蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

五輪招致

2013-09-07 | スポーツ
100年以上の歴史を持つ英科学誌Natureが、フクシマの汚染水漏洩に強い懸念を訴えているそうだ。東電と安倍政権の対応を強く批判しているという。

海洋汚染は止めどなく世界に広がるんだから、当然の批判だろう。イギリスや水産物禁輸の韓国に限らず、あらゆる国が原発事故発生以来の不安に駆り立てられているはずだ。

そのさなかにJOCの竹田委員長は、「東京は福島から250キロ離れてるから大丈夫」と能天気丸出しの答弁をやって各国の記者をア然とさせた。空気が読めないとは、この人のことだね。

ウィキによれば、こいつ旧華族出身のセレブだそうだが、むかし志村けんがやっていたバカ殿様を地で行ってるのと違うか。

東京の五輪招致はこれで落選と決まったようなものだが、その元凶はバカ殿様よりも、やっぱり汚染水対策を後回しにした政府と隠蔽体質の東電だろうな。責任者はハラを切れ。

それにしても、ひとたび事故が起きれば、原発は後始末に天文学的数字の時間と労力と費用が掛かると判明したのに、なおも再稼働と原発輸出に励む安倍って、どういう神経してんのかね。インドなんか、原発事故の対策は輸出国の全額費用負担を条件にしてるんだよ。
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朝日の臭み

2013-09-03 | 新聞
やたら若者に媚びた記事を載せたり(AKBの総選挙速報とか)、販促のデジタル半額キャンペーンをやったり、天下の朝日も最近の部数落ち込みにはかなり慌ててるみたいだね。オレも宅配購読はとっくにやめた。

とはいえ、やっぱり読売や毎日よりは情報収集力があるし、多少は信用も出来るからネットでは毎日読んでるが、時々なんでこの新聞が嫌になったのかを思い出さされる。朝日の記者特有の上から目線体質にヘキエキしてしまうのだ。

たとえば昨日更新された『文理悠々』というコラム。かなりのベテラン記者とおぼしい白髪のオッサンがジャズについて書いてるんだが、こんな調子なんだよね。

「ジャズはいま、都市生活の隅々にバックグラウンドとしてしみわたっている。
 それはあたかも宇宙の背景放射のようだ。地球人は、宇宙誕生の大爆発ビッグバンの名残を、弱い電波のかたちで四方八方からとめどなく浴びつづけている。同じようにジャズの背景放射に浸っているのが、いまの僕たちだ」

やだねえ。なんでこんな大げさな、くっさい文章が平気で、てか得意げに書けちゃうわけ? オマエら無知な大衆は知らんだろうが、とでも言いたげに。

天下の名門校を出て天下の名門企業に在籍してると、謙虚さってものが自然と失われていくのかねえ。オレなんざ、何かの間違いでこんな文章を自分の名前で遺すことになったら、恥ずかしくて首吊るよ。

同じ朝日デジタルのコラムで『新書の小径』を担当している青木るえかには、こういうエラそうなところがない。彼女は主観を率直に書きつけるタイプのライターだが、常に一種の潔さ、視座の低い慎ましさが文章にあり、同感できない場合でも反感はない。

青木がフリーの立場で書いていることと、それは無関係じゃないだろう。

エリート・コース一直線のベテラン記者も、自負ばかりじゃなくて少しは彼女を見習え。
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