたから、有色人種は自分たちが利用するために存在すると無意識に思い込んでいる。だからあんな、風刺とも呼べないレベルの醜悪なマンガを平気で掲載できるのだ。これがもし、日本がフランスに対して同じことをしたのであれば、彼らはどれぐらい怒り狂うことか。

フランスは反日と言えないまでも、無日、侮日なのだ。フランスに憧れるのは勝手だが、こんな侮辱に対してもヘラヘラ笑ってるなら彼らに軽蔑されるだけだよ、ネトウヨ諸君。

ついでに言っとくが、憲法改悪に加えて治安維持法の再来の秘密保護法が成立し、国防軍が創設され、日本が軍事行動に出ることになったとき、真っ先に戦場へ送られるのは君らなんだからね。その覚悟はいいね。
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