昨年6月9日に脳梗塞を発症して5ヶ月の入院生活を送り、10月末に退院してから入院期間と同じ5ヶ月を経過しようとしています。月日の経つのが本当に早いと強烈に感じます。3月19日のお昼時、あんまりいい天気になってきたのでこうして今日もリハビリ散歩に出てきたのです。ヘッドホンをつけた姿がこんなにはっきりと砂利道に影をつくっています。
いつものリハビリ散歩・農道コースから、残雪の安達太良がとてもよく見えています。
履き物はきょうもあの重たい長靴です。いままでまったく気に留めていませんでしたが梅の花が咲いています。
まだ蕾は残っていますが花は終盤に近いです。ところで、先日このコース上で近所の方と一緒になりました。その方もわたしと同じ病を抱えていますが、もう5年経つんだとおっしゃっていました。わたしから見るとその方は本当によく歩けていて、歩行の姿勢も歩調にもまったく違和感がないのです。にもかかわらず、ご本人はわたしと同じように違和感が有りありだとおっしゃるのです。
この木を覆い隠すように纏わり付いているのはキヅタ(木蔦)という常緑性のつる性植物のようです。
冬でも葉っぱが青々としているところからフユヅタ(冬蔦)ともいうそうです。よく見ると沢山実が付いています。
ところで、その方なんですが、端から見てとてもよく歩けているようになった今でも、一歩一歩意識して歩いていないと曲がって行っちゃうとも言っていました。そして、家の中では『スリッパにつまづいたりするんですよ』とも言っていました。そんなところもわたしとよく似ているなと思いました。
散歩道の途中には、鳥が種を運んだと思われる南天などが育っていたりします。
わたしはリハビリの時間さえかければ、元のように歩けるようになるのだろうと頑張ってきましたが、その方の話を聞いて『これは相当に手強いぞ』とあらためて思ったのでした。
タネツケバナとオオイヌノフグリ。
ヒメオドリコソウ。
たしかに、自分の回復具合を思えば以前の状態にはほど遠いのです。自分ではリハビリ入院中から筋力さえ戻れば何とかなると思っていたのです。いまでは筋力はもうほとんと遜色ないぐらいまで戻って来ているはずですが、麻痺の出た脚はやはりずっしりと重たいままなのです。口惜しいけれど『その感じは治らないよ』と“ワイフ君”が言っていたとおりなのです。
道ばたに茂っているこれは、リュウノヒゲなどというものでしょうか。和風庭園のグランドカバーなどに使われていますよね。ホームセンターなどでもポット苗の形で販売されているのを見かけます。ここから取っていったらタダですね。
道ばたのカラシナ(セイヨウカラシナ)が芽を吹いてきました。こないだここを散歩したとき、“ワイフ君”はこれを摘んで帰って熱湯で処理し、辛くてクセになる“カラシナ”を作ってくれました。娘と“ワイフ君”は、ご飯のお伴にこれが大好きなのです。
そうするところ、脳梗塞で麻痺が残ってしまった方々はこの違和感をずっと抱えながら過ごされているのでしょうね。だからといって希望を失って・・・なんていうことはありません。ただ過度な期待を抱いてリハビリに励んでいては失望感の方が大きくなるので、この違和感と共にこれからの人生を送ることになるのだと受け入れることにしたのです。それにしても、“ワイフ君”は自分が経験もしていないのに『それは治らないよ』とずっと言い切っていたというのがこわいです。ま、そこはハッキリとわたしの負けを認めます。
★【脳梗塞とリハビリの日々①】はこちらから/【脳梗塞とリハビリの日々㉜】へ
土曜日に“ボギーさん”が見かけたのは、本文の中に出てくる5年前に発症したという方かも知れません。わたしと同じコースを散歩なさったりもしているんです。
今年はこれからこのまま暖かくなってしまうのでしょうか。“ボギーさん”に触発されて、わたしもそろそろ自転車を復活させようかな・・・。
田んぼの中の道を歩いている方がいたので、kojiさんかな?と思い、しばらく眺めていました (^_^;
土曜日は曇りがちだったので、残念ながら安達太良山は見えませんでしたが、
しばらくは山頂付近の残雪を見ることができそうですね。
無理のない範囲でリハビリに励んで下さい。
当の本人でなければ、麻痺で意思通りにならない部分を抱えていることのもどかしさは分からないと思います。わたしも入院当初は治るものだと思っていました。それが、壊れた部分は新しく作り上げていかなくてはならないと理解してから、リハビリに対する向き合い方も違ってきたように思っています。
過度な期待はきっと挫折も大きいことでしょう。この辺で現実を受け止める潔さも必要かなと・・・。ただ、一切の麻痺の改善をあきらめてしまうということではなくて、決して劇的な回復を望んだりはしないけれど、これ以上悪くならないようにという努力はいたします。
脳梗塞後に麻痺の回復を期待できるのは3ヶ月といいます。その後は全く回復が望めないということではないけれど徐々徐々に減速していってしまうのでしょうね。
いずれにしても、わたしには人生の残された時間も少ないのです。楽しく生きなきゃウソですからね。
人間だれしも不本意を抱えて生きていると思いますので、「受け入れる」覚悟をされたことに爽やかさを感じます。
過度の期待をいったん打ち切って、人生を見直すことも意義あることと思いますよ。
劇的な改善は望めないにしても、いま使えている筋肉が日々の生活の中で少しでも強くなれば、その分だけはきっと良くなるはずだと思っています。
あきらめずに体を動かし続けていることが大事なんですね、きっと。
“いっこんまさん”もどうぞお大事になさってください。ほんとうにありがとうございました。
それで気づいたことは、痛いとどうしても前かがみになってしまい、そうすると、背筋をピンと伸ばして歩いている時より脚が上がってないということです。
腰が曲がったお年寄りが躓くのはそのせいではないかと、私なりに考え、なるべく胸を張って背筋を伸ばして歩くよう心掛けたいと思っております。
温かくなったらきっと歩きやすくなるでしょう。
私のは年齢による膝関節炎なのでどうしようもありませんが、kojiさんはまだまだお若いし、精神力もおありですから頑張ってくださいね~。
退院して早5ヶ月、おかげさまで日々の生活はほぼほぼ支障なく過ごせております。が、脚が重たいというこの症状だけは未だに改善できずにおります。
自分なりに分析してみますと、脚を上げるための一番力のある筋肉が働いていないようなのです。“ワイフ君”はそれこそが脳梗塞の後遺症だと言いたいのだと思います。そして多分それは当たっているのです。
退院当初は筋力がつけば治ると意地を張っておりましたが、ようやくそれがこの頃分かってきました。これは本当にこわい病気です。
だた“ZENさん”ご安心下さい。わたしは昔から運のないヤツですので、自身を少し離れたところから見つめるすべを心得ております。
ちょっとつらいものを感じました。
この病気と闘っている方々にとっては、
自身のからだが突きつけてくる現実は、
いかばかりかと。
間近でkojiさんのことをみておられる奥様の言葉、現時点ではそのとうりなのかも知れません。
でも、どうかまだ負けを認めないで下さい。指令を出すことができないのではなく、kojiさんは指令を出していると思いますよ。今はまだ届けられる状態にないだけではないでしょうか?
諦めないで指令を出し続けて下さい。
すみません、勝手なことばかり書き連ねて。どうか気を悪くされないで下さい。
自分で思っているほど脚が上がらなくなっているのでしょうね。ただ、それとは違って麻痺の出た方の脚はあきらかに上がりづらいのです。
最近結論に至ったのですが、麻痺の脚が鉛のように重いと感じるのは、実際に重いからだと分かりました。通常、脚を動かすのには幾つもの筋肉を同時に働かせて思い通りにコントロールしているのですが、わたしの場合脚を上げるにしても一番大きな力を発揮する筋肉が働いていないようなのです。
働いていないというのは、つまり指令を出すことが出来ないのだろうと思うのです。これこそが脳梗塞による麻痺によるやっかいきわまりないところなんだとようやく認識することが出来ました。
私も、たまにあります(笑)
わたくしはもう、お袋の命日さえ忘れてしまうようになってしまいましたが、“へばなさん”はお母様の月命日には欠かさずお墓参りをなさるほど律儀な方でしたのに・・・。
神様はほんとうに人が悪い。