ほぼ女の子。
彼女(彼かな?)はリスク管理したのでしょう。
池袋駅3-4番線下の共用トイレを使いました。
私以外の乗降客は彼女のことは女の子と認識していました。
わたしでさえ「ん? 女装子さん?」と思ったくらいです。
でも、でも、でも目ざとく見つけたのは....そう女子高生たち。
「ねえねえ...」
「みてみて....」
「いやだあ....」
とひそひそ話しています。
私でさえ見逃しそうになった完パス女装子さんを見破るのですから、これはおそるべし女子高校生ですね。
承前です。
さとみさんはファッションビルを散策します。
そして疲れたのでお手洗いに入ります。
もちろん、女性用です。そこで、男性トイレでは聞くことのない音を聞きました。
疲れたので、女子トイレに入る。ここのトイレは初めて。
入ってびっくりしたのは、化粧用の三面鏡があること。何人かの女性が化粧していた。
とりあえず個室に入る。結構混んでいる。でも並ばずに中に入れた。用を足していると、隣でナプキンを使う音がした。ああ、ここは女子トイレなんだな、と実感して手を洗う。私はハンカチを使うが、女性はどんなように手を洗い、その後ハンカチを使うのか観察したことはない。が、最近は温風で手を乾かす機械があり、見ているとそれを使う人が多い気がする。
試しに三面鏡へ向かってみる。隣に女の子が二人いた。
私が化粧直しをしていると、ちらっと見ていたが気にしていないようだった。
そうそう思い出したけれど、昔ビル街のトイレで用を足した後、洗面台へ向かうと横で女の子が「よしっ」と気合を入れていたことがあったっけ。(出所:『ハーフラバーズ』)
この本が出版されたのが2003年ですから、さとみさんが女装外出中に女性トイレに入られたのも特にリスクを意識していなかったのでしょう。
でも、現在は、さとみさんのように女装してトイレに入ると警察や警備員に通報されるリスクが高まっています。
女性トイレに入るというのは女装子さんの憧れる行為だと思いますが、万一のことを考えて多目的トイレを使ったほうが良いのではないでしょうか。
本棚の奥から昔読んだ『ハーフラバーズ』が出てきました。
ブックカバーをかけて通勤電車で読みましたが、再読とは思えず面白く完読しました。
奥さんと子供のいるフリーのSE・篠原賢一はある日突然、女性ニュースキャスターがきているようなノーカラーのスーツを着てみたくなった。
そしてすぐにディスカウントショップにいってミセス用の11号のスーツを買った。これが彼が女装に目覚めた瞬間だ。
その後は下着を買い、ウィッグを買い、お化粧をする。そして外出。
ネットで知り合った男性とデート..。
ここまでならば女装愛好男子でさほど変ではない。
しかし篠原賢一は、気づいてしまった。
「女装するのではない。女性に戻るのだ」と。
カウンセリング、去勢、性転換手術。
離婚、子供の養育、氏名変更、戸籍変更。
藤沢さとみになった彼は、奇妙な大言壮語癖のある男に犯される。
その上にその男と同棲。
頼れる男・愛してくれる男を求めてネットをさまようが、出会いははかなく消える。
このハーフラバーズは家族も仕事も捨て、男から女になった藤沢さとみさんの本音の日記です。性転換に関わる事実の重みを知ることができます。
8月26日(土)の日記
今日は買ったばかりの紺のスーツで出かける日。
丁寧に化粧した。眉は少し剃り、毛抜きで薄くする。もちろんすね毛も剃ってある。
ビキニラインも毛抜きで抜いて、脇毛も剃ってあるし完璧だ。
髭を潰すのも大変だ。リキッドファンデーションで髭を潰した後、パウダーで整える。オークル色だ。次にチークを頬に軽く塗る。それからアイメイク。アイライナーで目の周りを描く。マスカラで肘がをカールさせる。縫毛が短いので、大変。ビューラーを使ってもあまり効果がない。紫色のアイシャドーを塗り、茶色でぼかす。アイブローで眉を細く描き、ブラシでぼかす。次にリップを塗る。ピンク色のリップだ。
輪郭はリップブラシでしっかり描く。
アクセサリーを付ける。イヤリング、ネックレス、指輪に時計。
メイクが終わったところで、下着を着ける。ちゃんと洗濯済み。
まず、股間の膨らみを小さくするために水着用のサポートパンツをはき、ショーツをはく。トリンプの白いショーツなんだ。ベージュのパンストをはき、スカートをはき、ジッパー、ホックを掛ける。
次は上半身に移る。ブラジャーを着ける。中に特製パッド(ウレタン製)を入れる。
これは、実は子供のおもちゃについていたスポンジ製のボールを半分に切ったものだが、さらに周りの肉をブラジャーの中へ押し込むと、ちょっと谷間ができる。その特製の胸パッドにはガムテープを付けて、肌からずれないようにした。
そしてジャケットを着て、ボタンを掛ける。
最後の仕上げはウイッグだ。丁寧にブラッシングした後、被る。両耳の後ろをピン止めする。再度ブラッシングして、パンプスをはいて完成。これをすべて車の中でやる。
やった! 初めて若い女性の服を着用した。
なんとかビル街に辿り着いた。トイレで用を足した後、全身が見られる鏡でチェック。顔は別として、このスーツはとっても格好いい。かなり短いスカートなので大い足が格好悪いかなあ、と思っていたが、そうでもなかった。
ダブルは素敵だな。
しばらく眺めた後、外に出た。
途中、マクドナルドの前でイヤリングを落とした。眼鏡を外しているのでなかなか見つからなかったが、なんとか見つけた。
新しくできたショッピングセンターの中に入る。1階から3階までのブティックなどを眺める。こういうショッピングセンターのブティックには入れるようになった。
店内には若者が何人かいた。
急いで出てまたビルの中に戻り、奥へ奥へと歩く。
新しいトイレを発見。今度はこちらも使ってみよう。
ぐるっとビルの周りを歩く。背筋を伸ばして、足を伸ばして内股気味に歩く。ハイヒールがコツコツと音を立てる。短いスカートのプリーツが握れる。
外はとても暑いので、すぐ汗びっしょりになる。36度くらいあるのかもしれない。
でもどんなに暑くても、ストッキングをはいていなければならない。巷の女の子の苦労を味わうために、私は我慢した。
時折吹く風が軽くスカートの裾を膨らませる。スカートの中をそよぐ風が、微かに涼しさを感じさせる。これが普段では決して味わうことのできないスカートの気持ちよさだ。この感触が忘れられない。女性はいいよね。毎日のことだからなんとも思わないんだろうけども。
ボックスプリーツスカートをはいて感じたのは、タイトスカートよりも動きやすいということと、風と戯れる機会が多いということ。ミニのフレアーならなおさらでしょうね。
またトイレヘ戻って鏡を見ると、汗で化粧がむらになっていたので化粧を直して、今度は千葉方面へ向かうことにした。
船橋に着くと、イトーヨーカドーと東武デパートに面した通路を歩き、デパートの中に入る。レディースコーナーで婦人服を見て歩いた。
エスカレーターで上っていくと、若い女の子二人とすれ違った。すれ違った後に、背後から驚きの声が聞こえた。やばい、ばれたかな?
そのまま上に上ると下着売場があった。何人かの女性がパンティを見ている。デパートなので、店員も何人かいる。
私は女の子になっているので、ガードルやブラジャー、パンティを見たり、触ったりしてその場を立ち去ろうとすると、店員が「いらっしゃいませ」と話しかけながら私の顔を見て怪訝そうな顔をした。
途中で喉が渇いたので、自動販売機でジュースを買って飲んだ。女の子の時はスカートがきつくなるので食事はとらないことにしている。
足がかなり痛い。パンプスのサイズがちょっと小さいのと、ヒールが高いから。女の子はよくこんなのをはいて、ずうーっと歩けるね。
疲れたので、女子トイレに入る。ここのトイレは初めて。
入ってびっくりしたのは、化粧用の三面鏡があること。何人かの女性が化粧していた。
とりあえず個室に入る。結構混んでいる。でも並ばずに中に入れた。用を足していると、隣でナプキンを使う音がした。ああ、ここは女子トイレなんだな、と実感して手を洗う。私はハンカチを使うが、女性はどんなように手を洗い、その後ハンカチを使うのか観察したことはない。が、最近は温風で手を乾かす機械があり、見ているとそれを使う人が多い気がする。
試しに三面鏡へ向かってみる。隣に女の子が二人いた。
私が化粧直しをしていると、ちらっと見ていたが気にしていないようだった。
そうそう思い出したけれど、昔ビル街のトイレで用を足した後、洗面台へ向かうと横で女の子が「よしっ」と気合を入れていたことがあったっけ。
出所 『ハーフラバーズ』藤沢さとみ著 近代出版社2003年
山手線にのりますとOLさんは黒ストッキングを穿きだしましたね。
こうなると、また電車に乗る楽しみが増えてまいりました。
職場のワーママ(ワーキングマザー)の皆様は黒タイツになりだしました。
年齢が比較的上の彼女たちは冷えはたいてきでございます。
電車といい職場といい、目の保養になる秋がやってきました。
スコットランドの女装子・エマさんの外出特集が最近アップされました。
動画において1:09のところに、白のミニスカートを穿いたエマさんに風がいたずらするシーンがあります。
あらあら、困った風ですね。
Starrynowhere: An Introduction (Crossdresser / Transvestite content)
台風14号が昨日福岡県に上陸しました。これから日本を横断するようです。皆様、お気を付けください。
台風の夜は不安ですね。窓にたたきつける雨、ゴォーとうなるように吹き荒れる強風。布団を被って台風を通り過ぎるのを待つしかありません。
いつも紹介している『苦い旋律』でも、主人公の一貫寺邦子が通っている茶道師範・藤野登志子によって抱かれてレズビアンの快感を知ったのも、台風の夜でした。伊東でのお茶会に出た邦子と登志子は台風で国道が遮断され、伊東で一泊を余儀なくされます。不安で眠れない邦子の部屋に登志子が枕を抱えてやってきます。「私も不安で眠れないの。一緒に寝てくださらない」といい、邦子の布団に滑り込む.......。
女性同士が同衾するシチュエーションをどう作るか。梶山先生はお茶会、台風、国道不通と物語りを作っていったのですね。
嵐の夜は不安、だけど性の昂りも起こります。結ばれた邦子と登志子、前途は嵐のようなドラマが待っています。
承前です。
和泉亜紀先生は浣腸小説の大家です。
1970年代、SM奇譚(だったでしょうか)に浣腸仕掛人(テーマ名はこれでいいでしようか)シリーズを書かれていました。
梅安のように、中村主水のように、浣腸を仕掛けていく男が主人公。
最終回は女装子に空気浣腸をして下腹部を膨らませる。
そして妊婦に見立てて、マタニティドレスを着させて、デパートを歩きまわさせる。
こんな筋だったと思います。
寡作の方だったようです。
紙の本は絶版となり、アマゾンでは数年前までは電子書籍で1冊だけが販売されていましたが、現在は電子書籍も絶版のようです。
機会があれは、40年ぶりに浣腸仕掛人(?)を読み直してみたい、と切に思います。
「記憶の穴」シリーズになってしまいましたね。
smファンに応援されて受験をガンバッたおかけで、見事にストレートで大学合格。
埼玉の片田舎から眩しい都会の大学に通い出しました。
そしてもう一つ通い出したのが神田神保町の古書店街。
御茶ノ水駅から駿河台下にむけてゆるゆると下りていく道が好きでした。
三省堂本店、東京堂、書泉グランデという新刊書店をまわった後にたどり着くのが、すずらん通りにある中山書店。
ここはエロ本のゾッキ本が山積みです。
その周りに好きな男たちが立ち読みしています。
この風景は一種異様です。
そのなかでも人気が「SM奇譚」
1冊300円くらいだったでしょうか。
ええ、買いました。毎号かな。
そのなかにあった連載小説。
外国人の美人人妻が悪党たちの魔の手にかかりM奴隷に落ちていく物語。
そして、彼女の息子はロバートという美少年。
しかし、悪党たちは彼にも手をかけた。
肉体改造を施し、女体化させたのです。
しかし、シンボルだけは隆々とするように仕掛けました。
そして、彼はロバートという名前から女名前であるロバータに変えられてシーメール奴隷になるのです。
この小説もすごく印象に残っていますが、題名が思い出せない。
作者は日本人作家だったと思います。
シーメールビデオが人気を博すはるか以前にシーメールを登場させる小説が『SM奇譚』に掲載されていたのですね。
承前です。
TBSラジオは竹山氏の番組の前にもリスナーの記憶の「穴」を探す企画をやっていました。
私が面白く聞いていたのが、伊集院光の「日曜日の秘密基地」(2000年~2008年)です。
これはよく聞いていましたね。
もう一つ、私にもう一つの穴があります。
高校生時代、同級生のP君はよくエロ本を教室に持ち込んでいました。
まあ17-18歳の高校生なんて、頭の中はエロだらけ。
そして昭和の時代はインターネットなんていうものはない。
純真な青少年の性衝動を鎮めるメディアはエロ本でした。
その日、Pが持ち込んだエロ本は「SMファン」。
ご存じの方もいるでしょう。
サイズは岩波新書と一緒くらい。
これを奴がどうやって手に入れたかは不明。
高校生のくせに「SMフアン」だと.....。信じられない。
40人の盛りのついた男どもは、縛られた女体写真にハアハアいっておりました。
陽も陰りただした6時間目、私の手元にSMファンが回ってきました。
教師の目を盗み、教科書や参考書以上に真剣に読む私。
そこで一つの手記に目が留まったのです。
それは女装趣味が高じて、本当の女になりたくなった男の話。
カルーセルさんの性転換と同時期だったと思います。
その手記は、男が自分で切り落とそうとする手記でした。
いやあ、これは衝撃的な手記でした。
高校生には刺激が強すぎる。
40年以上たったいまでも、その内容を覚えているんですから。
ただ、SMファンかどうかも定かではない、そして発行年月も当然わからん。
できることなら、もう一度読み直してみたいんですが、こりゃ無理ですわな。