報道の不自由

RSF（国境なき記者団）が発表した報道の自由ランキングで、日本は72位。G7中、最下位。安倍支持のネトウヨが目のカタキにする韓国よりも下。

日本の報道の現状調査にやってきた「国連特別報告者」デイヴィッド・ケイ氏も、「日本の報道の独立性は重大な脅威に直面している」と警告した。国連広報センターのホームページに載っている。

ケイさん、日本政府の招きで来日したそうだが、なんだか去年の憲法審査会で、自民推薦の学者が安保法制を違憲と断定した故事を思い出すね。

それはともかくとして、左翼リベラルやアンチ安倍派の主観でもプロパガンダでもなく、客観的立場の機関が日本の報道の危機を警告したんだから、これって国民にとってもメディアにとっても重大問題だよな。

ところが昨夜の報ステ、まるで日常的に発生する事件の一つ、みたいにサラッと触れただけ。72位のランク付けについても、一つの見方ですから、みたいな言い方をボクちゃんキャスターがやっていた（スポーツ担当の新米アナ、キャスターにペコペコお辞儀するのやめろよ。見苦しい)。

NHK NW9はどの程度、報じたのかね。もはや愛想を尽かしてるから見なかったが、どうせ熊本地震のニュースを隠れ蓑に知らん顔だろ。少なくとも７時のニュースは、まったく報じなかった。

4月15日には通称「ネット監視法」「盗聴法」「中小企業監視法」等々、反政府言論を弾圧する法案が続々可決された。これもメディアはロクに報道せず。ヘイトスピーチ規制成立、みたいな話のすり替えはやったけどね。

メディアの問題意識の欠如、つか腰抜けぶりに慄然とする。

しかし「タイミングのいい地震」て、おおさか維新の片山某の失言、これくらい笑えた例も珍しいよな。弾圧法案の成立はドサクサ紛れの火事場泥棒だと、見事に証言してくれたよ。

人間、ボケるとつい本音を洩らしてしまうものです。