(2016.10.18 セイタカアワダチソウが満開の堤防道路:郡山市)
10月18日、“ワイフ君”は実家へ農作業のお手伝い。わたしは“ワイフ君”から特別許可をいただいて、好天のみちのく自転車道へ乗り出すことにいたしました。
午前10時30分、少し汗ばむほどの暖かさに風が少々あってスピードは出ませんが、そんなに急ぐことはないんです。
左が大名倉山、中央が安達太良山なのですが、生憎の雲が山頂付近を隠しています。ごらんのように、わたしの実家がある本宮市のこの辺では、もうほとんど稲刈りが済んでいます。
そこから1キロほど進んで郡山市に入り、阿武隈橋を渡ったあたりでは、まだまだこれから稲刈りというところが多いみたいです。
阿武隈川の川面に映った青空と白い雲がとてもいい感じです。ところで、どうして“ワイフ君”だけ働かせておいて、こうして自分は遊びほうけているのかってですか?“ワイフ君”の実家の本格的な秋じまいが始まるのは、いよいよこれからなんです。きょう“ワイフ君”はその様子を探りに行ったという訳なんです。
きょうのお供は、バックミラーの付いたママチャリの“アルベルト君”です。走っていて後ろが見えるというのはとても安心できていいのです。
そして自転車用グローブは・・・軍手です。通気性はいいし、滑り止めがついていてグリップ力も最高なんです。それに汚れてきたら庭仕事で使えばいいですからね。
小和滝公園に咲いていたこの花はヨメナでした。ヨメナとノコンギクはとてもよく似ていて、わたしもいままで明確に区別が出来ないでいました。
(ヨメナ)
ネットでいろいろ調べて、わたしが一番確実に分かりやすいと思ったのが花を割ってみる方法でした。これはヨメナです。花には可哀想ですが学術的な調査ですから許してください。クジラでいえば調査捕鯨というヤツです。これ、よく覚えておいてくださいね。
(ノコンギク)
これは同じ公園内に咲いていたノコンギクの花を割ったところです。違いのあるところは花の中心部です。ノコンギクには細い沢山の毛があるのです。これを冠毛(かんもう)といいます。ヨメナにも冠毛はあるのですがとても短かいのだそうです。
(ヨメナ)
見慣れてくると、その姿でも区別がつくようになります。ヨメナは小枝の先に1個づつ頭花がつきます。これを「ヨメナは鼻の下が長い」と表現されている方もおりました。これはとてもよくいえているなと思いました。
(ノコンギク)
こちらはノコンギクの姿です。「頭花は茎の先に散房状につき・・・」との表現にある通り、見事な花付きです。葉っぱで区別する方法も沢山書かれています。ノコンギクは両面に短毛がありざらつくが、ヨメナの葉は食することもあるぐらいですから“スベスベして光沢がある”などと書かれていますが、わたしが見たところではどちらにも個体差があってなかなか区別がつけられませんでした。“スベスベして光沢がある”という表現は両方並べたとき、または相当慣れてきたときにはじめて分かるような気がします。
ヨメナとノコンギクですっかり道草をしてしまい、午前11時42分、逢瀬川にかかる横塚橋から郡山市街地の定点観測写真を撮りました。
上空の黒はカラス。川面近くの白はシラサギのようです。
平日ガラガラの自転車道前方には那須連山のシルエット。
水分補給で停止したついでに、いま走って来た方を振り返ってパシャリ。ほら、ガラガラでしょう。
32キロのみちのく自転車道も中間地点の16キロを過ぎ、水郡線の鉄橋が見えるところまでやってきました。塗装をし直して鮮やかな緑になってしまいました。わたしは以前の白っぽくなった緑が好きでした。
道ばたの赤い実、これはガマズミの仲間かな?
これはテリハノイバラ。
これはサルトリイバラ。
これがサルトリイバラの葉っぱです。このサルトリイバラの葉っぱにまつわる面白い話がありました。柏餅、ご存じの通り柏の葉っぱでくるんだ端午の節句でおなじみのものです。ところが、始まりは柏の葉ではなくサルトリイバラの葉を用いていたというのです。でも、サルトリイバラの葉は田舎以外では手に入りにくく、代用に柏の葉を用いるようになって現在に至るのだそうです。地方によっては、いまもサルトリイバラが用いられているようです。
見事に実をつけたガマズミ。ガマズミの実にはビタミンCがレモンの4倍、ポリフェノールは赤ワインに匹敵するというような効用が書いてあるものもあります。
須賀川に入る少し手前で自転車道が通行止め。現場にいた方が撤去要請の電話中でした。わたしは重いママチャリを持ち上げて『よっこらしょ!』と越えました。
須賀川市の堤防道路を宇津峰山に向かって走っています。
すると、道路を横断中のこんな虫が沢山いました。はじめはアゲハの幼虫かと思いましたが、今頃では時期が変だし、4センチぐらいもあるのです。
午後1時5分、みちのく自転車道から一旦離れ、川東駅の近くの踏切を通過中です。この先のラーメン好房でお昼にしようと思ったのです。
午後1時を回ったので空いているかと思いきや、駐車場は満杯状態。食べ終えて出てきた人に聞いてみたら中も満杯だとのこと。そこで、このまま乙字ケ滝まで行って、帰りに寄ることにしました。
これがきょうの乙字ケ滝。
滝壺近くには釣りをする人たちが・・・。バックの滝が大迫力で思わずパチリ。
午後1時38分、乙字橋の上で記念撮影。これからラーメン好房に向かえばちょうどいい頃でしょう。
ほら、阿武隈川沿いを走るみちのく自転車道ってやっぱりいいでしょう。
自然がいっぱい、野紺菊も嫁菜もあります。
午後2時5分、ほら、案の定駐車場には一台も車がありません。
ヘルメットを脱いで入り口に向かうと・・・アチャ、やっちまいました。
大好きなもう一軒の正華飯店と思ったのですが、きょうは定休日のはず。仕方なく果樹園沿いの道を帰ります。
リンゴが色づいてきましたね。この須賀川のリンゴがおいしいんです。
みちのく自転車道はどうしていつも向かい風が多いんでしょう。果樹園沿いの真っ直ぐな道がよけいにつらく感じます。
みちのく自転車道わたしのお気に入り。田んぼのなかのクネクネ道を進みます。
(ヨメナ:左とノコンギク:右)
途中にヨメナとノコンギクがあったので並べてみました。こうするとその姿の違いが分かりますよね。
さて、ここで問題です。これはヨメナ?ノコンギク?
葉っぱはこれです。答えはヨメナ。こうして気をつけて見ていくと、みちのく自転車道にはヨメナが沢山有ることも分かりました。
このブドウのような実は、きっとアオツヅラフジ(青葛藤)でしょうか?アオツヅラフジは有毒植物とのこと、食べてはなりませぬ。
これはヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)。ヤマゴボウというから食べられると思ってはいけません。これも有毒植物です。
午後3時36分、郡山市街地まで戻って来ました。お腹が空いたという感覚も無いので、このまま帰ることにしました。
みちのく自転車道の絶景地・・・だと、わたしが密かに思っているこの場所。自転車道の正面に大名倉山と安達太良山が重なって見えてくるのです。
郡山駅前のビッグアイの真横までやってきました。
再び小和滝公園に戻ると、新たな植物を発見しました。これはいったい何でしょう。ナスのような花が咲いてナスのような実がなっているのです。
午後4時38分、阿武隈橋から上流を一枚。ああ、きょうも一日よく遊びました。
午後4時54分、ようやくわが家に着きました。
ニュースを見ていたら、なんでもきょうは夏日になったそうです。25℃を超えたところが結構あったようで、道理で汗ばむような感じがあったと思いました。ポッカポカの自転車道では、見たくも無い日向ぼっこの中の蛇を5、6匹も見てしまいました。蛇は変温動物ですから冬眠前にエサを捕ろうにも、まず体を温めないと行動に移せないのです。そこで、自転車道の暖まったアスファルトの上で日向ぼっこしていたのでしょう。
見なくてもいい大っ嫌いなヘビを、何度も見てしまった本日の走行距離83.34 走行時間4:44 平均速度17.6 最高速度41.5 ラーメンを食べ損ねたのは悔しかったですが、その分、ダイエットになったのであればそれでもいいのです。思えばヨメナがあったのですから、食べればよかったですね。ハハハ
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茄子の花に似ているお花・・・
悪茄子(ワルナスビ)のミニチュア版みたいでした?^^
“イヌホオズキ”か“オオイヌホオズキ”かもしれません。
とり急ぎ、お花の名前だけで(^^;
違ってたらスミマセン。またあとで来ま~す。
「一難去って、また一難」の様相を呈してきました。“macaronさん”のお見立て通りではないかと思います。ナス科ナス属の植物。花色が紫だったことから、オオイヌホオズキまたはアメリカイヌホオズキと思われますが、花数が少ないことからアメリカイヌホオズキの可能性もあるかもしれません。ありがとうございます。
こないだのツーリングで3匹も絶命した蛇を見てしまいました。
チーム員10人いてオレだけです。
嫌いな人ほど見つけてしまう,悲しいサガ。
この季節、ヘビだって暖かいところが恋しくなりますよね。轢いたりするのはとんでもないですから、目を皿のようにして走るんです。ですから余計に見つけてしまうのです。
“ワイフ君”はわらび穫りが大好きですが、わたしは、わらび穫りやキノコ穫りは大嫌いです。“ケンヂさん”のおっしゃる通り、嫌いな人ほど見つけてしまうのです。
どうして“アメリカ”なのでしょう・・・
またまた好奇心です(笑)
ヨメナとノコンギクの見分け方、ありがとうございます(*^-^*)
そうそう、職場近くの紫花は紫苑でした。
ご近所の方が植えられたそうで、偶然その方の
奥様とお話させていただきました。
近くにもう一種類、紫の小菊が咲いていてこれはノコンギクかも?
ところが「ノジギクの一種」との答えが・・・
園芸種(ノジギクはそうじゃないみたいですが)も含めてしまったら、
そうとうな種類になりますね~
楽しみが増えました♪♪
ノコンギクとノジギクの決定的な違いは葉だと思います。ただ、ノジギクとひじょうによく似たリュウノウギク(竜脳菊)というものがあるそうです。この2種の違いは葉の形と花付きの違いということで、まるでノコンギクとヨメナの関係のようです。
いまわが家には、ノコンギクとよく似ている花色が鮮やかな紫の菊が咲いています。これが、いったい何というのか分からないでいます。
どれも野菊といってしまえばそれで解決なのですが、調べれば調べるほど奥が深くて、牧野博士にはまったく頭が下がります。
じつは私も蛇は大の苦手でして、浜尾遊水地とかでも見つけると、
つい脚に力が入って加速してしまいます。普段より速く走れたりするのですが・・・(^_^;
ラーメン屋さんは残念でしたね。有名な2軒とも行けず仕舞いではガッカリされたことと思います。
私も人気のないサイクリングロードを走ってみたいですね。
浜尾遊水地にはマムシもいるんですよね。わたしは遊水地の対岸でマムシに出くわしたことがあります。ヘビの嫌いな人は、つねにヘビがいないかと気をつけていますから、よけいに見つけてしまうようです。
みちのく自転車道は自然がいっぱいでついつい楽しくなってしまいます。それに、おいしいラーメン屋さんもありますからね。まあ、今回はどちらにもフラれてしまいましたけど。
ガラガラのサイクリングロードはリタイヤ組の特権ということで、“ボギーさん”はまだまだお仕事頑張ってください。