『シーメール・レッスン』の続きです。
ぼくはタクシーを拾って、某所のSMバーヘ向かった。タクシーの中で、男の子の美少女は取り組みもしていないのに、SMシーンの想像だけで息が上がっていた。上品な横顔のラインの聖母的な優美な鼻の下の小さな唇から、ときおり「ふーッ」と溜め息を漏らしているのに気づいた。酒のせいかな、との考えも頭をよぎったんだけど、「ワンチャンスをモノにしろ]「夕イミングとスピード」「シンプルなアプローチ」、営業も同じだ。
ぽくはシンプルに左腕を”美少女”の腰にまわした。ほっそりしていた。拒まなかった。ついでに手首をふって股間を試してみた。早立ちしていた。しきりなおし。
もうあとは簡単だった。SM緊縄バーで、男の子だか女の子だかわけのわかんない美しい生き物の出現に、チラチラと男女諸兄の視線を浴びた。ビールニ、三本を飲んだあと、ぼくたちはプレイルームヘ直行した。
ぼくはケイちゃんを縛っちゃった。亀甲縛りというSMの基本の技だ。縄でキュッキュとケイちゃんの白いモチ肌に赤色の縄目を食い込ませていった。ケイちゃんには女性ホルモンが作ったちっちゃなおっぱいまであった。息は荒かった。まだ亀甲縛りは未完成なのに、絶え絶えだった。
ぼくは下腹に下りて、びんびんに立っている”美少女”のペニスを赤い縄で絞めあげ、肛門を通過したあと、背中にまわった両腕の手首を縛った。完全拘束、亀甲縛りの完成だ。
泣いた。おかしくなっていた。もうメチャクチャだった。流麗な体をそらし、背骨を弓なりにしてのけぞっていた。
「あん、ぎゃあう、ギャッ、あ、うん……]
パチパチと見ていた客たちから拍手が来たくらいの激しいプレイだった。
ピース。
それからイジワルになってしまったぼくは、ある中年の紳士を手で「おいで、おいで」してしまった。アヌスとの結合をしたまま、かなりサディスティックだった。ケイちゃんの被虐的快感を、ぼくはよく理解していた。
パンツをおろした紳士は、隆々と立っていた。それを”美少女”に咥えるように命じた。初めはイヤイヤしてたんだけど、ついにぼくの命令に服従して、ケイちゃんは可愛い唇で鋼鉄を呑み込んだ。バックはぼくが攻めている。
しかも亀甲縛りで全身を拘束され、身動きもままならないから、紳士が両腕で彼女の上体を起こして、股間に奉仕させていた。
突然、
「あン!」
と、顔を横に振ってペニスを吐き出し、ケイちゃんはイッちゃった。
ぼくは”彼女”を普通にやさしく抱きしめてやった。
出所『シーメール・レッスン』松本富雄著 情報センター出版局 1994年
現在ではwebなどで普通に読める女装子さんとのラブアフェアですが、30年前ですぜ。
女装子さんのことなど『くいーん』などでアンダーグランドな雑誌でしか読めない時代でした。そこに『シーメール』を題名にした単行本が書店に並んだことは驚きでありました。
この本は女装が表にでてくるキッカケにはなったと思います。
ぼくはタクシーを拾って、某所のSMバーヘ向かった。タクシーの中で、男の子の美少女は取り組みもしていないのに、SMシーンの想像だけで息が上がっていた。上品な横顔のラインの聖母的な優美な鼻の下の小さな唇から、ときおり「ふーッ」と溜め息を漏らしているのに気づいた。酒のせいかな、との考えも頭をよぎったんだけど、「ワンチャンスをモノにしろ]「夕イミングとスピード」「シンプルなアプローチ」、営業も同じだ。
ぽくはシンプルに左腕を”美少女”の腰にまわした。ほっそりしていた。拒まなかった。ついでに手首をふって股間を試してみた。早立ちしていた。しきりなおし。
もうあとは簡単だった。SM緊縄バーで、男の子だか女の子だかわけのわかんない美しい生き物の出現に、チラチラと男女諸兄の視線を浴びた。ビールニ、三本を飲んだあと、ぼくたちはプレイルームヘ直行した。
ぼくはケイちゃんを縛っちゃった。亀甲縛りというSMの基本の技だ。縄でキュッキュとケイちゃんの白いモチ肌に赤色の縄目を食い込ませていった。ケイちゃんには女性ホルモンが作ったちっちゃなおっぱいまであった。息は荒かった。まだ亀甲縛りは未完成なのに、絶え絶えだった。
ぼくは下腹に下りて、びんびんに立っている”美少女”のペニスを赤い縄で絞めあげ、肛門を通過したあと、背中にまわった両腕の手首を縛った。完全拘束、亀甲縛りの完成だ。
泣いた。おかしくなっていた。もうメチャクチャだった。流麗な体をそらし、背骨を弓なりにしてのけぞっていた。
「あん、ぎゃあう、ギャッ、あ、うん……]
パチパチと見ていた客たちから拍手が来たくらいの激しいプレイだった。
ピース。
それからイジワルになってしまったぼくは、ある中年の紳士を手で「おいで、おいで」してしまった。アヌスとの結合をしたまま、かなりサディスティックだった。ケイちゃんの被虐的快感を、ぼくはよく理解していた。
パンツをおろした紳士は、隆々と立っていた。それを”美少女”に咥えるように命じた。初めはイヤイヤしてたんだけど、ついにぼくの命令に服従して、ケイちゃんは可愛い唇で鋼鉄を呑み込んだ。バックはぼくが攻めている。
しかも亀甲縛りで全身を拘束され、身動きもままならないから、紳士が両腕で彼女の上体を起こして、股間に奉仕させていた。
突然、
「あン!」
と、顔を横に振ってペニスを吐き出し、ケイちゃんはイッちゃった。
ぼくは”彼女”を普通にやさしく抱きしめてやった。
出所『シーメール・レッスン』松本富雄著 情報センター出版局 1994年
現在ではwebなどで普通に読める女装子さんとのラブアフェアですが、30年前ですぜ。
女装子さんのことなど『くいーん』などでアンダーグランドな雑誌でしか読めない時代でした。そこに『シーメール』を題名にした単行本が書店に並んだことは驚きでありました。
この本は女装が表にでてくるキッカケにはなったと思います。