『日本の消費者はどう変わったか: 生活者1万人アンケートでわかる最新の消費動向』という本を読みました。
仕事の関係でございます。
そのなかに「夫婦の間で秘密をもってもかまわない」というアンケートからの考察がありました。
生活の場は共有していても、それぞれが背中合わせに自分の趣味やコミュニティを楽しむようになったことは、生活価値観にも影響をおよぼした。最も大きく伸びた「場合によっては夫婦の間で秘密をもってもかまわない」「夫婦はお互い経済的に自立した方が望ましい」について、もう少しくわしくみてみたい。
夫婦の間の「秘密」といわれると仰々しく感じられるかもしれないが、何もそこまで重大な秘密ばかりではない。「夫に内緒の買い物がある」「妻に知らせていない休日がある」など、ちょっと高い趣味のものを自分のこづかいで買ったり、たまには家族に知らせずに自分だけの自由な休日を楽しんだりといった、ささやかで愛嬌のある「秘密」が、消費者インタビューや定量調査においても自由回答欄で語られていた。
インターネットで購入した商品の届け先を職場にしている人や、中には私書箱を借りているという人もおり、余暇時間の過ごし方や個人の楽しみのための消費は、家族であっても個々人のプライバシーとして共有しなくてもよいという考え方が強まってきたのである。
図表2‐2‐2でこれらの項目の2015年からの時系列推移を男女・年代別にみてみると、どちらの項目も2018年および2021年にて老若男女で等しく増加しており、男女どちらかだけ、あるいはどの年代だけという傾向はみられない。また、全体平均の時系列変化は年代構成比の変化によるものではなく、時代の影響によるものだということがうかがえる。
出所:同書
そうなんですよ。
私の愛読BBSに『既婚の女装男子』があります。
ここは妻と子供がいる既婚男性が女装を楽しむ、「女」になることを楽しむ、女として房事を楽しむことを語るところです。
読み応えのある書き込みが続いています。
これはまさに「個人の楽しみのためには家族であっても個々人のプライバシーとして共有しなくてもよい」ということですね。