(2008.8.27 猪苗代湖)
ここのところ天気予報は予断を許さず、チョッと目を離すと“傘マーク”がどんどん増えてきて、“晴れマーク”は先へ先へと追いやられてしまうのです。まったく油断も隙もあったものではありません。
8月27日、休暇も半分が終わろうというのに、残念ながらロードにもまったく乗れていないのです。ところが、願いは通じたのか、天気予報に“晴れマーク”!これを見てしまってはじっとしてはいられません。“晴れマーク”が取りわけ多い猪苗代方面に出かけることにして、朝早くからガタガタしているという訳なのです。
午前7時過ぎに、高校に行く娘とほぼ同じ時間に家を出ました。午前7時43分、オオマツヨイグサの咲く県道29号線を御霊櫃峠を目指して走ります。ずらした夏期休暇のおかげで、通勤の車がだんだん増えてくる今の時間、こうして自転車で遊びに行ける幸せを感じながら走ります。
堂尻池でいつもの記念写真を一枚。安積山方面にはまだ雲がかかっていますが、猪苗代方面の天気予報は晴れでした。頂上に着く頃に気持ちよく晴れてくれることを祈りながら先を急ぎます。
県道29号線から御霊櫃への道に入りました。御霊櫃の頂上付近だけ雲に覆われたままです。出勤のためにわたしとは反対方向に急ぐ車とすれ違いながら、全身遊びモードのわたしが走ります。これは楽しいです。
御霊櫃峠への林道に入り写真を撮っていると、左足のヒザ下にいきなり“シクーッ”とした痛みがありました。アブに刺されてしまいました。そこでさっそくの出番となったのが携帯用の『ポケムヒ』です。すぐに塗ったおかげで腫れもかゆみも全く出ませんでした。
コース途中で見かけた「クサギ(臭木)」。覚えた途端にやたらと目に付き出すのは、今までその木の名前も知らずにいたせいなのでしょうね。
空にはもう秋の雲、峠の両脇だってススキの穂がすっかり出そろっています。九十九折りの峠を時速13~14でハアハアいいながら走っているんです。今日は気温が低いと思って長袖のジャージを着てきたのです。峠に来るまでも早朝のうちは涼しかったので「こりゃ温かくて気持ちいいわい」なんて思っていたのですが、峠を登りだした途端、半袖で良かったと思いました。これから先少し思いやられるかも・・・。
午前9時30分、御霊櫃峠の頂上に到着。やはり坂はキライです・・・が、登り切ったというこの気持ちが何とも言えません。それに気持ちよく晴れているんです。駐車場には乗用車が2台止めてあって、そのうちの一台には登山の準備をした年輩のかたがおいででした。わたしが小さく見える猪苗代湖を撮ろうとしていると
「あそこまで登ればもっと開けて見えますよ。」
と教えてくださいました。
瓦礫の道を頂上へと登ります。以前に何度かここまでは登ったことがあるのですが、今日は登るつもりは無かったのです。ところが、この方の薦め通り登って大正解でした。こんなに綺麗な猪苗代湖を初めて見ることが出来ました。ここで『あゝ野麦峠』の撮影が行われたというのが頷けました。
あゝ野麦峠 映画 サントラ ラストシーン曲 (Oh/The Nomugi Pass)
遠く阿武隈山系の頂が、ところどころで雲海の上に顔を出ています。まったくいい眺めです。
先ほどの方はご準備を終えられて、額取山(安積山)へと向かわれました。
「どうぞ気を付けて行ってらっしゃい」
「ありがとう」
と手を振って行かれました。と行った先から
「ここから磐梯山が見えますよ」
と教えて下さいました。
そこには『雨神社』『風神社』の二つの祠があって、バックには磐梯山が見えました。
花は終わっていましたが、近年下ではあんまり見かけなくなった「ウツボグサ」(写真右)もあるんですね。
御霊櫃峠の散策を終えて、午前10時4分猪苗代方面に下ります。頂上を振り返るとすでにガスに覆われていました。ほんとうに山の天気は油断がなりません。先ほど額取山に向かわれた方に、影響がなければいいのですが・・・。
猪苗代湖へのくだり道は最高です!
途中でまた「クサギ」を見つけました。クサギの花は甘くいい匂いがするんですよ。クサギ(臭木)というのは、その枝を折ったときに分かります。それは花の香りとはまったく別物なんです。
花の甘い香りに誘われて何匹ものカラスアゲハがその密を吸っていました。
猪苗代側に下ってきました。蕎麦畑の緑、タバコの黄色、そして青い空と白い雲。こうして好き勝手なところで立ち止まっては景色を眺める。やっぱり自転車は最高です。
やっぱり猪苗代湖はいいですね。何てったって水がキレイ、それに磐梯山がまたいいです。しかも今日は遠目が効いて、残雪の飯豊連峰だってキレイに見えています。
湖を眺めてすっかり悦に入っていましたが、ここで午前10時40分。先を急ぐことにしました。
猪苗代湖に来るたび思うのですが、福島県の真ん中にこんなに素晴らしい湖があるというのは、わたしたちにとってとても大きな財産だと思うのです。そして、こうして自宅から自転車で来れる位置にあるっていうことは、とても幸せだと思うんです。
きょうは磐梯山もとても良く見えます。ここまで来たら、ホラ!いつものところです。
『志田浜一のソフトクリーム』です。開口一番ここのところの恨めしい天気を嘆いておいででした。稼ぎ時が雨ばっかりでしたから無理もありませんよね。きょうは『夕張メロンソフトクリーム』を注文しました。
「ホラ、食べてみて。どうだいメロンは」とその上に、バニラをトッピングしてくれました。
「メロンもうまいけど、バニラがまたいいね。志田浜一だね」
ミスチョイスの長袖ジャージ、火照った体にソフトクリームが染み渡ったのでありました。
(つづく)
昨日は本当にいい天気でした。猪苗代湖から裏磐梯へ行ってしまいました。“志田浜一のソフトクリーム”のおじさんはなかなかの人気者のようです。
ところでカメラなのですが、ナイトランのときは携帯しか持って歩かないのですが、こうして日の中を走るときは『オリンパスC-740』という320万画素のコンパクトデジカメを持っていきます。このデジカメの捨てがたいところが“光学10倍ズーム”なんです。本当は後継機種が欲しいのですけれど、先立つ物が・・・ね。
御霊櫃峠は、その名前がおどろおどろしいので、いつか走ってみたいと思っていたのですが、名前とは違って、すばらしい景色なんですね(^^)。
これがクサギですか。 もしかしてユリのような香り? 山でユリのような香りがしてもユリが無く、これに似た木が良く目に付きますが・・・。
後半が楽しみです(^^)。
それからご指摘の「クサギ」は“へばなさん”の仰る通りで間違いが無いと思います。心をくすぐる甘い不思議な香りがあります。どっかで嗅いだことのあるような、なんだか懐かしい香りなんです。
きょうは昨日遊んだ罪滅ぼしに庭木をはさんでおりましたら突然パラパラと・・・、遊ぶときには気にならないぐらいの雨なのですが、そうでないときにはすぐ家に入ってしまうのです。だめですね。今になったら晴れているんですよ。
“へばなさん”腰お大事に。
御霊櫃でしたか。でもあそこを13、4㌔で登れてしまうのですから、kojiさん、坂道も全然イケテますよ~!
ぜひ。坂道を好きになってください、、、
猪苗代、磐梯山、素晴らしいですよね。kojiさんがおっしゃるようにほんと、福島県民は恵まれていますよ~。もっと誇り?と幸せを感じていいと思います。まあ、他を見れば幸せに気づくのかなあ?
ソフトクリーム屋さん、美味しいですよね。ぼくもまた行きたくなってしまいました、、、
後半、楽しみです。
素晴らしき、kojiさんの休日に、、、大いなる幸あれ~!!
御霊櫃も、そこからの眺めも空気が澄んでいるせいか、とてもキレイで鮮やかでした。
“mattoshiさん”坂道はやはりダメなんですよ。もう心臓がバクバクで写真を撮りながらで丁度でした。ノンストップでなんかとても行けませんって!
この休暇、すっかりクサっていたのに、いい心の洗濯ができました。
やっぱりそのコースも素敵ですね。kojiさんの写真を見て改めてそう思います。
写真の腕もいいんですね、コンパクトカメラとは思えないくらい本当にきれいです。
あの峠道を時速13・4kmはすごいです。僕はせいぜい10km?所によっては7・8km。
年配のハイカーも雨の間隙を縫って来たんですね。額取山まで単独行縦走。
猪苗代湖と磐梯山の風景にはいつも心和みます。
志田浜でまだ午前中でしょうか、エェ?この後リアル桧原湖一周ですか?すごいですね!
つづきをお待ちいたします。
おりしも猪苗代方面は晴れの予報でしたから“dietshuさん”のブログにもあったこのコースにしたのです。ただ猪苗代湖の一周60キロは少々キツイかなと思い、久しぶりに桧原湖を一周してみようということにしたのです。
猪苗代湖と磐梯山はわたしも大好きです。どんな風に眺めて見ても絵になりますよね。そう、この日志田浜へは11時10~20分ごろの到着でした。
きょうはこれから一番上の娘が帰って来るっていうから郡山まで迎えに行こうとしていました。雨がザアザア音を立ててふっているんですものね。戻ったら続きのアップを頑張ってみます。午前様になっちゃうかな。