女装子愛好クラブ

女装小説、女装ビデオ、女装動画、女装記事などを紹介していきます。

1990年代のエリザベス会館で美少女をナンパした②

2025年02月08日 | ★女装の本・雑誌
『シーメール・レッスン』の続きです。

 ぼくはタクシーを拾って、某所のSMバーヘ向かった。タクシーの中で、男の子の美少女は取り組みもしていないのに、SMシーンの想像だけで息が上がっていた。上品な横顔のラインの聖母的な優美な鼻の下の小さな唇から、ときおり「ふーッ」と溜め息を漏らしているのに気づいた。酒のせいかな、との考えも頭をよぎったんだけど、「ワンチャンスをモノにしろ]「夕イミングとスピード」「シンプルなアプローチ」、営業も同じだ。
 ぽくはシンプルに左腕を”美少女”の腰にまわした。ほっそりしていた。拒まなかった。ついでに手首をふって股間を試してみた。早立ちしていた。しきりなおし。
 もうあとは簡単だった。SM緊縄バーで、男の子だか女の子だかわけのわかんない美しい生き物の出現に、チラチラと男女諸兄の視線を浴びた。ビールニ、三本を飲んだあと、ぼくたちはプレイルームヘ直行した。

 ぼくはケイちゃんを縛っちゃった。亀甲縛りというSMの基本の技だ。縄でキュッキュとケイちゃんの白いモチ肌に赤色の縄目を食い込ませていった。ケイちゃんには女性ホルモンが作ったちっちゃなおっぱいまであった。息は荒かった。まだ亀甲縛りは未完成なのに、絶え絶えだった。
 ぼくは下腹に下りて、びんびんに立っている”美少女”のペニスを赤い縄で絞めあげ、肛門を通過したあと、背中にまわった両腕の手首を縛った。完全拘束、亀甲縛りの完成だ。
 泣いた。おかしくなっていた。もうメチャクチャだった。流麗な体をそらし、背骨を弓なりにしてのけぞっていた。
 「あん、ぎゃあう、ギャッ、あ、うん……]
 パチパチと見ていた客たちから拍手が来たくらいの激しいプレイだった。
ピース。

 それからイジワルになってしまったぼくは、ある中年の紳士を手で「おいで、おいで」してしまった。アヌスとの結合をしたまま、かなりサディスティックだった。ケイちゃんの被虐的快感を、ぼくはよく理解していた。
 パンツをおろした紳士は、隆々と立っていた。それを”美少女”に咥えるように命じた。初めはイヤイヤしてたんだけど、ついにぼくの命令に服従して、ケイちゃんは可愛い唇で鋼鉄を呑み込んだ。バックはぼくが攻めている。
 しかも亀甲縛りで全身を拘束され、身動きもままならないから、紳士が両腕で彼女の上体を起こして、股間に奉仕させていた。
 突然、
 「あン!」
 と、顔を横に振ってペニスを吐き出し、ケイちゃんはイッちゃった。
 ぼくは”彼女”を普通にやさしく抱きしめてやった。
  出所『シーメール・レッスン』松本富雄著 情報センター出版局 1994年



現在ではwebなどで普通に読める女装子さんとのラブアフェアですが、30年前ですぜ。
女装子さんのことなど『くいーん』などでアンダーグランドな雑誌でしか読めない時代でした。そこに『シーメール』を題名にした単行本が書店に並んだことは驚きでありました。
この本は女装が表にでてくるキッカケにはなったと思います。




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1990年代のエリザベス会館で美少女をナンパした①

2025年02月07日 | ★女装の本・雑誌
休養中に古い本を整理していました。
私が女装子さん界隈に興味を持つようになったきっかけが『シーメール・レッスン』でした。
1994年に刊行されたこの本、バイセクシュアルの松本富雄さんが自己の体験を語りつくしたものです。特に女装子さんとの交接はこれまで活字になることはありませんでしたから、大学生の私にとっては新鮮でした。
今日は、エリザベス会館で見つけた美少女をナンパして、モノにしたところを紹介します。 

 ぼくは『エリザベス会館』で、ケイちゃんがあまりにも可愛いので、引っかけちゃった。これは〈美女の法則〉。
 ただし、『エリザベス会館』は健全な店なのだ。セックス・パートナーを探すという雰囲気ではない。たった三回の取材なのでなんとも言えないが、表面上はそう見える。でも『彼女たち』の秘めたる欲望はわかっている。女装者全部がそうだと主張するわけではないが、『くいーん』に掲載された彼女たちの文例を見よ。だから、可愛いケイちゃんにアプローチした。
 どうやったかというと、「きみにはもっと訊きたいことがあるから、よかったら電話しておいでよ」と名刺を渡した。これは《ポジションの公理》。
 ぼくは名刺にちょっとした細工をしている。最近では、裏側に「親切は愛に勝つ!」と印刷した。ときどきその裏側を表にして名刺交換する。
 「うん?」
 これは《意表の原則》。
 果報は寝て待て。果たして電話がありた。その日の夕方、新宿で待ち合わせた。居酒屋へ誘った。ちゃんと計算があった。
 ケイちゃんは素顔だった。でも学生の分際で女性ホルモンを飲んでいた彼は、女の子だったり美少年だったりしていた。
 けっこうビールを飲むのだ。
 お母さんのようになりたいと、小さいころに思った。なんで自分が女の子じゃないんだと悩んだ。高三のときにポルノショップで、『くいーん』を知った。受験に成功して上京した。憧れの『エリザベス会館』の前を行ったり来たりした。ドキドキしていた。ある日、『エリザベス』に入店した。でも、女装品売場でその種のグッズを買っただけで、出てきてしまった。女装サロンに登頂するまで、二年近くかかった。
 そんなことを、ビールをついでやりながら、女の子の美少年から訊き出した。
 「と、いうことは、女の子になりたいということは、たとえばお嫁さんになって、だれかに愛されたいということ?」
 「結婚して、子供を産みたい」
 母親に憧れていたせいか、ビールで酔っ払ったせいか、ケイちゃんはあらぬ言葉を口走った。
そりゃ無理だ。
 「おもしろい店があるんだけど、行ってみない?社会見学にもなるよ]
 「どんな店?」
「SMバー」
 男の子の美少女のきれいな顔に、ポッと恥じらいの表情が一瞬浮かんだ。その手の観察力には自信がある。過当競争のコンピュータ業界で十数年生き抜いてきた元・営業マンは、自然に鋭敏になる。だって、営業は一面、お客と競合他社との心理戦である。
 それに”彼女”との実戦や『くいーん』のメッセージ欄や写真から、シーメールたちの中にはマゾヒスティックな欲望を持っている子がわりと多いことを悟っていた。
 「べつに怖くなんかないよ。見てるだけだっていいんだ」
 男の子の美少女は同行に同意した。それは同伴することと同類語だ。同室するというサインだ。同じ裸になって、同体でベッドに倒れ込んでしまう。たまに物言いがつく。
 行司差し違いにより、貴ノ花の勝ちとします。
 わあ!! 座ぶとん乱舞。
  出所『シーメール・レッスン』松本富雄著 情報センター出版局 1994年
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メイク男子とユーチューバー② MANGAウォッチから

2024年12月03日 | ★女装の本・雑誌
続いては園山ゆき『ブレス』です。
こちらは紙面の都合か、紹介は短めです。


「Get Ready?」が「楽しさ」だとすると、一方、メイクにかける情熱、「熱さ」を描いたのが、園山ゆきの『ブレス』である。こちらの主人公は高校生の男の子。

 彼は言う。「その人らしく顔をあげて生きていけるメイクをしたいです」あるいは、「俺はその人がなりたい自分を全力で肯定する」。

 メンズ美容を描いた作品には、糸井のぞ『僕はメイクしてみることにした』(講談社、全3巻)もある。3巻の帯にこうある。「見た目が変わるだけじゃなくて、自分の内面が変わっていく――」。

さあ、皆さん、メイクを通して新しい自分に!「Get Ready?」


 出所 東京新聞 2024.11.25 『MANGAウォッチ』 藤本由香里(ふじもと・ゆかり=漫画研究家)

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メイク男子とユーチューバー① MANGAウォッチから

2024年12月02日 | ★女装の本・雑誌
このブログは女装をテーマとしています。
しかし、主に女装者のことを書いていますので、化粧やメイクのことはあまり取り上げてきませんでした。
これは、私が女装男子愛好者ということもあります。

そんななか、11/25の東京新聞「MANGAウォッチ」でメイク男子とユーチュバーが取り上げられていました。
化粧もマンガも私と縁遠いものですから、この記事は新鮮でした。
この記事では2つのマンガが紹介されていましたので、みなさんにもご紹介します。

最初は、南マキ『Get Ready?』です。

 ユーチューブで見事なメイクの技を披露する「メイク男子」が話題になり始めたのは2015年頃のこと。18年には業界初のメンズコスメブランドも生まれ、メイクする男性も珍しくなくなりつつある。
 南マキ『Get Ready?』はユーチューブ業界を舞台に、イチカとすずの2人がメイク動画の配信で人気を博し、ついには大手化粧品会社と契約するインフルエンサーになっていく過程を描いた作品だ。

 すずは、小中学生の頃「ブス」と呼ばれていじめられていたため自分に自信が持てないが、コスメオタクで、大学では美容研究のゼミに所属し、化粧品会社のデータ分析に協力することもある理論派。一方のイチカは、最近人気が出てきた美容系のユーチューバー。見かけはすごく可愛い女の子だが、実は中学生男子。自分のメイク技術で女装して、男の子であることがバレずに登録者数100万人を達成すれば、メイクの道に進んでもいい、というのが医者を望む親との約束だ。

 この2人がタッグを組み、「イチカチャンネル」登録数100万越えを目指す。最初はイチカ一人の配信だったが、あるきっかけから、すずはイチカのメイクで大変身!ここから2人の配信が始まる。「Get Ready?(準備はいい?)皆さんに可愛いの魔法がかかりますように!」は、配信の毎回の締めの言葉だ。

 2人の動画にあふれるメイクの楽しさや、紹介される目移りするほどの名品コスメの数々は、「これ今度使ってみようかな」「友達へのプレゼントによさそう」と、わくわくが止まらないのだが、それ以上に魅力的で目が離せないのが、2人がSNSでの中傷や嫌がらせにどう対処していくかの過程である。

 ユーチューブで登録者数を伸ばすためには、有名インフルエンサーとのコラボは非常に重要である。しかしコラボは時に、荒れるコメント欄を生み出してしまうこともある。特に人気のある男性インフルエンサーに女性ゲストが絡む場合、逆にファンからの攻撃の対象になることがあるのだ。だが2人はこれまでのデータを分析し、唯一高評価だった女性ゲストがとったのと同じ戦略を取る、すなわち、相手を徹底して立てること。加えてメイク技術で相手のペアを女装させ、自分たちは男装で出ることでファンを湧かせる。

 一方ここから、2人の男装を求める新しいファン層と、従来のメイク動画を求める古参ファンたちとの軋轢も起こる。では、この二つの流れをどう収めるか。あるいは2人が大手インフルエンサー事務所に所属するようになった時、すずの「ブス」を売りにしようとする担当者の要求にどう逆らい、しかし一方で、2人の個性の違い、すずのビフォーアフターの「落差」という狙いをどう生かすか。

 その時々の課題を乗り越える2人の前向きな姿勢と、美容系ユーチューブ業界ってこうなっているのか、という納得が読みどころである。

 出所 東京新聞 2024.11.25 『MANGAウォッチ』 藤本由香里(ふじもと・ゆかり=漫画研究家)









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三代・徳川家光の「女装」

2024年11月11日 | ★女装の本・雑誌
この間、歴史家の磯田道史さんがTBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」に出演して、いろいろと面白いお話をされました。

私も磯田さんのお話は好きなので、そこから著書も読むようになりました。
磯田道史著『日本史を暴く』(中公新書)は、3代将軍・徳川家光が女装していたという記事がありました。
まあ、いつの時代でも異性装が好きな男はいるものですね。

三代・徳川家光の「女装」
 よく時代劇で、殿様が改易され領地を召し上げられるシーンがある。それで気になるのは失業大名のその後である。どうやって暮らしていたのか。
 三代将軍・徳川家光に改易された大名に青山忠俊がいる。これは気の毒な改易であった。主君・家光の「女装」を注意して青山は改易されたといわれている。

 事件が起きた。青山がふと御前に出ると、家光が、鏡を立てならべ化粧をしている。踊りをするのだという。当時はかぶき者の奇抜なファッションが流行していた。男が女のように化粧し、踊り狂っていた。青山は激怒。「こんなことに熱中されるとは!」。家光から化粧鏡を奪い取ると、庭に投げ捨てた。さらに「これが天下を保つ方のご所業か」と捨て台詞を吐いた。
 家光も怒った。人前で子ども扱いして論すとは「無礼なり」。青山を老中から外し、減封した。さらに、父親の秀志が死去すると、青山を整居・改易処分とした(『徳川実記』)。 それからの青山家は悲惨だ。

出所 磯田道史著『日本史を暴く』中公新書


興味のある方はお近くの図書館で借りてみてください。


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『くいーん』のバックナンバーの複写申請を受け付けてくれた女性たちは

2024年09月01日 | ★女装の本・雑誌
先日、国会図書館で女装雑誌『くいーん』バックナンバーを閲覧し、面白いとおもった記事や小説を100枚近く複写しました。
といっても、セルフコピーするわけではなく、コピーしてもらいたいところに紙のしおりを挟んで複写申請書に記載して、複写センターに申し込みます。
この受付はほとんどが頭がよさそうな女性の方で、テキパキと申請書と複写部分をチェックしてくれます。
その仕事ぶりは称賛に価すると思います。

昨日、何気にそのときのレシートを見ていたら、複写窓口は国会図書館の職員さんが行っているわけではなく、外部団体が受託していました。
その団体名は「社会福祉法人 日本〇〇教奉仕団」さん。

ああ、私は信仰心篤い女性に『くいーん』の女装子の写真や林月光先生の美人女装子イラストを提示してお願いしていたのです。前回は『風俗奇譚』も複写申請しましたから、この雑誌の古めかしい緊縛写真もご覧になってしまったはずです。

まあ、彼女たちはプロ?ですから、美人女装子の写真や体験告白、ギリギリとした緊縛写真に動揺するわけはないでしょう。
いや動揺しないと思いたい。
退勤後に「いやあねえ、女装雑誌で100枚コピーを申請した男がいたのよ。変な写真を観ちゃって、気持ち悪いわ」なんでおしゃべりしないと思いたい。

そして、女装子愛好歴が長い私ですから、まあこんなことで動揺するわけがない。
次回以降も平然と『くいーん』や『風俗奇譚』のコピーを依頼します。
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1974年の女装麗人

2024年08月15日 | ★女装の本・雑誌
風俗奇譚の「女装愛好の部屋」にはさまざまな美人女装子さんの写真があります。
私が見とれたのは着物美人の上田美枝さんです。
麗人紹介欄に掲載された和服のお姿が魅力的です。




麗人紹介欄(1)
☆上田美枝  
年齢34歳 出身地・東京都 163cm×45kg

 多分にナルシストである。自分の美しさを水に映し、その美貌をいとしんだという伝説のナルシスの気持ちを持っている人である。
 男から女へと妖しくも美しく変化していく過程で、かぐわしいおしろい、クリーム、口紅のにおいに興奮し、その瞬間が最も楽しいというのが、ナルシストのそれである。 
 初心者ほど、女に変化する過程で、興奮するものだが、いつも女装のたびごとに新鮮な気分を味わうというのだから。
 ほっそりした体つき、少しやせぎすで、本人はもっと太りたいともらしているが、肌は綺麗だし、色が白く、女装する条件に恵まれた人である。
 こんな人だから、着物姿がよく似合い、万事控え目の静かな話しぶりが、楚々(そそ)とした風情(ふぜい)に見えるものだ。
 消極的な性格のせいか、HOMOやSMの世界は経験はないが、近ごろ周囲に刺激されて、多分にスリルの激情の中におぼれたい気持ちも強いようである。

   出所 『風俗奇譚』1974年10月号


万事控え目の静かな話しぶりで楚々とした風情を持つ美枝さんと静かな小料理屋の一室でしっぽりと時を過ごす....
こんな妄想をしている終戦記念日です。
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かれんな女装高校生が校内に潜入したら、お姉さまにつかまって.....

2024年08月05日 | ★女装の本・雑誌
おはようございます。
今日も暑いですね。

さて承前です。
女装女子高校生・れんげさんは女子校に入ってドキドキして帰ってきました。
このシチュエーションをどこかで読んだな、と思い探してみましたが、館淳一先生の「セーラー服下着調べ」でした。

性への好奇心旺盛な名門女子校の美少女、絵梨子とユカ。
恥ずかしく、気持ちのいいさまざまな体験を館先生は書いています。
そして、ある日校内を歩いている見慣れない下級生を見つけて、問いただしてみると、その子は女装した美少年でした。
彼は絵莉子とユカのおもちゃにされます。

マドンナメイトで1996年に刊行されましたが、いまは絶版です。
ただkindle版「セーラー服 恥じらい日記」のなかに入っています。
興味のある方はぜひお読みになってください。
見出し画像の出所はAmazonです。

セーラー服 恥じらい日記 (マドンナメイト文庫)
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これまでに買いためた女装子関係のコミック&BL小説を整理しました①

2024年07月22日 | ★女装の本・雑誌
これまでに買いためた女装子関係のコミック&BL小説を日曜日に整理しました。
まあ皆さんも経験があるかと思いますが、整理しているうちに読み出しちゃうですよね。
大汗をかきながらなんとか終わらせました。
どんな本があったか、備忘のためアップしますね。

1.男心と胸毛と女装
2.特捜前立腺♂
3.女装男子は愛でられる
4.ナースがお仕事
5.女装で探偵始めました
6.女装彼氏
7.秘密の女装クン
8.女装男子とメンヘラおじさん
9.女装メイドは逆らえない
10.女装少年アンソロジーコミック桃組
11.春日野高校女装部
12.宇田川町で待っててよ。
13.彼氏な男の娘
14.僕の両性具有症候群
15.女装をやめられなくなる男の子の話
16.わが輩は男の娘である!
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6月9日、男同士の愉しみ方

2024年06月18日 | ★女装の本・雑誌
すごい大雨でしたね。
被害等はなかったでしょうか。

さて6月9日のブログに「6月9日はシックスナインの日」と書きました。
これがきっかけになって、男同士の「69」について梶山季之先生が書かれていたことを思い出して本棚を探しましたが、やっと見つけました。
『男を飼う 鞭と奴隷の章』です。

主人公・櫟弘一郎はある夜、新宿二丁目近くにあるなじみのゲイバー「ジョーの店」に入った。
ここの経営者・ジョーこと笹京次は戦争中、軍隊で同性愛を自覚し、上官に男同士の愛し方を仕込まれた。
復員した笹はゲイ・バーを開き、GHQの将官をはじめとして上客をつかんでいた。
和服で女装して店を仕切るが、その夜は未婚で好奇心旺盛なOL7人が集り、笹京次に同性愛の講義を受けていたのである。
笹京次の講義は佳境に入っていった。


「男同士の愉しみ方は、いろいろあるんだけど、よく疑問に思って訊かれるのは、最後のときのことね…………と、七人の顔を講師顔で見る。

「ええ、そのことなんですけれど」 保子は膝を乗り出して、「やはり、アナルを使うんですか?」
「私は、旧式なホモだから、アナルにファルスを挿入されないと、エレクトしないの。でも、最近の若い人は、ベデラスティはお嫌いのようよ」

笹京次はそう答えて、 「考えてみると、それは一方通行でしょう? だから、嫌なんだって――」と教えた。
「すると最後は、相互フェラチオなんですね?」
恭子が、手帳を読みながら、むずかしそうに発音している。

「それは、佐官クラスのやり方ね、兵隊の位で云うと」
「すると、まだ上があるわけですの?」

「 ええ、相互フェラチオだと、アクメのとき、声が出せないでしょう? アクメに到達したときには、お互いに愛の言葉を囁き合ったり、唇に唇を重ねたいものなのよ 」

「なるほど。口がふさがってるわけか」
櫟弘一郎は、息苦しいような興奮に駆られながら、わざとはじめて耳新しいことを聞いたるわけような言辞を吐く。

「だから、将官クラスのやり口は、最後は、相互オナニーね。キスして、心ゆくまでフェラチオし合って、最後は抱き合って、接しながら、愛の言葉を吐きながら、アクメに到達するわけ」

「まあ….それが男の人の同性愛ですの? なにか、化かされたみたい!」
保子は低く叫んだ。


女装子さんとのS●Xでは、アナルにファルスを挿入してメスイキをすることがデフォルトになっているいるようです。
女装子はあくまで女性になりきりますから、自分のファルスを愛撫されてエジャクレイト(ejaculate)することは忌避します。
しかしゲイの男性同士は「キスして、心ゆくまでフェラチオし合って、最後は抱き合って、接しながら、愛の言葉を吐きながら、アクメに到達する」のを望むのかもしれません。
(まあ私も女装子さんとは詳しいですが、ゲイの方の愛し方は疎いので間違っていましたらごめんなさい)

この『男を飼う 鞭と奴隷の章』が集英社から出版されたのは、1969年です。
いまから55年前、梶山季之先生はこうした性の多様性に光を当てていたのです。
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