女装子愛好クラブ

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「男を飼う<鞭と奴隷の章>」(集英社1969年刊)はkindleになっていません

2024年11月06日 | 女装小説
おはようございます。
『女にされたジョージ』はいかがでしたでしょうか。
出所の「男を飼う<鞭と奴隷の章>」(集英社1969年刊)はkindle化されていません。
Amazonを見てみると古書での販売があります。
数日前は658円でした。
でもこれが急に騰がることもありますので、読みたい方はお早めに...

「男を飼う<鞭と奴隷の章>」(集英社1969年刊)

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女にされたジョージ③

2024年11月05日 | 女装小説
おはようございます。
『女にされたジョージ』のご紹介も今回で終了です。

女にされたジョージ③
――女装。
 ジョージ・F・シナモンは、その隠れ家で、その密かな愉しみを知った。、
 いや、そればかりではない。
 彼は、リズの亭主であるグリーンから、他人には云えない快感を教わったのだ。
 グリーンは、ギャングのくせに、いわゆる両刀使いであった。
 夜遅く、山小屋に戻って来たグリーンは、二階の寝室へ入って来て、女装しているジョージをみると、
「こりゃあすげえ! 別嬪さんだ・・」
 と舌なめずりし、いきなり、彼を抱いて唇を吸いつけたのだ。
 生まれてはじめて、踵の高い女の靴をはいた彼は、よろけまいとするのに精一杯で、そのうち息を詰まらせそうになる。
 グリーンは、
「お前、まだ男の味を知らねえだろう」
 と云い、ベッドの上に彼を押し倒したのであった。
 ジョージは抵抗した。
 しかし、抵抗しながらも、なぜか自分でも合点がゆかないくらいに、昂奮してしまったのだった。
 グリーンは、パンティを引き剥いだ。
 そしてやにわに、ジョージの繁みに顔を埋めたのだ・・・・。
 彼は、途方もない恍惚境を彷徨った。
 ジョージは、そのときまで、オナニーすら知らない初心な子供であったのである。
 グリーンは、着ているものをぬぎ捨てて、隆起した部分と、ジョージのアナルにクリームを塗りたくった。そして彼におおいかぶさったのである。
 苦痛のー瞬が訪れた。
 ジョージは、のけぞった。
 グリーンは唇を吸いつけながら、ジョージの火のように熱くなった部分を、ゆっくり愛撫するのだった。
 苦痛と洗惚とが、混ざり合って、十六歳の少年に襲いかかる。
 やがて苦痛の方がうすらぎ、恍惚の旋律が高鳴りはじめた。
 少年は、自分がー匹の胡蝶に、化身して行くのを知った。
 瞼の裏に、華やかな幻想模様が浮き上り、ぐろくると渦巻きはじめて行く。
 少年は、低く呻いた。
 と同時に、背筋を刺すような、鋭い快感が走り抜けて行き、すべては終った。
 グリーンは微笑し、
「さあ、これで、お前は俺の女になったわけだ・・・・」
 と云い、今度は優しく接吻して来る。
 ジョージは夢中になって、接吻に応えたのである。


 グリーンはその夜、情婦のリズを放ったらかしにして、ジョージを愛しつづけた。
「いいか。女に惚れるんじゃねえぜ。それよりも、女になって、男に可愛がられた方が、どんなにましか知れやしない」
 グリーンはそう云いつづけた。
 ジョージが微睡んだのは、夜明け近くである。
 リズは、自分の亭主から、ジョージが愛欲の対象にさせられたことを、百も承知しているくせに、平然として、昼どろ目覚めたジョージに、
「さあ、お風呂に入って・・・・」
 と、昨日と同じく、まめまめしく仕えて呉れたのだった。
 昨日とーつだけ違うことは、パンティをはく前に、
「痛むんじゃないかい?」
 と云って、薬品をたっぷり塗り込んだ脱脂綿を、ある部分にあてがって呉れたことだけである…。
 グリーンは逃避行の五日間のあいだ、夜はジョージを独占した。
 ステーション・ワゴンで移動するのだが、大胆にもグリーンは、女装したジョージを連れて、田舎町のレストランに入ったりしたものだ。
 誰も、彼が男であるとは思わなかった。
 可愛らしいハイティーンのお嬢さんと思って呉れたようである。
 
 この五日間の体験は、ジョージ・F・シナモンの人生を、すっかり狂わせてしまったのであった。
 第一に、女性に対する欲望を、すっかり喪わされてしまったのだ。
 逞しい男性に、荒々しく抱擁されてみたいとか、エレクトした部分に入念な接吻をしてみせたいとか、考えるような人間に改造させられてしまったのである。
 次に、男性の着る物に対して、なんとなく嫌悪感を抱くようになったことであろうか。
 父親の命令で、大学に進んだころから、ジョージは最速、その欲望に耐えきれなくなったのだった。
 髪の毛を、女性のように伸ばしはじめたのは、そのためである。
 ちょうど、ビートルズの影響で、男性の長髪は流行しはじめていたから、逆の意味で好都合だった。
 そして、髪の毛が長く伸びると、ジョージはパーマをかけ、化粧をし、上から下まで女性の衣類を身に纏って、完全な女になりきったのだ。
 そして父親に買って貰ったビバリー・ヒルズの家で、女として暮しだしたのだった。
 この家の中で、ジョージはー人の女性であった。そして同棲する相手の男に対して、妻の形で献身的に仕えたのである・・・・。
 梶山季之著「男を飼う<鞭と奴隷の章>」(集英社1969年刊) から引用



 苦痛のー瞬が訪れた。
 ジョージは、のけぞった。
 グリーンは唇を吸いつけながら、ジョージの火のように熱くなった部分を、ゆっくり愛撫するのだった。
 苦痛と洗惚とが、混ざり合って、十六歳の少年に襲いかかる。
 やがて苦痛の方がうすらぎ、恍惚の旋律が高鳴りはじめた。
 少年は、自分がー匹の胡蝶に、化身して行くのを知った。
 瞼の裏に、華やかな幻想模様が浮き上り、ぐろくると渦巻きはじめて行く。
 少年は、低く呻いた。
 と同時に、背筋を刺すような、鋭い快感が走り抜けて行き、すべては終った。

このシーン描写はロマンチックですね。
梶山季之先生の筆力の深さを改めて感じます。
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女にされたジョージ②

2024年11月04日 | 女装小説
振替休日っていうのもいいですね。
さあ今日は何をしましょうか?
続きをアップしますね。


女にされたジョージ②
 有名な俳優の息子を誘拐して、身代金をふんだくろうと考えた悪漢たちの仲間にも、知恵者がいた。
 つまりジョージ・F・シナモンを連れて移動するには、人目に立ちすぎる。
 仮に新聞などで、事件が報道されたら、とくに怪しまれるであろう。
 そこで可愛い顔立ちのジョージを、思い切って女装させてしまえば・・・・・と考えたのであった。
 ジョージは浴室で、両脚の毛を剃られ、ついで丹念に顔を剃られた。
 剃ってくれたのは、ギャングの首領の情婦で、リズと呼ばれた栗毛の女性だ。
 リズは毛を剃ると、ジョージに、
「さあ、躰をよく洗って!」
 と命令した。
 躰を洗い、浴室から出ると、リズはナイロン製の女物パンティを手渡し、
「さあ、それをはくのよ」
 と云ったものだ。
 ピンクで、刺繍のある上等なパンティであった。
 パンティをはきながら、ジョージはなぜか奇妙に昂奮していた。
 女性の恥しい下着を身に着けるときの、一種云うに云われぬ快感よ!
 子供のころから、ジョージは女性の華やかさ、優しさに憧れを持っていた。
 そして、機会があったら、それに触れたいと思っていたことも、事実である。
「さ、パンティの次は、ブラジャーよ」
 リズは、同じピンク色のブラジャーを取り出して、
「あら、胸の膨らみがないのね」
 と呟く。
 リズはしばらく考えていて、
「そうだわ・・・・・・」
 と、新しいナイロン・ストッキングを丸めて、ブラジャーの中に入れた。
「さ、これで大丈夫」
 リズは微笑った。
 なるほど、感触といい、膨らみ工合といい、女性の乳房にブラジャーをあてがったようにみえる。


 ジョージは、ひどく昂奮した。
「次は、ガードルね」
 リズは、黒いガードルをパンティの下にあてがい、
「さ、靴下をはいて!」
 と、云うのである。
 肉色の、なまめかしい長靴下。
 ジョージは、どうやってはこうかと、戸惑った。
「靴下の中に、腕を通して!」
 リズは命じた。
「爪をひっかけないでよ! 上等な品だから、すぐ伝線するからね」
 彼女はそう云い、自分で模範を示して呉れるのだった。
 爪先から、おそるおそる足を入れる。
 柔らかい光沢。
 そして、しなやかな弾力性。
 毛を綺麗に剃ったジョージの白い脚が、みるみる肉色のストッキングに包まれて、女みたいになった。
「さ、ガードルに留めるのよ」
リズは、自分で靴下を留めながら、
明日から、自分一人でしなくちゃならないんだから、よく憶えていてね」と云うのであった。 


「スリップの次は服だけど、今日は、これを着てなさいな・・・・・・」
 既製品であったが、それはまるで誂えたように、ぴったりジョージの躰に似合った。
「あんた・・・・幾つだっけ?」
 リズは訊いた。
「十六です」
 ジョージは赧い顔で答える。
「そう、十八にはみえるわね。やっぱりハイヒールの方がいいわ」
 リズは、ジョージの足の文数を訊き、
「やっぱり、私の思っていた文数だったわ。さあ、この中から選びなさい」
 とトランクをあげた。
 みると、数種類の婦人靴が入っている。 ジョージは、白のハイヒールを手に取った。
 洋服がブルーだったので、白の方がマッチすると思ったのだ。
 ジョージは、靴をはいた。
 リズは、うっとりと眺め入って、
「あとは髪と顔だわ・・・・」
 と云い、長い彼の髪の毛を、レザー・カットして、女のようにしてしまった。
 ついで鏡の前に坐らせて、顔にうすく白粉をはたき、口紅をさす。
「どう。みてごらんよ・・・・・・」
 リズは云った。
 ジョージは目をあげて、鏡の中を覗き込んだ。
 そこには、一人の女性がいた。
 自分の目が、信じられなかった。
「これが・・・・僕なの!」
 ジョージは思わず、そう口走ったことを憶えている。
 リズは微笑した。
「どこからみても、女の子ね」
 ジョージは肯いた。
「とても綺麗よ、ジョージ・・・」
 リズは、そう云いかけてから、慌てて、
「そう、そう。今日から貴方は、メリーという名前の女の子なのよ。憶えてらっしゃい」
 と云い、
「さ、次はマニキュアしましょうね」
 と謳うように告げたのである....。
梶山季之著「男を飼う<鞭と奴隷の章>」(集英社1969年刊)
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『女にされたジョージ』①

2024年11月03日 | 女装小説
おはようございます。
11月3日、文化の日です。
この日は晴れの特異日ということですが、今日も埼玉はよい天気です。

梶山季之先生が書いた『女にされたジョージ』をもっと読みたいというリクエストがありましたので、何回かに分けてアップします。
富豪の息子が誘拐されて女の子に変装させられる。
それだけではなく、誘拐したギャングにオンナにされてしまう。
そしてそれが富豪の息子の人生を変えてしまう。
これも梶山先生の取材力でしょうか。
出所は梶山季之著「男を飼う<鞭と奴隷の章>」(集英社1969年刊)です。


女にされたジョージ①

 ジョージ・F・シナモン。
 誘拐事件で世間を騒がせ、一躍、有名になったシナモン二世は、父親よりも母親似の目鼻立ちのはっきりした、女に紛うような優さ男であった。
 今年十九歳で、一応、加州大学に籍をおいてはいるが、殆んど学校へ行かず、終日、父親に買って貰ったビバリー・ヒルズのー軒の家で、ひっそりと暮していた。
 メイドはいない。
 住んでいるのは、ジョージと男友達で、その男友達の顔は、ときどき変った。
 誘拐されたとき、ジョージは十六歳でまだ童貞であった。
 そして今日もなお、童貞だと云えるかも知れない。
 
――なぜか。
 ジョージは、あの誘拐事件の五日間で、すっかり異性に興味を持たない人間に、させられてしまったのだ。
 ジョージは、郊外の飛行場へ連れて行かれると、黒い布で目隠しをされ、セスナ機に乗せられた。そしてパラシュートを背負わされたのだ。
 だから、どこをどう飛んだのか、彼にはよくわからない。
 とに角一時間ぐらい飛びつづけて、ジョージは不意に席を立たされた。
 飛行機は旋回をつづけ、ある地点に来たとき、
「さ、飛び降りろ!」
 と、殆んど突き落すような恰好で、機外に掘り出されたものである。
 ジョージはこのときほど、吃驚したことはない。
 彼の躰は、矢よりも速く地上に向かって落下して行き、気を襲いそうになったとき、ぐいツと起重機かなにかで、首を捉えて吊り上げられたのである。
 パラシュートが、開いたのだった。
<あ、助かった>
 ジョージはそう思った。
 十六歳でも、父の迎えではなく、自分は誘拐されつつあるのだ...と悟っていたからだ。

 ところが、地上に降り立ってみると、一台のスポーツ・カーが走って来て、
「乗るんだ!」
 と云う。
 彼は林の中の、山小屋風の別荘に連れ込まれた。
「二階へ来い」
 とジョージは、二階の広い寝室に閉じ込められた。
 心細かった。
窓をあげてみると、俄かづくりの鉄格子が取り付けられてある。
 逃亡を防ぐためであろう。


 ・・・夕刻まで、ジョージは放置された。
 そして夕食が運び込まれ、食事が済んだあと、ジョージは寝室から出されたのだ。
 迎えに来たのは、二十七、八のいかにも玄人じみた栗毛の女性である。
 「さ、いらっしゃい」
 彼女は微笑しながら、ジョージを階下の化粧室へ連れて行った。
 「シャワーを浴びて!」
 女は命令した。
 云われた通りに、シャワーを浴びていると、女が海水着姿で入って来て、
 「脚をお出し!」
 と云った。
 ジョージは驚いた。 みると女の手には、無気味な西洋剃刀が光っている。
 「救けて下さい!」
 彼は哀願した。
 女は苦笑し、
 「殺しはしないよ。大事な、私たちのお宝なんだからね」
 と云うのである。
 おそるおそる、ジョージは右脚をさし出してみた。
 すると女は、湯をたっぷり右脚にかけ石鹸を塗りたくりだす。      
<なにをするんだろう?>                   
 ジョージはそのとき、奇怪な幻想に捉われたことを記憶している。なぜか、それは彼がー匹の胡蝶となって、浴室の中を羽ばたいて飛び廻る…といった幻想であったのだ。
 女は、剃刀をかまえた。
「今日から、あんたに、女になって貰うんだよ・・・・」
 彼女は、うっとりした声でそう告げる。
「えツ、女に?」
「そう。男では人目につくからねえ」
 女は、ジョージの右脚の毛を丹念に剃りながら、妖しく微笑した。そして云った。
「でもあんた、綺麗だから、私も、女に仕甲斐があるよ・・・」
梶山季之著「男を飼う<鞭と奴隷の章>」(集英社1969年刊)
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