蒲田耕二の発言

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密約

2012-08-24 | 国際
大前研一の『ニュースの視点』というニュースレターを購読してるんだが、最近のNo. 428にちょっと面白いことが書いてあった。いわく、

『尖閣諸島の最も大きな問題は、かつて自民党が中国と「密約」を結んでおり、それを国民はもちろん、民主党の議員さえも知らされていなかったという点にあります。その密約の内容は以下の様なものだと言われています。

・中国は、実効支配の原則から尖閣諸島を日本領土として認める
・しかし一方で、中国も国内法では領土権を主張する』

だから、『活動家が尖閣諸島に上陸した際には、日本で裁判にかけるのではなく、逮捕して中国側に送り返すというのが、「密約」に従えば「正解」』なんだと。

大前さん、なんでこんなウラまで知ってんのかね。『民主党の議員さえも知らされていなかった』というのに。

あ、そうか。権力ベッタリの経済学者なんだ。

それはともかく、もひとつ『日本政府と米軍の間には日本国民には知らされていない「沖縄返還の条件」があり』って、沖縄に関する密約じゃ、米軍用地の復元費用10億を日本が肩代わりしたことが、西山元記者のすっぱ抜きで有名だよね。

当時の佐藤・自民党内閣は不倫スキャンダルに問題をすり替えて揉み消したが、アメリカの公文書公開で結局バレた。

だが、それだけじゃなく『「民政」的には沖縄を返還するが、「軍政」的には現状(米軍)のまま、というのが、沖縄返還の条件だった』んだと。現実を見れば、誰だってそうだろと思うけどさ。

だから、『実は「オスプレイは日本から要求して然るべきものであり、拒否するというのは考えられないもの」なのです』って、この人、どこの国の人?

いや、大前個人の批判なんかやってる場合じゃない。彼自身が認めているように、『沖縄返還を実現したのは当時の自民党ですが、表では沖縄返還という大きな成果を発表しながら、裏では「軍政」は米軍のままという条件を日本国民に隠した』ことが大問題なのだ。

国民に隠れてコソコソ国益に反することをやる。主としてアメリカに日本国民の財産を献上する。その過程で、リベートの形で私腹を肥やす。自民政権の最大の罪は、そこにあった。それに対して国民の怒りが爆発したからこそ3年前、政権交代が起きたのではないか。

民主政権の無能は確かに目に余る。だが、自民も解散しろだの首相問責だのと、デカい口を叩けた義理か。大体、国土強靱化とは何か。てめーらの利権強靱化だろが。

ひょっとしたら、竹島に関しても日韓国交回復当時の朴正煕政権と密約があったのかもね。あの当時、自民や旧民社(民主の母体)の右派議員は、むやみに韓国の強権政治を擁護してたもんな。竹島が日本の領土だとは、オクビにも出さないで。

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