女装子愛好クラブ

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『奇譚クラブ』は、残酷性をあまり前面に押し出さず、そこはかとないアブノーマル性愛の情緒、情感を全体に漂わせた、すこしでも文学的な匂いを感じさせるものにしたい

2025年03月02日 | ★女装の本・雑誌
昭和のSM雑誌としてこれまで『風俗奇譚』を紹介してきました。
しかし、もう一つの雑誌がありました。『奇譚クラブ』です。
奇譚クラブについてはこちらを参照ください→★

この『奇譚クラブ』に寄稿してきた濡木痴夢男氏が、奇譚クラブ時代の思い出を書いたのがこの『「奇譚クラブ」の絵師たち』です。
この本を読んでいると昭和20年代後半から昭和30年代にかけての日本のSM界隈の状況が分かります。
その中で発行人の吉田稔氏と著者の話が私の印象に残りました。

「『奇譚クラブ』は、残酷性をあまり前面に押し出さず、そこはかとないアブノーマル性愛の情緒、情感を全体に漂わせた、すこしでも文学的な匂いを感じさせるものにしたい」と吉田稔はいった。
「情緒、情感、大賛成」
 と、私は答えた。彼の意見は、私が好み、めざしているところと全く同じなのである。
 緊縛、そして女体責めの快楽において、最も必要なもの、それは情緒なのである。女体を縛る縄の種類がどうのこうの、縛り方がどうのこうの、美しい縛りがどうのこうの、醜い縛りがどうのこうのと、マニアの間で常にやかましく論議されるのは、それによってかもしだされる情緒、つまり色気がたいせつだからである。
   出所『「奇譚クラブ」の絵師たち』濡木痴夢男著


情緒と情感、これは女装においても同じだと思います。
私が国会図書館で『風俗奇譚』のバックナンバーを読み耽るのも、それに掲載されている女装者の写真や手記に情緒と情感、そして情念を感じるからです。
逆にどんなに美人の女装子さんの写真がネットにアップされても、そこに情緒と情感がないとどうも私の心は震えないのです。
 
コメント
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