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【胃がん闘病記⑥】一生に一度のことだもの・・・(紹介状を書いてもらおう)

2019年04月08日 | 闘病生活【胃がん闘病記】

いつも我が子のように気にかけてくれている、いまやたった一人の肉親になってしまった年の離れた姉。わたしから“がん宣言”を受けて、当のわたしより気が気でない日々を過ごしていたようでした。そんな折り、“胃の粘膜下腫瘍”になってしまった姉の知人が、色々調べて手術してもらった病院の先生が、とても素晴らしい方だったという話を聞いたとのことでした。そして、わたしに“埼玉の金平(かねひら)先生”で調べてみなさいというのです。
どこでやったって“スタンダードな胃の手術”だもの、他県のほうまで手術しに行くのも大変なら、看病するほうはもっと大変だと思ったのですが、母のような姉の言葉を無視する訳にもいかなくてネットで調べてみたのです。
その結果『メディカルトピア草加病院』の『金平永二(かねひらえいじ)先生』だということが分かりました。凄い経歴の持ち主だということも分かりました。フリーランスの内視鏡外科医として沢山の病院から依頼を受けて手術を行ってきた経緯から“平成のブラックジャック”という異名を持つことも・・・。そして、いまは自分の思いを込めて造ったメディカルトピア草加病院の院長として益々活躍していることも。
今までこんな大それた事は考えもしなかったけれど、胃がんの手術なんて生涯に何度もあることじゃない。自分の人生の一大イベントを、こんな凄いドクターにお願いするのも悪くないと思い始めたのです。そして、年内ギリギリの12月29日に金平先生との予約を取り付けることが出来たのでした。

12月14日、郡山市の病院へ12月7日に実施した大腸内視鏡検査の結果を聞きに行き、手術担当の先生から“異常なし”の報告を受けました。そして、金平永二先生に紹介状を書いてもらうべく、包み隠さずストレートにお願いしてみたのです。
「先生にはここまでしていただいて本当に済まなく思うのですが、人生始まって以来の不安だらけのがんの手術というものを、全くわたしの我が儘で“メディカルトピア草加病院の金平永二先生”にしてもらいたいと思うのです。どうか紹介状を書いていただけないものでしょうか」
激高されたり、投げ出されたりするんじゃないかと思いながらも、思うところを正直にお話ししてみたのです。
「良いですよ。紹介状は2.3日で書いてあげます」
と、全く嫌味もなく爽やかに言ってくださったのです。ほっと胸をなで下ろして感激すら覚えた先生とのやりとりは、生涯忘れることが出来ないでしょう。わたしの我が儘を理解して聞き入れてくれたこの先生には、今更ながらとても感謝しているのです。

 

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4 コメント

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良い先生に恵まれましたね (ケンヂ)
2019-04-08 21:12:53
紹介状を書いてくださるというのは、腹蔵なく心が清い先生だということですね。有難い先生です。そして、金平先生です。良い巡り合わせですね。
良い治療が受けられますように、心より願っています。
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なるほど (へばな)
2019-04-08 22:03:47
なるほど、こういう経過で「草加」になったんですね~。
それにしても、郡山の担当医によく切り出せましたね~。kojiさんの勇気が素晴らしい!私だったら遠慮しちゃうかも・・・・(^^;)
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“ケンヂさん” (koji)
2019-04-09 01:20:22
おっしゃるとおりです。
ネットなどには紹介状を書くのも医者の仕事だなんて・・・その通りなんだろうけれど書いてあったりします。
わたしは古いタイプの人間なのかも知れませんがそこまで割り切れずに大いに悩みました。そして、ついに、なけなしの勇気を振り絞って大それた我が儘を言ってしまったのです。
ですから、紹介状を書いて下さった先生にも、手術を引き受けて下さった先生にも、今はとても感謝しているんです。
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“へばなさん” (koji)
2019-04-09 01:21:48
わたしも“へばなさん”と全く同じ思いでした。自分のために一生懸命やってくださっている先生に、別の先生にかかりたいというような大それたことは、とても言えたものじゃ無いと思っていました。
また反面、自分の体の一大事に、自分の体を切り貼りしてくれる先生を自分が選べないなんて言うのも不条理な話だと思ったりもしました。
ですから、担当の先生には済まないと言う気持ちがとても強かったのですが、自分らしくないほどの勇気を振り絞りながら、意を決して正直に話してみて本当に良かったと思っているのです。
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